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思考の原資

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2015年3月の記事一覧

見切り発車はしたものの、田舎のパン屋から見た「地方創生」の可能性

( #地方創生 )

 統一地方選挙が昨日、いよいよ幕を上げた。信任投票ということになるのだろうなという、なんとも気の抜けた意識ではイカン、遺憾。Twitterで選挙関連の記事やコラムを拾い読みしている内に、腹立たしさの元素はあるのだけど、それが沸騰してこないままどこかに抜けていくのを感じた。政権を応援して熱くなるでもなく、これからの日本を背負って立つ年齢でもない。私は社会の一員としていったいどの

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昔の「教養」にこだわったのだった

 「文章にできるだけ漢字を使って書くのが大人の文章」、ということが私にはインプットされている。いつ、誰にそう言われたのか記憶に無い。おそらく、今は年老いている恩師じゃなかったか?

 先日、和歌山の80歳位になる知人から手紙や葉書が届き、漢字がたくさん使ってあって紙が黒く見えたのには驚いた。この方は昔、記者さんで、書き慣れた美しい字からも職業を聞けばなるほどと、頷ける。

 さて、問題はここから。

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高高度ミサイル防衛(THAAD)を巡る諸問題の背景

 中国主導の世界融資銀行(AIIB)に日米を除く多くの欧州やアジア諸国が参加を表明し始めたのを私は、腹立たしい思いで見ている。その理由は私の正義のような理由なので個人的な問題として表に出さないように努めてはいるが、米国との同盟国である韓国が米国に配備を勧められている地上型迎撃システム(THAAD)導入の是非の背景(参照)に触れて、そこに中国が進めるAIIB設立が厄介な問題に見えてきた。一見、中国の

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取り調べ可視化、一部で義務化の司法改革は不公正ではないか?

 少し前に以下の記事をクリップした時、日本の取り調べもこれで少しは進んだというものかと思えたものだったが、取り調べに弁護士が同席できるでもなく、いきなり「司法取引」に進んじゃうのはどうなんだろう、という疑問はあった。気になった部分を少し自分の中で解決しておくことにした。

 NHK記事は直ぐに削除されるので以下にコピペした。

取り調べの録音・録画 義務化の法案決定(参照)

3月13日 10時3

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確定申告だん

 昨年夏から個人営業で始めたパン屋から収入を得始めたため、今年から確定申告の対象になった。えっへん。シャドーワーク卒業しました。

 子育てが一段落してから何かを始めたいと思いながら数年、これといったものが決まらず、随分悩んだ。やることがないという意味ではなく、私の場合、気持ちでやりたいことが多く、その中で、実現可能な条件やその可能性などの調整で決断できず、なかなか決まらなかった。パン屋と決めてか

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少年の「刑罰化」は政治の道具にされてはいないか?

 言うまでもない、川崎で起きた中1殺害事件が「刑罰化」の題材になっている。政治家が「少年犯罪に対する量刑が軽すぎる」と言う時、被害者感情の偏重による少年法の理念以前の問題ではないかと思われる。これは、応報刑を否定するところから始まった近代刑法の原理にも反することになると思われる。

 このところのメディアの取り上げ方を散見するに、少年犯罪を凶悪とし、加害者で逮捕された少年18歳容疑者について、一介

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イスラム・リテラシーの難しさと向き合ってみる

 酒井啓子さんのNewsweekのコラム「ISが引き裂くエジプトと湾岸諸国」(参照)を読んだ印象は、まるで走り書き。中東情勢をかなり的確に掴んで分析できる方と、私自身の思い込みもあったのかもしれない。そうかと言って、私がイスラム社会を理解できているとも言えないが、少なくとも、イスラム社会やロシア情勢の変化に頭が追いつけず、とんだ誤解をしていたのかもしれないというかつての反省から少しずつ理解を深める

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