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思考の原資

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#社会問題

リスクを負うこと

 娘の離婚がなかったら、きっと知り得なかっただろう世の中のことに多少、触れることができた。そして、考えさせられることも多かった。

 私よりも5~6歳年上の離婚夫婦がいる。この二人も不思議な関係だと思う。15年ほど前、旦那さんが保証人になっていた他人の借金が焦げ付き、マンションから何から、一切合切の財産が没収されて破産した。破産する前に慌てて離婚した理由は言うまでもない、誰もがやっていることだが、

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ドイツ、自治体が難民のために市民が住むアパートの明け渡しを命じるのは合法か?

 「German woman threatened with eviction to make way for refugees」というタイトルをつけたTelegraphの記事から考えさせられた(参照)。

 EUが協議の結果、シリアなどの戦闘地域から難民受け入れを表明したのは先週だった(EU難民分担を賛成多数で決定、チェコなど東欧4カ国反対)。その直後から、難民の動きを伝える報道も日本では多くな

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「発達障害」が一番言い得ている現実

 最近、娘や息子を取り巻く特定の人との関係で、色々な問題が発生しているのを聞く。何が起きたのか、その事象を聞くだけで大体、解決策が見えてしまうのだが、その策に望みも希望もなく、快方に向かうというものでもない。だが、どうしてもそういった解しか見いだせない。これは、第三者から見て、人を切り離す以外にないのではないかと思い至る。一種の苦悩である。

 善人であろうとする自分が、心は醜い冷血漢で、その冷た

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水害が人災ではないかと思うところ

 鬼怒川水害「太陽光パネル設置が影響」(参照)と、朝日が報じている。水害の翌朝、「堤防決壊」などの文字とメディアの画像を見て呆然とした。あっという間に水に流されていく家や人、北陸の津波のことが思い出された。なぜ、一級河川でもある鬼怒川で決壊が起きたのか。また、なぜ、河川の近くの家や人を守ることができなかったのか。私なりにその原因を考えていたこともあり、国土交通省の管理が不十分とは思った。

 「凄

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老人を支えるのも限界はある

 私は、長野県の諏訪市に住んでいる。ここが地方にありがちな「閉鎖的で保守的な地域だから」、という前提をつけて語ってもいいのかどうか迷うところはあるが、かなり特殊とも言える風土もあれば、田舎ののんびりさで軽くスルーできそうな程度でもあるのかも。そう言うにはちょっと難しいものがあるが、諏訪に限定されることではない話として、その部分について書いておきたい。

 世の中は、少子高齢化社会がどんな社会のこと

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