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ゾンビーズ ~サイン入りレコードA to Z (Donuts版) 第50回 THE ZOMBIES

※無料で全文読める「投げ銭」スタイルのノートです。

2017年12月5日から2020年3月31日まで『ドーナツマガジン』に掲載された『サイン入りレコードA to Z』という連載コラムを加筆修正したものです。

レコード&昭和プロレス愛好家のゴベと申します。
この連載も今回で50回目。そして2巡目のラストを迎えることになりました〜

第50回 THE ZOMBIES

(2018年12月25日公開記事を再編)

THE NEATBEATSのMr.Lawdyこと土佐和也氏が、私が在籍する幡ヶ谷再生大学格闘部東京木曜會という柔術チームの練習に参加するようになったのは、2010年の1月です。
詳しい経緯は、こちらをご覧ください。

スラッシュメタルやハードコア、ミクスチャーロック・バンドのライブに通っていた私は、それ以外のロックに疎く、THE NEATBEATSというバンドの存在を全く知りませんでした(土佐、ごめん)。

人懐っこい土佐は、あっという間に木曜會のメンバーと打ち解け、練習後の打ち上げにも参加するようになりました。

基本的に私たちの打ち上げは、3時間くらいずーっと昭和プロレスの話をしておりまして、例えば飲み屋のメニューに「温豆腐」なんてものがあれば、当然ながら前田明 vs ポール・オンドーフの話になるわけです。

1983年4月21日。場所は蔵前国技館。
欧州ヘビー級王者として凱旋帰国した前田明が、ものの数分でポール・オンドーフを仕留めた一戦で、衝撃的な前田の鋭く危険なスープレックスは今でも語り草となっています。

カール・ゴッチが前田のセコンドに付いたことも重要なポイントで、ゴッチが「あんなフットボーラーなんか1分以内にやっつけろ」と前田に指示したという説も。
(オンドーフはアメリカンフットボール出身)

ちなみに上記の「前田明」という表記は脱字を見落としたわけではありません。当時、前田日明のリングネームは「前田明」だったので、その通りに記載しました。

・・・すみません、恒例の脱線です。詳しくは「前田 オンドーフ 凱旋帰国」で検索してください。

まぁ、基本的にはこんな話ばかりしてるんですが、たまに音楽の話題で盛り上がることもあります。木曜會のメンバーはミュージシャンや音楽好きばかりなので。

ある日、土佐にオススメのレコードを訊いてみたところ、THE ZOMBIESの『ODESSEY AND ORACLE』というアルバムを挙げました。
迷うことなく即答されたので、帰宅してからすぐにネットで検索。そしてロック史に残る名盤だということを知りました。
さっそく試聴。
(ネットでいろいろ聴けちゃうんですから。いい時代ですね)

全曲最高!!!
こちらの想像を遥かに超えた素晴らしい音楽に魅了され、翌日からロックの廃盤コーナーをチェックすることに。

なんとか入手したいと思い、探し続けること数ヶ月。そして遂に出会えたUKオリジナル盤の値段は、なんと8万円オーバー!
予想以上に高額だったので、断念せざるを得ませんでした。

それまでにも数千円で買えるジャケ違いのUS盤を何度も見かけましたが、これがとにかくカッコ悪いジャケで。


2枚目に『ODESSEY AND ORACLE』がまるごと入っているこの2枚組コンピも、購買意欲がわかないジャケで・・・。


どちらも買う気になれず、あきらめて90年代に出た再発盤を購入。
音質が良かったので、買って正解でした。


ちょうどその頃、THE ZOMBIESの来日が決定。しかも東京公演の初日はTHE NEATBEATSがゲスト出演するというのです。見逃すわけにはいきません。
土佐にお願いして、チケットを確保。

2012年10月12日
新代田フィーバーへ。
入場すると、ちょうどTHE NEATBEATSが演奏開始。熱いパフォーマンスでTHE ZOMBIESファンからも喝采を浴びていました。

そしてTHE ZOMBIES。
驚いたのは、Colin Blunstoneの声がレコードと遜色がなかったことです。全く年齢を感じさせません。
Rod Argentの鍵盤を筆頭に各パートの演奏も素晴しく、フロア後方で一緒に観ていた土佐と、感嘆の声をあげながら最後まで堪能させていただきました。

終演後、楽屋へ。
土佐の計らいにより、Colin BlunstoneとRod Argentにサインをお願いすることができました。

THE ZOMBIES
『I Love You』 7"

Colin Blunstone、Rod Argent
2012年10月12日 @新代田Fever

GS(グループサウンズ)バンドのザ・カーナビーツによる日本語カバーが大ヒットした『I Love You』の国内盤7インチ。

そしてもう1枚。

THE ZOMBIES
『Time Of The Season』 7"

Colin Blunstone、Rod Argent
2012月10月12日 @新代田Fever

言わずと知れたTHE ZOMBIESの大ヒット曲。『ODESSEY AND ORACLE』のラストを飾る名曲です。日本でもCMに起用されていますね。

本当は『ODESSEY AND ORACLE』にお願いしたかったんですけど、再発盤なのでやめておきました。


ライブを観て以降、ますますTHE ZOMBIESにハマり、着々とレコードを入手。

THE ZOMBIES
『She's Not There』 7"

1964年に発表されたデビューシングル。
プッシュアウトセンター式のUK盤7インチです。


THE ZOMBIES
『好きさ 好きさ 好きさ』 7"

side-A
1. I Love You
2. Tell Her No

side-B
3. She’s Not There
4. Indication

日本で編纂された4曲入りの7インチEP。


THE ZOMBIES
『ODESSEY AND ORACLE』 LP

そして遂に『ODESSEY AND ORACLE』のUKステレオ盤を入手!

初めて見かけた際の値段に比べるとかなり安く購入することができましたが、それでも我が家にあるロックのレコードの中では最高額盤です(レシートに収入印紙が貼ってありましたので)。
しかし、どうしても欲しかったので、迷わずレジに直行しました。

もしも、またTHE ZOMBIESのメンバーにサインをお願いする機会があるとしたら、用意するのはもちろんこのLPです。

THE ZOMBIES 『ODESSEY AND ORACLE』
LP, Stereo (S 63280) / UK / 1968



ということで、2巡目も無事終了。
3巡目もよろしくお願いします!


※以上で終了。「投げ銭」でサポートしていただけましたら大変助かります。

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