おはようございます。
ここ数週間忙しくしていたので、久々に武士道と葉隠入門を読み直しました。
そう、忙しいとは心を亡くすと書くんですよね。
危ない兆候なので、自身を律するためにこの2冊を読み直しました。
セルフコントロール、セルフマネジメントをするためです。
葉隠入門は三島由紀夫氏が書いた本です。
葉隠という本を先人が記ししており、それをわかりやすく説いている本になります。
原著『葉隠』は私は読んだことがありません。
『葉隠』という言葉かに忍者についての本?とか思う書名ですが、忍者とは関係ありません。
「葉隠」とは葉蔭、あるいは葉蔭となって見えなくなることを意味する言葉であるために、蔭の奉公を大義とするという説があります。
さらに、西行の山家集の葉隠の和歌に由来するとするもの、また一説には常長の庵前に「はがくし」と言う柿の木があったからとする説などがあります。
葉とは「言の葉」言葉を意味するとも言われており、諸説ありますが決定的なものはありません。
この『葉隠』(はがくれ)という書物は、江戸時代中期(1716年ごろ)に書かれたものです。
肥前国佐賀鍋島藩士・山本常朝が武士としての心得を口述し、それを同藩士田代陣基(つらもと)が筆録しまとめたものと言われています。
全11巻がなる書物で『葉可久礼』や『葉隠聞書』とも呼ばれています。
概要は下記のようになっています。
葉隠は明治以降、愛国精神のシンボルとなっていたことから敗戦後に軍国主義的書物という誤解から一時期、禁書扱いされていましたが近年になり地方武士の生活に根ざした書物として再評価されています。
元々は藩に所属する奉公人の心構えを説いたものだったことから処世術のマニュアル本としての一面があり、会社勤めのビジネスマンにも重なるところから共感を呼び、最近では『葉隠』は処世術、ビジネス本として再評価されています。
私は10年ほど前に知人からこの一冊をプレゼントされて読むキッカケとなりました。
その頃の私はまだまだパワープレイでなんとかするスタイルだったので、そんな私への気付きの一冊となるように贈ってくれたのだと思います。
当時は「?」という感じでしたが、今はそのように捉えています^^
ちなみに『葉隠』で有名な一節「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」というのがありますが、これはだいぶ誤解されています。
とある目的のためには死を厭わないとすることを武士道精神と解釈されてしまっているようです。
実際、太平洋戦争中の特攻や玉砕、自決時にこの言葉が使われたことも誤解に繋がってます。
この有名な一節は下記のようになっています。
『葉隠』は武士達に死を要求しているのではなく、死の覚悟を不断に持することによって、生死を超えた「自由」の境地に到達し、それによって「武士」としての職分を落ち度なく全うできる」という意味です。
武士として恥をかかずに生きて抜くために、死ぬ覚悟が不可欠と主張しているのであり、あくまでも武士の教訓(心構え)を説いたものです。
武士道とは『誠』『名誉』『勇』『礼』『忠義』『義』『仁』という7つの心得からなっています。
マネジメントは西洋の文化ですが、武士道や葉隠に書かれていることも原理原則が書かれており、同様のことが書かれています。
私たち日本人が慣れ親しんだ『武士道』や『葉隠』のほうが受け取りやすいように思います。
まだ触れたことがない方にオススメします。
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