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ディズニー帝国を築いたアイガーの軌跡

こんばんわ。
久々に読んで感銘を受けた本について書きます!
『ディズニーCEOが実践する10の原則』という本です。
すでにご存知の方もいると思いますが、ロバート・アイガー氏はCEO職を2020年に離れ、2021年12月末まで期限付きで取締役会長に就任していました。

最新の動向は分からないのですが、2005年にそれまでディズニーを率いていたマイケル・アイズナーからCEOを引き継ぎ、15年間CEOを務めていました。
その間にアイズナーが行ってきたことが今日のディズニー帝国を築いたといっても過言ではないほどの様々なことを実現しました。
前任のアイズナーも凄い人でしたが、アイガーはその上を行く実績を残してるのです。

・2006年 PIXAR買収
・2009年 Marvel買収
・2012年 ルーカス・フィルム買収
・2016年 上海ディズニーランド開園
・2018年 21世紀フォックス買収
・2019年 Disnyプラス開始

もうその手腕は凄すぎで異次元です。
その結果、Disnyはおそらく世界最大のIP創出者であり、IPホルダーでもある現在のまさに帝国建設に成功しています。

まさにDisnyのCEOになるまでの道のりはサクセスストーリーです。
大学でMBAを取得したということでもなく、最初の職はなんとネットワークテレビ局のABCに雑用係として入社しています。

そこでも紆余曲折あり必ずしも順調に出世してきたわけでもありませんでした。
辞めようと考えたこともありましたがABCで働き続け、キャピタル・シティーズ・コミュニケーションズに買収されて経営陣が変わったことが1つ目のキッカケでABCスポーツの編成を担当することになります。
その際にカルガリーオリンピックの放送を大成功させ、ABCテレビのエグゼクティブ・バイスプレジデントに任命されます。
それまでスポーツ局しか知らなかったアイガーにとっては大きな転機に。
そして次にはABCエンターテインメントのトップに任命され、ハリウッドとの仕事でドラマ作りや映画作りの世界を知り、ツイン・ピークスなどのヒット作を生み出します。

そしてその後、ABCの社長に任命されます。
その後1年と8ヶ月でキャピタル・シティーズの社長にもなります。
その際にディズニーからの買収話があり、ナンバー3としてディズニーでのキャリアをスタートします。
その後、たいへんな思いもしながらCEOレースに勝ち抜きアイズナーの後任としてディズニーのCEOに就任します。

思うに常に現在いる場所で目の前の仕事に全力で取り組んでいること、知らない世界で知らないことを武器に貪欲に学び、サポートも受けて吸収し自分の血肉して成長していくという姿です。

未来がどうなるかなんてことは誰にもわかりません。
だから過去に固執したり、誰にも分からない未来を心配したりせずに目の前のことに集中する原理原則をアイガーはし続けていることがわかります。

そんなアイガーがリーダーシップについての教訓の数々をあげています。
その中から私も強く共感したいくつか紹介したいと思います。

『自分が失敗したら責任をとろう。
 仕事でも私生活でも、失敗を潔く認めれば、周囲の人たちにより尊敬
 され、信頼されるようになる。
 失敗は避けられない。
 だが、失敗を認め、失敗から学び、時には間違うこともあるという手本
 を示すことはできる。』
『卓越した仕事をすることと、人を気遣うことは、両立できる。
 完璧を目指しながらも、物だけでなく人を気にかけることを忘れてはいけ
 ない』
『本物の誠実さ、つまり自分が何者かを知り、善悪を分かつ一線をはっきり引くことは、人を導く上での秘密兵器になる。
リーダーが自分の直感を信じ、敬意を持って人と接していれば、その人が導く組織もまた同じ価値観を体現するようになる』
『否定からはじめない。
 小さくはじめない。
 はっきりと筋の通った大きなアイデアが自分にないことを隠すために、
 細かいことばかり気にして重箱の隅をつついてしまう人は多い。
 小さなことばかり気にしていると、小さな人間に見えてしまう。』
『野心が先走るとチャンスを逃してしまう。
 将来やりたい仕事やプロジェクトばかりに固執すると、今いる場所が我
 慢できなくなる。
 今ある責任をきちんと果たせなくなるようでは、野心がむしろ邪魔にな
 りかねない。
 今の仕事で成果を上げ、じっくりと辛抱強く待ち続け、チャンスがきた
 らそこに飛び込んで活躍することが大切だ。
 勤勉さと活力と集中力を発揮し、チャンスが浮上した時に、上司から頼
 られるような存在になるだろう。』
『企業の評判は、そこで働く人々の行動と、その企業が生み出すプロダク
 トの品質がすべて積み重なったものだ、
 いついかなる時でも社員とプロダクトに誠実さを求めなければならない』
『楽観論は自分への信頼と、一緒に働く人たちを信じる気持ちから生ま
 れる。
 それは、物事がうまくいっていないのに、うまくいっていると言うのと
 は違う。
 根拠もなく「何とかなる」と伝えることでもない。
 自分と他人の能力を信じるということだ。』
『部下たちが日々リーダーの思惑を推測しなくて済めば、士気は上がる(部
 下の部下たちの士気も上がる)。
 リーダーの仕事はたいてい複雑で、多大な集中力とエネルギーが必要と
 されるが、次のような単純なメッセージならわかりやすい。
 「私たちの目的地はここ。そこにたどり着く方法はこれ」』
『もし何かが「違う」と感じたら、それはあなたにとっては正しい道では
 ないのだろう』
『自分の不安をチームに投影するのは逆効果だ。
 部下のストレスを理解していることを伝えるのと、あなた自身も部下と
 同じようにストレスを感じていて、それを和らげるために結果を出して
 くれと尻を叩くのとでは、わずかなようで大きな違いがある』
『世間からいくら権力者だと言われたり重要人物だと持ち上げられても、
 自分が何者かをしっかりと持っていなければいけない。
 自分を過信しはじめ、肩書きに頼るようになったら、自分を見失った印
 だと思った方がいい。』
『誰しも自分の代わりになる人はいないと思いたがる。
 しかし、その仕事ができるのは自分だけだと思い込んではいけない。
 いいリーダーになることは、替えのきかない人間になることではない。
 人々が自分の代わりに仕事が果たせるよう、準備を助けることだ。
 彼らに意思決定の機会を与え、身につけるべきスキルを見つけ、向上に
 手を貸し、時には彼らに次の段階に進むには力が足りないことを正直に
 伝えることだ。』

ディズニーCEOが実践する10の原則

叩き上げでディズニーのCEOにまでなり、多くの成果を出したアイガーから学べることは自分のような普通の人間にはしっくり来ることが多かったです。
オススメの一冊なので、是非、みなさんも手にとって読んでみてください。

スティーブ・ジョブスやジョージ・ルーカスとのやりとりなどもあり、歴史の裏側でどんなことが起きていたのかということも知ることができました。
アイガーは政治家への転身という噂もありますが、どんな政治家になるのかも興味があります。

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