見出し画像

【闇】若手俳優オタク用語集

はじめに
「煙草は最初の一本を吸わなければいいだけの話」と、高校生の頃に保健体育の先生が仰っていました。その先生はおじさんでしたが、瞳の色が明るくて虹彩が花びらのようだったので、影で「ベッキー」とあだ名を付けられていました。

吸わない方が良いと言われると好奇心で吸ってみたくなり、私は最初の一本を吸いました。そして現在も咥えタバコでこの文章を書いています。

闇のオタクというのも大体はこれと全く同じシステムで発生します。その闇に触れなければその後も光のオタクの道を歩むことができるのです。私はその道を外れましたのでそれが本当かどうかはわかりませんが…。
知らない方が幸せ、と言うことも世の中にはあります。

この用語集は私「お茶碗山盛りの夢」が、独断と偏見で書いた【若手俳優の闇のオタク頻出用語】です。若手俳優の、と書きましたが主語がでかくて怒られるかもしれない。少なくとも私が書く文章の中では頻出です。
50音順です。追加していくかもしれません。

運営

舞台やイベントの運営。推しの所属事務所を指すこともある。大抵はクソ。
元推しの運営は「複数回あるバーイベにてお祝いコメント動画を流す際、全ての回で同じ動画を使用」「2秒で考えたレベルのゴミ企画を数年連続でやる」「1秒握手会」等、さまざまなクソだったが、今推しの所属事務所はとても優しいのでむしろ事務所を推しているまである。(2023年追記:現在は再び地獄に落ちています。)

営業

積む系イベントの前の推しの異様な優しさ、その状況のこと。
推しも仕事でやってんだから営業くらいして当たり前である。ただし、恋人営業・リアコ営業についてはその後取り返しのつかないことになった事例もあるので最大限気をつけて行って頂きたい。(恋人気分)。

炎上

女との入浴写真流出、アイドルとの突然のデキ婚、女へのDV等、地獄のような行いが文春に載る、といったやらかしの際に発生するの火事。他人の推しは問題ないが、自分の推しだと地獄。
わざわざガソリンを被って炎の中に突っ込む特異な俳優もたまにいる。
人気が無さすぎるといまいち燃えない。それはそれでちょっとダサい。

オキニ

「お気に入り」の略。推しのお気に入りのオタクのこと。例「あの子はオキニだからいつも構われている」
実際のところオキニがどうかなんて推しにしかわからないので妄想であると言える。ちなみに私は推しのオキニである。

オキラ

「オキニ」の対義語。推しの嫌いなオタクのこと。単なる妬みでオキラ呼ばわりされることはよくある。実際のところ推しにしかわからないのでほぼ妄想であるが、接触イベントで明らかに不潔なオタクに対応する際の推しの表情など見ていると「あれはオキラだな」などと思うこともある。

推し

祈りの対象。

推し変

推しが変わる、あるいは変えること。コロコロ推し変する奴は信用できないが、辛くなったら推し変した方が幸せになれる。

推す

推しに対して金を使うこと。
(好き=推し、ではないと私個人は思っているが、これは有識者たちの中でも意見が分かれるところである。)

オタク

一つのことや人に対して人生を捧げる健気な人々。どのジャンルのオタクも基本的に早口で話すのが特徴。

お花畑

推しへのピュアな感情を信じて疑わないオタクの脳みそ、またはそう考えている本人のこと。推しに彼女は居ないし、オタクのことを本気で想ってくれていると信じている。幸せなオタク。お花畑が1番楽しい。

おまいつ

現場にいつもいるオタクのこと。「お前いつもいるな」の略。
話したことはないが毎回見るので妙な親近感がある。心の中で「よっ!」と手を挙げたりする。

降りる

推しを推すのをやめること。オタクのクライマックス。気がついたら推しのことが好きじゃなくなっている場合もあるが、そうでない場合は大抵それぞれに壮大な物語がある。お気持ちをnoteに記す。

カノ

彼女。大抵の場合はいる。

カノバレ

彼女がバレること。バレるな。

構われる

客席降りや舞台上から何かしらのレスポンスを貰うこと。
レスを貰うコツは存在する。たくさんもらえたからと言ってオキニというわけでは無い。とはいえ私はオキニな上有段者なので死ぬほどレスを貰っている。

ガッツ

根性のあるオタク。強い。どの現場にもいるし前方に座っており、死ぬほど金を使い死ぬほど目立つ。大抵若くて派手め。

ガチ恋

「ガチで恋してる」の略。ガチコ。リアコ。
「好きになった人がたまたま若手俳優だった」ということも、生きていれば往々にして、ある。

関係者席

関係者が入る席。演出家や脚本家、出演者の家族や友人、俳優仲間などが座っていることもあるため、近くだとソワソワする。小綺麗な若い女が入っていたりすると観劇どころではなくなる。
演劇に興味はないが仕事でしょうがなく座る偉いおじさんは、寝る、前のめりになる、ケータイをいじる、足を組むなど平然と行うが、偉い人なので殺してはいけない。

希望額

チケット取引の際に使用される文言。
希望額と書かれていたら定価以上が基本。入札方式。

現場にいるオタクについて語るための、匿名掲示板。平成オタク文化遺産。
閲覧にはパスが必要であり、ここをクリアできない者は見ることさえ出来ない。
基本は憶測と妬みで構成されているので当てにならないが、ニアピンみたいな情報はたまに書き込まれる。見ると病むので見ないほうがいいし、そう言われると見たくなるのが人間である。が、今はそもそも現場が無く、そんなに回っていないので本当に見る必要が無い。

愚痴垢

オタク活動全般に対して愚痴を言うTwitterアカウント。推しへの愚痴、運営への愚痴、オタクへの愚痴など様々。質問箱に答えることで承認欲求を満たしているだけだろと思われるアカウントも多い。基本的に偉そうでなんかムカつくが、質問箱メインのアカウントは信者も多い。
私も愚痴垢と思われがちだが、愚痴垢のつもりはないし実は愚痴垢も持っていない。大変心外なことである。

現場

舞台、イベント、ライブ等、推しの出演する公演のこと。
現場にいないくせに声がでかいTwitterアカウントはイラつくが、現場にいない奴は特に気にする必要が無い。

交換

チケット取引のひとつ。
自身ののチケットと相手が持っているチケットを交換する行為。
あんまり褒められたことではないが、良席や多ステしたいオタクには必要。

最前

最前列のこと。強いオタクがたくさん座っている。たまに、たまたま取れた人が座っている。
ちょっと遅れて入ってきて、最前に座るオタクを見ると「お?マウントか?」と思ったりする。
最前と言えば聞こえはいいが、ステラボールの端のほうの席は最前とて8割見切れるのでゴミ。

座席権利譲渡

本人確認の厳しい公演で行われるチケット取引。
基本怪しいので個人的にはあんまりやりたくない。

私信

推しがSNSやブログなどに紛れ込ませてくる、自分にしかわからない個人的なメッセージのこと。
本当に私信かどうかは推しに聞いてみないとわからないが、聞いたところで「そうだよ」と言うに決まっているのでブラックボックスである。ただ、私信だと思ったなら私信と思い込んだ方が楽しい。

推しのタレコミ情報が書き込まれる、匿名掲示板。
自分の推しのスレが異様に回っているととても恥ずかしくなる。
何次情報かもわからない情報に価値などないので、見る必要がない。

出席確認

舞台上から推しが客席を確認する行為。
認知しているオタク、目があったオタクに笑いかけたりといった行為。対して確固たる意思のもと虚空を見つめ続け、どのオタクとも絶対に目が合わないように頑張る俳優もいる。

譲渡

チケット取引のひとつ。
複数所持している、あるいは行けなくなった手持ちのチケットを欲しい人に購入してもらう行為。

接触

握手会、お渡し会、ハイタッチ会、お見送りなど、何かしら推しとの接触が発生するイベントのこと。握手のような物理的接触とは限らない。
また昨今はzoomを利用したWEBでの接触も主流になってきている。少し残念な気もするが、実はこちらとしてもブスやデブがバレにくいという利点がある。zoomは思っている2倍盛れる。

全通

全公演通うこと。
人気公演の千秋楽後に大量の半券の写真とともに「全通した🌸」みたいなツイートをすると燃える。(あいつ寝てた、転売から買わないと無理でしょ、こういう人がいるから行きたい人が行けなくなる、等のありがたいご意見が寄せられる。)
わざわざ全通ツイートをするのはどう転んでも煽りであるが、全通は全通である。外野は黙ってろ。

相互同行

連番のチケットをお互いに交換する行為。(連番でなくても入場まで一緒に、などいろいろ。)
譲渡や交換よりもコミュニケーションを多く取る必要があり、2回も連番することになるので、ちょっと慎重になる。
待ち合わせの際に「ぬいを持ってます」という連絡が来たので見回すと本当にキャラクターのぬいぐるみを高く掲げたおばさんが立っていたことがあり、それ以来怖くてやってない。

相場理解

チケット取引の際に使用される、「このチケットがどのくらいの相場で取引されているかをご承知おきくださいね」というメッセージ。
つまり高額転売なのでそのつもりが無い人は連絡よこさないでくださいという意味。非常に合理的な一文。

他担

自分の推しとは別の人を推しているオタクのこと。
チケットの協力をしてもらえるので、他担の友達は多ければ多い方が良い。

担降り

担当(推し、自担)を降りる、ということ。「降りる」参照。
恐らくホストやアイドルからの流れと思われるが、若手俳優のオタクも担降りという表現を使うことがある。

オタクのこと。◯◯厨(◯◯には推しの名前や作品)といった使い方もする。
ちょっと馬鹿にしたニュアンスが含まれている。

茶の間

現場に来ない人のこと。たまに来る時はTwitterのアカウント名に「@next◯◯7/17マチネ」みたいなこと書きがち(偏見)。検索する時邪魔だからほんとにやめて。
昨今、そもそも現場がなかったり、各オタクの職業や生活環境、世の中の状況によって「行く/行かない」の選択が必要になったが、それ以前は「行けない人がいることも考えてください!」という茶の間オタクVS「行けないんじゃなく来ないだけだろ」という現場のオタクの戦いが定期的に見られた。
今はそんなくだらない戦いにさえノスタルジーを感じる。

繋がり

推しとの交際関係のあるオタクのこと。恋愛関係だけに限定しないが、とにかく良く無いことである。
個人的には隙あらば繋がりたい。(こういうことを言うと嫌われる。)

積む

金を使うこと。「写真集◯冊につき◯回握手」といったイベントで周回する場合、グッズを死ぬほど買う場合、高額転売チケットを買う場合など、法外な金の使い方をする際の表現。

TO

トップオタ。オタクの中で1番強いオタクのこと。
1番強くなるというのは難しいもので、古参、金のかけ方、知識量、行動力、推しからの気に入られなど、複数の要素を総合的に判断する必要がある。が、基本的には金さえあれば全てどうにでもなるため、曲解すれば1番金を使っているオタク、ということになる。

DD

「誰でも大好き」の略。DDはすぐ推しが増えるが、つまりは誰も推していない。好きなものが多いことは良いことだが、オタクの世界では良い使われ方ではない。
とりあえず行った現場ごとに推しを作ろうとするので、Twitterのbio欄に20人くらい俳優やキャラクターの名前が書いてある。信用できない。

同担

同じ推しを推しているオタクのこと。推し被り。

同担拒否

同担との交流が無理なこと。また、無理な人のこと。
量産型の同担拒否よりも小綺麗なOL風のオタクの同担拒否の方が普通に怖い。

認知

推しに覚えてもらうこと。
大抵の場合は接触に通ったり積んだりしていたら覚えてもらえる。「私のこと覚えてる?」という質問は「覚えてるよ」と言うに決まってるので無意味。

認知切れ

推しに認知してもらっていたのに、忘れられてしまうこと。現場を長いこと干すと起こる場合が多いが、そもそも認知されているというのが勘違いという場合もある。
また、実際は忘れていないのに対応がめんどくさくて忘れたフリをしていることもあると見ている。何にしろ推しにしかわからない事情がある。

干される

推しに対応をもらえないこと。明らかにこちらの存在に気付いているのに見えてないフリをされるなど。
普通に悲しい。

干す

現場に行かないこと。
「行けない」ではなく、意志を持って「行かない」場合に使う。推しに干された時や、ムカついた時、なんとなくモチベーションが無い時など。
常日頃、現場に通っていることが前提の表現なので、たまにしか現場に居ない茶の間が使うことは許されていない。

マチソワ

同日のマチネ(昼公演)、ソワレ(夜公演)のどちらも行くこと。
劇場にもよるが、大抵尻がいたい。

リアコ

「リアルに恋してる」の略。ガチ恋、ガチコ。
何度も言うが、「好きになった人がたまたま若手俳優だった」ということも、生きていれば往々にして、ある。

「チケット流通センター」のこと。
何が起こっても、お前が始めた物語だろ、のスタンスを崩さない。

ヲチる

オタクを監視すること。
SNS上での監視もあれば、現場での監視のこともある。
ウォッチ→ヲチ。
弱いオタクほどヲチって病む。


Twitter:@ocha_yume

画像1

サポートありがとうございます! 全額しっかりと推しに使わせていただきます。