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似ているようで似てないジャケット

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昨日、ツイッターのタイムラインで「#似てるようで似てないジャケットを並べてニンマリする会」というハッシュタグを発見。おもしろそうだったので覗いてみました。

絶妙に似ているようで似てないものもありましたが、パロディジャケを並べている方も多くてちょっと残念(そもそも似せて作ってるんだから似てるに決まってるじゃん)。
とても難しいお題です。

パロディジャケで真っ先に浮かんできたのがこちら。

IKE WHITE
『CHANGIN' TIMES』 LP

1976年に発表されたアイク・ホワイト唯一のフルアルバム。
世界で初めて刑務所の中で制作されたといわれるニューソウルの名盤です。
私が所有しているのは1977年に出た国内見本盤LP(AW-1018)。残念ながら帯無しです。


THA BLUE HERBのILL-BOSSTINOとCALMのユニット、JAPANESE SYNCHRO SYSTEMが、本作のタイトル曲をカバーしています。

JAPANESE SYNCHRO SYSTEM
『CHANGIN' TIMES』 12"

2006年にリリースされたJAPANESE SYNCHRO SYSTEMの2枚組12インチ。
ヴォーカルを担当したJERRY “KOJI” CHESTNUTSを起用したパロディジャケです。最高ですね。

しかし、この2枚を並べてツイートするわけにはいきませんよね。あえて似せているわけですから。

「うーん、難しい・・・」と思いながら、2枚のレコードを眺めているうちに浮かんできたのがこちら。

『世界J・フライ級チャンピオン 具志堅用高 はばたけ青春』 LP

具志堅用高がWBA世界ジュニアフライ級王座に君臨していた1978年に発表された『はばたけ青春』。

具志堅選手の語りや練習風景(ミット打ち)、試合の実況などを収録。レコードなので当然ながら音声のみです。

具志堅選手のお母さん(ツネさん)やお姉さん(圭子さん)、協栄ジムの金本安男氏、具志堅の母校である石垣小学校の校長先生や子供達のコメントも入っているので、具志堅ファンにとっては正にマストアイテム。

石垣小学校校歌や八重山民謡、リキという男性歌手が歌う「七十メートルの永遠」「やすらぎのバラード」などの楽曲も堪能できるので、音楽ファンも必聴です(嘘)。
一番良い曲は、ノンクレジットのインスト曲。


本作のジャッケト制作時に、アイク・ホワイトのLPを参考にした可能性は低いと思うんですよね。マニアックなレコードなので。

ただ、ジャケット裏面の写真が70年代ソウルの裏ジャケっぽいので、もしかしたらアートワークを担当された方がソウルマニアだった可能性もゼロではありません。

ジョニー・テイラーっぽい裏ジャケをご覧ください。


ということで、アイク・ホワイトと具志堅さんのLPを並べてツイートしてみました。
構図は似ているけど、レコードが制作された意図は全く違うものだと思うので。


この記事を作成している時点(2022年1月23日午後)で、「話題」のトップにあがっていました。
みなさんにクスッと笑っていただけのであれば幸いです。


ちなみに、ツイートする際には帯を外して写真を撮りました。
カッコいい帯なので載せておきます。


20年ほど前の話になりますが、都内にある某ビルのエレベーターで具志堅さんと一緒になったことがあります(定員6名の小さなエレベーター!)。
地下4階から地上1階までのほんのわずかな時間でしたが、めちゃくちゃ緊張しましたよ。子供の頃から憧れの存在なので。

若い世代にとっては天然キャラのテレビタレントなのかもしれませんが、具志堅さんは世界王座を13回防衛した日本ボクシング史上、最も偉大なチャンピオンです。
日本人男子世界王者の最多防衛記録ですからね。もっと敬うように!


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