職場のコミュニケーション不足問題の真因と解決策とは?
おはようございます。
よく聞く職場の課題の1つにコミュニケーションが少ないというのがあります。
大体こういう症状を来している組織は、大きくいうと組織開発不全で発生しています。
では組織開発不足とはどういうことでしょうか?
・声の大きい役職者がプレッシャーをかけているというケース
・安心安全な場作りができていない
・上司と部下の間の関係構築ができていない
・会社の目標、部門の目標、プロジェクトの目標などゴールが曖昧だったり、存在するがそれが一人一人の社員に落ちていない
・社員間のリレーションシップが不足している
・役職者が人に興味関心が薄い
と言ったことが挙げられます。
よくとられる打ち手がコミュニケーションが不足しているから、取る機会を増やそうとして、例えば
・飲み会やランチの費用助成を行う
・社員旅行を行う
・社内イベントでチームプロジェクトを行う
などあるのですが、残念ながらこれらではこの問題が根本解決することはありません。
話す機会が少ないからコミュニケーションが不足しているからでは無いからです。
もちろん、無駄とは言いませんがよくてその時だけ話すだけで継続はしませんし、特に若い社員の場合は乗り気で参加していないケースも散見されます。
業務的な飲み会、社員旅行、社内イベントだからですし、そもそも会話をしないのは機会がないからではありません。
話したいと思えなかったり、安心して話せなかったり、業務上のコミュニケーションがそもそも足りない、されているが双方向になっておらず発信者側が受け手の立場に立ったコミュニケーションが取れておらず、問題が発生した際に、上下関係では下位の者に責任があるような物言いをされたりする組織で特に不足がちになっています。
他人同士が協働するためにはお互いの情報格差、知識格差を考慮した丁寧なコミュニケーションを心がけていることが重要で、そういうコミュニケーションが日常から行われていると、助け合いを感じることができ同僚や上司、部下にも意識が向くようになります。
コミュニケーションの大切さや難しさを体感してもらうために、こんなゲームをすることがあります。
5〜6人でグループを作ってもらい、並んでもらい先頭の人にイラストを見せます。
先頭の人は直接的な表現は避けて、次の人に描かれたイラストがどんなものであるか伝えていきます。
例えばヨットのようなシンプルなイラストでも、ほとんどチームで最後の人はヨットと答えることができません。
こういう体験をしてもらってから丁寧なコミュニケーションを行う上で留意すべき点をお伝えすると、理解と納得をして頂きやすいです。
この課題を解決するためには、まずはその組織でこの症状を引き起こしている原因をしっかりと探り、見極めることが大切です。
原因がわからずに打ち手を講じるというのは目隠しをしてバッターボックスに立って、バットを振るようなものです。
原因により取る手段は異なりますが、やはり共通するのはマネジメントの不足、不全というのがあります。
組織問題は上位レイヤーが思考行動様式を変更するのが、もっと早く解決していく条件の1つになります。
そのためには上位レイヤー、マネジメントを担っている方達に内省して頂き、気づいてもらうことが必要になります。
これができればかなりの確率で早期改善していけます。
マネジメントレイヤーの人たちがご自身の部下の方とのコミュニケーションを改めることから始めます。
そのためには何をする必要があるのか、何はしてはいけないのかということをインストールさせて頂き、実行してもらいますがいきなりうまくできたりしませんから、時に並走してハンズオンで一緒に行います。
昨今、話題になっている1 on 1ミーティングは有効な手段の1つです。
これは普段、評価面談で年に1〜2回程度しか話をしない上司と部下の間で、1体1で30分程度のMtgを少なくとも月1、理想的には週1で実施し、仕事の様子、悩み、雑談などをする取り組みです。
関係性の構築は時間の長さではなく、接触頻度が重要であるという知見に基づいています。
誰でもそうですが、承認欲求がありますし声がけしてもらっていると安心感が醸成されます。
このような取り組みを継続していくと、上司と部下の間での良好な関係性が築かれるだけではなく、語りかけ相談に乗り促しを高頻度で行うので、教育効果もあります。
自らの課題に向き合い、報告したい、しやすいように学習をするようになったりします。
心理的安全性も高まりますから、心に余裕が生じるので同僚に対する人当たりも柔らかくなり、正のサイクルが回り始めてあるポイントを超えると加速度的に、本質的改善が進みます。
会社組織はチーム、集団で活動していますからその組織力を最大化することは事業戦略の実行に大きく貢献しますし、イノベーションを起こしやすい組織になりますし、主体的でポジティブな組織は学習する組織に変わっていきます。
コミュニケーション不足という課題を軽くみて放置すると最終的にどのような事態を引き起こすか、もうお分かりだと思います。
みなさんの組織の課題や改善のキッカケになれば幸いです😀
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