見出し画像

EPAはパラコートとパーキンソン病の関連を無視

 パラコートとパーキンソン病を結びつける証拠が次々と出てきているにもかかわらず、環境保護庁(EPA)は研究の進展にかかわらず、頑なにそれを認めようとしません。

 EPAが決定的な行動を起こすまでに、どれだけの研究、報告書、研究論文が提出されなければならないのでしょうか? 除草剤の毒性を示す証拠が次々と出てきているにもかかわらず、EPAは米国の農家や食品生産者によるパラコート使用を支持し続けているのです。
 
●農薬会社に対する疑惑
 2022年3月、中国資本の農薬会社シンジェンタに対し、パラコートの使用を理由に600件以上の訴訟が起こされました。これらの訴訟では、同社が人体への危険性を十分に認識していながら、この製品を販売していたと主張しています。それ以前にも、モンサント社が同様の疑惑をもたれたことがあります。

 この継続的な闘争は、EPAがこうした危険性を十分に認識していることを示しています。なぜなら、EPAには証拠が繰り返し提出され続け、新しい研究や報告書が出るたびに同じ結論が導き出されているからです。

●EPAは有毒除草剤を支持
 悲しいことですが、EPAは化学産業の収益性を脅かすような話には耳を貸そうとしません。EPAはパラコートとパーキンソン病を結びつける圧倒的な証拠を無視し、長年の研究に裏打ちされた科学的証拠を却下し続けているのです。

 マイケル・J・フォックス・パーキンソン病研究財団は、他の多くの団体と同様にパラコートが脅威であること、そしてパラコートを製造している会社がパーキンソン病との関連性について意図的に規制当局を欺いたことを示す新たな調査結果を提出しました。世界中の国々がパラコートを禁止しているにもかかわらず、EPAは目の前にある真実から目をそむけ、これらの企業に通常どおりの事業を続けさせているのです。

●命より利益
 間違いなく、米国の多くの食品生産者は、あなたやあなたの愛する人々の幸福よりも利益を優先しています。パラコートジクロリドの登録審査に対して提出されたパブリックコメントを分析すると、規制に対して広く反対意見があることがわかります。シンジェンタのような農業大手は、パラコートとパーキンソン病を結びつける圧倒的な証拠を激しく否定しており、これらの知見に異議を唱える書簡を提出するだけでなく、自社のウェブサイトで広範な反論を展開しています。

 2016年まで遡るコメントには、EPAが提案したパラコートに関する規制に対して、フロリダ州果樹・野菜協会や米国農務局といった組織だけでなく、さまざまな農家が大きな抵抗を示しています。

 農家の生計が極めて重要であることは間違いありませんが、人命が最優先されるべきです。人々の健康や幸福よりも利益を優先することは、優先順位が歪んでいることを反映しています。 結局のところ、金銭的な利益に帰結し、人的な犠牲はほとんど考慮されていないのです。食品生産者の間で続いているこの争いは、最大限の生産性と利益を追求することによって引き起こされています。残念なことに、人間の健康への壊滅的な打撃は、この利益主導の争いの巻き添えに過ぎません。

●身を守るには
 パラコート中毒は、摂取、吸入、皮膚曝露によって起こる可能性があります。パラコートで汚染された食べ物や飲み物を食べたり飲んだりすると、早死を含む深刻な健康障害を引き起こす危険性があります。製品に直接触れた場合は、できるだけ早く衣服を脱ぎ、きれいにしてから再度使用してください。 その後、体をよく洗ってください。本製品を飲み込んだり、皮膚に付着した場合は、救急医療機関を受診してください。

以下に身を守る方法を挙げておきます:
- 果物、野菜、穀物、大豆製品など、可能な限り有機食品を選ぶ。
- 新鮮な野菜や果物を扱う前後には、手をよく洗う。
- 皮ごと食べなくても、野菜や果物はすべて洗う。
- 酢洗いをする
- 塩水、酢、重曹のいずれかに20分間浸す(水2カップに対し重曹小さじ1)。
- キャベツやレタスなどの葉物野菜を扱う際は、外側の葉を取り除いて捨てる。
- 皮がむける農産物は、有機野菜でない場合は皮をむく。
- ジャガイモやメロンなどの固い野菜は、野菜用ブラシを使ってこすり洗いする。
- ブドウのような柔らかい野菜は、流水で軽くこすって洗う。
 
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?