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ザ・ニートビーツ ~サイン入りレコードA to Z (Donuts版) 第15回 THE NEATBEATS

※全文を公開している「投げ銭」スタイルのノートです。

2017年12月5日から2020年3月31日まで『ドーナツマガジン』というレコード専門ウェブサイトに掲載された『サイン入りレコードA to Z』という連載コラムを加筆修正して再掲したものです。

レコード&昭和プロレス愛好家のゴベと申します。
今回は、日本全国及び海外を飛び回るロックンロールバンドです。

第15回 THE NEATBEATS

(2018年3月27日公開記事を再編)

"THE"が付いておりますが、お気になさらずに。

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THE NEATBEATS
『Come On And Sing』 7"

土佐"Mr.Lawdy"和也 (g,vo) 、中村"Mr.Mondo"匠 (ds,vo)
2015年3月1日 @上野Islanders
真鍋"Mr.Pan"崇 (g,vo)、浦"Mr.Gully"大 (b,vo)
2015年3月6日 @新宿Red Cloth


THE NEATBEATSのMr.Lawdyこと土佐和也氏が、私の所属する柔術チーム、幡ヶ谷再生大学格闘部東京木曜會の練習に来るようになったのは、2010年1月。

BRAHMANやOVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND(以下OAU)が所属するタクティクスレコーズのスタッフで、マーチャンダイズ等のアートワークを担当するUziiiくんに、一本の電話がありました。
電話を切ったUziiiくんは、困惑気味に「THE NEATBEATSってロックンロールバンド、知ってます? そこのギターの人が、これから練習に来るそうなんですけど」と言いました。

木曜會は、タクティクスレコーズ様に練習場所を提供していただいておりまして、機材車の駐車スペースにジョイントマットを敷いて練習しています。
(Uziiiくん、ヴォーカルのTOSHI-LOWも木曜會メンバー)
Uziiiくん曰く、どうやらそのギタリストが柔術経験者で、九州でOAUとTHE NEATBEATSが対バンした際に、TOSHI-LOWから練習に誘われたようなのです。
しかし、生憎その日、TOSHI-LOWは不在。Uziiiくん、そして練習に参加していたメンバーは、THE NEATBEATSというバンドのことを誰一人として知りませんでした。
「鬼と呼ばれるTOSHI-LOWがスカウトしたロックンロールバンドのギタリスト」ということで、どんな怖い人が来るのだろう? と不安でしたが、事務所に入ってきたのは、物腰の柔らかい好青年。話してみると、めちゃくちゃいい奴でした。

翌週の木曜日。
タワーレコード新宿店で、Bo Diddleyのトリビュートアルバム『GRAND-FROG STUDIO PRESENTS "HEY!! BO-SLINGER!!"』の発売記念トークイベントがありました。
出演は、SCOOBIE DOのコヤマシュウくん&マツキタイジロウさん、THE NEATBEATSの真鍋崇さん&浦大さん。
前の週に存在を知ったTHE NEATBEATSから2人出演するし、SCOOBIE DOのコヤマくんとは面識があったので、木曜會の練習前に立ち寄ることに。

イベントが始まると、何故かSCOOBIE DOはメンバー全員、THE NEATBEATSはドラマーの中村匠さん、そして元ドラマーの楠部真也さんまでいて、ステージ上には楽器や機材がセッティングされていました。当初の予定はトークイベントのはずだったのに、どちらも普通にライブをやってくれたのです。しかし、土佐の姿は見えません。
「あれ? 土佐くんだけいないんだ・・・」と思いつつ、ライブを堪能させていただきました。
(土佐が担当するリズムギターは楠部さんが弾いてました)

初めて観た(土佐抜きの)THE NEATBEATSのライブは衝撃的でした。いかつい顔をしたリーゼントの男達は、その外見からは想像できないくらい喋りが面白かったのです。漫才を観ているような気分でした(笑)
でも演奏が始まると、ばっちりロックンロールで。

笑いすぎてお腹が痛くなるくらいイベントを堪能した後、木曜會に参加する為にタクティクスレコーズへ。
事務所のドアを開けると、既に着替えを終えたメンバー達が、ウォーミングアップの柔軟運動を行っていたのですが、なんとその中に土佐の姿が!

私「えぇぇっ、なんでここに居るの? オレ、さっきTHE NEATBEATSのライブを観てきたんだけど」

土佐「えぇぇっ、今日は真鍋くんと大ちゃんのトークって聞いてましたよ」

私「だけど、SCOOBIE DOもTHE NEATBEATSもちゃんとライブをやってたよ。SCOOBIEは全員揃ってたし、THE NEATBEATSは元ドラムの人がリズムギターを弾いてたもん」

土佐「・・・・・・。今日、練習に来たことは内緒にしてください」


ということだったんですが、書いちゃいました。もう時効でしょう(笑)

その日、土佐が7インチをプレゼントしてくれたので、サインを入れてもらいました。

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THE NEATBEATS
『黒いジャンパー Part.2』 7"

土佐和也
2010年2月4日 @タクティクスレコーズ

その後、めでたく全員揃ったTHE NEATBEATSのライブを観ることができました。ライブハウスで観るTHE NEATBEATSは、当然ながらインストアイベントで観たとき以上に魅力的でした。もちろん喋りも(笑)

何度もライブにお邪魔しているうちに、他のメンバーの皆様とも仲良くなり、プライベートでも会うようになりました。
たまに開催している木曜會のイベントにも、ライブやDJ、フード(ダイちゃんの料理の腕前はプロ級)と様々なかたちで参加していただいております。

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THE NEATBEATS
『DYNAMIC BEAT TOWN』 LP

真鍋崇、土佐和也、浦大、中村匠
2012年12月6日 @下北沢BasementBar


2017年にキネマ倶楽部(対バンはThe Birthday)とリキッドルーム(対バンはザ・クロマニヨンズ)で開催された結成20周年記念ツーマンライブシリーズでも、素晴らしいライブを披露してくれたTHE NEATBEATS。これからもずーっと楽しいロックンロールショーを続けてください!

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THE NEATBEATS
『DANCE ROOM RACKET』 LP

真鍋崇、土佐和也、浦大、中村匠
2014年2月5日 @渋谷O-West



【追記】

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THE NEATBEATS
『Shakin' The Night』 7"

真鍋崇、土佐和也、浦大、中村匠
2012年2月
(サインが書き込まれた正確な日付や場所は不明)

side-A
1. Shakin' The Night
2. I Know

side-B
1. Tokyo Electric Blues
2. Love Potion Number Nine

土佐がプレゼントしてくれた4曲入り7インチ。
あらかじめメンバー全員のサインが入ってました。ありがたいことです。


動画はタイトル曲のMVを貼りましたが、このシングルの中で一番好きな曲は、"Tokyo Electric Blues"。
「楽しくロックンロールしようぜ!」と、パーティー感の強いライブを日夜繰り広げる彼等が、福島第一原子力発電所事故の翌年に放った痛烈な1曲。『DYNAMIC BEAT TOWN』にも収録されてますので是非。


THE NEATBEATSの作品を聴いてみよう!


【vinyl】


【CD】


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