お茶碗山盛りの夢

若手俳優オタク。 オタクの美学について考える日々です。 読んだ後モヤモヤが残る文章を心…

お茶碗山盛りの夢

若手俳優オタク。 オタクの美学について考える日々です。 読んだ後モヤモヤが残る文章を心がけています。

マガジン

  • オタクの情景

    若手俳優のオタクをやっていなかったら見られなかったノンフィクションの地獄。

最近の記事

【私怨】主語ので〜っかいオタクたちへ

久々に界隈の話題総ナメ、2023年を代表する舞台が誕生してしまいました。 『Club キャッテリア』の騒動の詳細についてはわかりやすくまとめられている方がいらっしゃるので、そちらをご覧ください。 この件を受けて、知り合いのPオタクが 「推しがPの関連する仕事に出て欲しくないとか言う奴は来るな。Pの舞台に出演しないで滅されるのはPじゃなくてお前の推し。Pは平等に観に来れるように優しさで本確やってるだけ、嫌なら来んな。」 という旨の発言をされていました。 これを読んで、私は

    • なんかもう最近義務感で現場行ってる疲れた限界オタクへ『同担拒否のすゝめ』

      私は舞台俳優のオタクをしています。 そして、鬼のような同担拒否です。 世間一般に「オタ活」「推し活」とかいうクソつまらん言葉が浸透し、オタクの存在が特段奇っ怪な扱いをされなくなった昨今(まあ、オタクはどんな時でもキショな存在ではあるのですが)、「同担拒否」はあまり良いものではないということになっているようです。 良いものではない、というのは「めんどくさい」「こじらせ」「厄介オタク」みたいなイメージでしょうか。決してポジティブな言葉ではないでしょう。 しかし、長く楽しく無理

      • 「推しの結婚」という阿鼻地獄について

        はじめに 若手俳優の結婚について、長い間考えてきました。 結論から言うと、私は推しが結婚してもいい。 いいけど、絶対に、結婚したことをご報告しないで欲しい。絶対にバレず、隠し通して欲しいのです。 これから書くのは、私の暴論であり、祈りです。 急に「人間」を見せられる恐怖 若手俳優が結婚のご報告をするたび、界隈は盛り上がります。 お気持ちを表明する者、震え上がる者、「推しのめでたい話を喜べない奴はファンじゃない」とかわざわざ余計なこと言う者…。 私もその度にワナワナと震

        • 2.5次元舞台 主要な劇場の喫煙所レビュー

          「推しに積むために節約しよう」ということで禁煙を誓い、3時間で失敗したことがあります。 年々「喫煙者は人でなし」ムーブメントが広まっていますが、私はタバコが好きです。 朝起きてから寝るまで、例えばご飯の後や出掛ける前、寝る前など、行動の区切りとして吸うことが多いです。集中したい時や落ち着きたい時、考え事をする時も吸います。あとは手持ち無沙汰な時など。つまりほぼずっと吸っています。 これは現場でも同じで、やはり興奮状態を抑えるためであったり、公演という非日常との区切りとし

        【私怨】主語ので〜っかいオタクたちへ

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        • オタクの情景
          3本

        記事

          絶対に認知される方法を見つけました!

          推しに認知されたくない派の気持ちが私には理解できません。 「本気で繋がるために認知されたくない、接触は行かない」これはめちゃくちゃ理解できます。ストイックだなあと感心、いえ尊敬さえします。 「推しの脳に自分が少しでも居るなんておこがましい」これはよくわかりません。 「要らぬ心配でゎ…?」と半笑いが出そうになるのを抑えつつ、そういう世界線に生きる眩しいオタクもあるのだなという認識です。 ただ、たまにTwitterで見る「認知されたくないんだよね💦」と口で言いつつ接触には行

          絶対に認知される方法を見つけました!

          【闇】若手俳優オタク用語集

          はじめに 「煙草は最初の一本を吸わなければいいだけの話」と、高校生の頃に保健体育の先生が仰っていました。その先生はおじさんでしたが、瞳の色が明るくて虹彩が花びらのようだったので、影で「ベッキー」とあだ名を付けられていました。 吸わない方が良いと言われると好奇心で吸ってみたくなり、私は最初の一本を吸いました。そして現在も咥えタバコでこの文章を書いています。 闇のオタクというのも大体はこれと全く同じシステムで発生します。その闇に触れなければその後も光のオタクの道を歩むことがで

          【闇】若手俳優オタク用語集

          「同担殺す」系リアコオタクに読ませて感想文を書かせたい本

          「同担殺す」そんな物騒な思考の持ち主が隣の席に座っている可能性があるという日常、それが我々若手俳優オタクの生きる世界です。 実際、私のブログの検索クエリは「同担 殺し方」「同担 殺したい」など非常に物騒なワードばかりです。(そんなワードでヒットすな。) 実際にはそんな方法は無いとわかった上で、どうしようもない負の感情を検索エンジンにぶつける健気なオタクたち。私はそんなオタクの感情がどうしようもなく愛おしいし、気持ちが分かってしまう。私だって同担は殺したい。だからなおのこと

          「同担殺す」系リアコオタクに読ませて感想文を書かせたい本

          推しを降りたオタクその後 1ヵ月半の記録

          2020年2月2日 現場。推しを降りると決める。理由は推しにあるのではなく、完全に自分の落ち度でありました。 クソほど愚痴り、ぐずりながらもやっぱり推しのことが好きで、しかしこれ以上現場にいたら推しのことが嫌いになりそうで怖かったので、もう推しを推すのは一旦辞めようと思いました。 この日は非常にポエミーな気持ちで帰宅しました。 2020年2月8日 うっかりしていて、気が付いたら遠征をして別の若手俳優の現場にいました。 何の関係もない友人と、先週一緒にぐずった”元”同

          推しを降りたオタクその後 1ヵ月半の記録

          無職なのに刀ミュを観に長野遠征したら現金660円しか無くて詰んだ思い出

          2019年11月、私は10月に転職した会社が合わなすぎてご飯が食べられなくなっていました。仕事内容はさておき、異常な環境と異常な文化のある会社でした。同期入社した3人は1週間で3人とも居なくなり、私はこれでも持った方でした。 「辞める」と言わなければ帰してもらえないミーティングが開かれ、自己都合退職という名の会社都合退職を強いられることになります。いわゆるクビです。あの時は正常な判断がつかないほど憔悴しきっていたので気付きませんでしたが、恐らくなにかしらの法に触れる感じな気

          無職なのに刀ミュを観に長野遠征したら現金660円しか無くて詰んだ思い出

          まとめ出しがしたくてCD12万円分買ったけど運営スタッフに怒鳴られて終わった

          握手会。 CDなどに封入されている握手券(1枚につき秒数が決まっている)と引き換えに、推しと握手ができる、地下アイドルや若手俳優界隈でよく行われる販促イベントです。(いわゆるAKB商法とか呼ばれているやつ。) まとめ出しとは、何度も何度も周回して、最後に残った者が残りの券をまとめて出し、その枚数×決められた秒数、推しと2人で話すことができる、という夢のようなシステム。 私の推しはアーティスト活動をしており、例に漏れずCDのリリースイベントでは握手会が行われていました。毎回最

          まとめ出しがしたくてCD12万円分買ったけど運営スタッフに怒鳴られて終わった