【1日2食半】からはじめる少食生活
肥満や生活習慣病の予防、アンチエイジングの老化防止、免疫細胞や認知機能(脳)の向上、集中力の向上、睡眠時間の短縮など……
少食や断食には、さまざまな健康効果がある一方、お金をかけずに実行できる(むしろ食費が抑えられお金の節約にもなる)という、まさに万人に開かれた至高の健康法と言えるでしょう。
しかし、それぞれの価値観や生活スタイルが多様化している現代では、理想的な食生活や健康法を厳格に実行するのは難しいでしょう。そうした中、自分なりの食事法をどう開拓していくか?について、私自身の体験を踏まえながら解説していきます。
1日1食を厳格にやるのは難しい?
1日1食や少食の生活がいくら健康に良いといっても、それを毎日厳格に実行するのはとても難しいことです。
実際、私は1日1食をはじめて5年以上になりますが、毎日必ず1日1食だったわけではありません。その日の仕事による疲労の程度やストレス、週末に楽しく食事をしたいときなど、その時々の状況や気分に応じて、1日2食や3食、間食も含めてそれ以上になることはざらにあったし、今もそうです。
また、お酒も飲むし、炭水化物はもちろん、甘い物もそこそこ食べます。最近は、豆腐断食(豆腐だけを食べる)をする日もありますが、その豆腐にサラダドレッシングや、マヨネーズをかけて食べたりもします。
適量なら1日5食でも良い
お酒も飲むし、炭水化物や甘い物も普通に食べるとはいっても、食べ過ぎによる体のダルさや重さを感じたら、炭水化物や甘い物、他にも肉類を控えたり、週末に好き勝手飲み食いしたら、そのぶん週明けの初日はほぼまる1日断食するなど、「1日1食」や「少食」的な食生活は常に意識し、自分の体に合った「1日1食の量」を超えないようにしてきました。
1日1食といっても、実際に意識するべきは、「回数」より「量」でしょう。仮に、1食分の量を5回、つまり適量なら1日5食でも良いと思います。
実は、胃腸を動かし続けたほうが良い?
確かに、たとえば16時間断食は、劇的なデトックスや健康効果を見込める優れた健康法の一つと言えますが、16時間断食や1日1食で、胃腸を完全に動かさない時間を長くするより、ほんの少しずつでも胃腸を動かし続けたほうが良い場合もあります。
とくに、1日1食をはじめて間もないときは、胃腸を完全に動かさない時間を長くしてしまうのはむしろ危険です。それまで1日3回フルに活動していた胃腸は、休息に慣れていないため、急に長い休息を与え続けてしまうと、むしろ働きが悪くなり、消化不良や深刻な便秘を引き起こすこともあります。
実際、1日1食をはじめたばかりの私自身がそうでした。ある日から突然、1日1食を厳格にやりすぎたせいで、それまで一度も経験したことがなかった便秘にひどく悩まされ、病院で浣腸治療をしてもらったほどです(苦笑)
「1日2食半」からはじめる
少食や断食が、体や健康に良いのは確かにその通りです。しかし、少食や断食をはじめる以前の、しっかり1日3回食べていたそれまでの食生活から一気に変えてしまうと、体がビックリしてしまいます。ビックリした体はしばし途方に暮れたように、正常に機能しなくなります。
そうならない為に、まずは朝ご飯を抜いたり、夜ご飯を少なくするなど、少しずつ体を慣らしていく必要があります。おすすめは「1日2食半」からはじめることです。そしてだいたい半年くらいかけて、ゆっくり1日1食のスタイルを確立するのが良いでしょう。
また、少食や断食を過剰に意識し過ぎると、長続きしない原因にもなり兼ねません。あくまでも、その時々の自分の健康状態や生活スタイルに合わせて行うことが大切です。
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