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WRENCH ~2020年のベストライブは、現時点での生涯ベスト

※全文を公開している「投げ銭」スタイルのノートです。

2020年11月7日にWildSideTokyoで開催されたGOOFY STYLEの2nd. & 3rd.アルバム発売記念イベント『轟音共鳴 vol. 265』に出演したWRENCHのライブ映像が2曲公開された。

WRENCH
"Nothing" & "KIRAWAREMONO"
2020-11-07 @WildSideTokyo


WRENCH
SHIGE (vo,synth)
SAKAMOTO (g)
MATSUDA (b)
MUROCHIN (ds)
MASATO (ds)

Live Camera Footage: WildSideTokyo
Editor: HARUNOBU MITSUI (Sgb)

おそらく、この日のことは一生忘れない。
少なくとも、これまでに数千回観たライブの中で、この日のWRENCHが生涯ベストライブの筆頭であることは断言できる。

思えば、2020年に観た最初のライブもWRENCHだった。
1月4日に新宿ロフトで開催された『東京STREET2020』には数多くのバンドが出演していたが、2020年の初ライブをWRENCHにしたくて、彼等の出番に合わせて入場した。
2月23日にも新大久保EarthdomでWRENCHを観ている。

9月11日
4月の緊急事態宣言発令以降、幾度か無観客ライブを配信していたWRENCHが、GOOFY STYLEの有観客レコ発イベントに出演することが発表された。7月のMUROCHIN復帰ライブを配信で観て号泣したことや、その数日前に公開されたマッちゃん(松田知大氏)のインタビュー記事を担当したこともあり、何としてでも駆けつけたいと思ったが、昨年大病を患った家族の顔が浮かび、直近までコロナの状況を見てから判断することに。

10月6日
諸事情により『weak』リリース直後からバンドを離れていたMUROCHINに代わってドラムを叩いてきたABNORMALSのMASATOくんが、正規メンバーとしてWRENCHに加入。ツインドラムの5人編成で活動することが発表された。

10月23日
イープラスで『轟音共鳴 vol. 265』のチケットを予約。普段はバンドマンに直接頼んでチケットを購入しているが、入場者数限定の為、イープラスのみの販売とのことで、初めてイープラスを利用した。こんなところにもコロナの影響が・・・。

11月7日
WildSideTokyoに向かう途中、Kくんに遭遇。数ヶ月ぶりに会ったKくんと近況を語り合いながらWildSideTokyoに到着するとMUROCHINがいたので声をかけた。コロナ以降、友人と再会できることがたまらなく嬉しい。

受付で検温と手指の消毒、連絡先を記入してから入場。ライブ自体は1週前に代々木公園の『re:LIVE 東京 fes』という2daysイベントで観ているものの、ライブハウスに足を踏み入れたのは、鶯谷What's Upでニューロマンティックス with K(元NAILS OF HAWAiiANの天野功と元DMBQの吉村由加に、元ABNORMALSのIxSxOを加えたトリオ)を観て以来。
1990年に上京してから、ライブハウスやクラブに行かない時期がこれほど長かったことはない。柔術が生活の中心だった2000年代でさえ、月に一度はなんらかのライブを観に行っていた。

オープン直後に入場したので、まだ数人しか客がいないのに、Kくんとビールのグラスを合わせただけで幸せな気分に。暗くて狭いライブハウスにいることがこの上なく嬉しくて、早々に1杯目のビールを飲み干すと、さらに気分が良くなってきた。

床に立ち位置がマークされていたので、前から2列目を確保していたが、後方が混んできたので前に移動。図らずも最前列で観ることに。

トップに登場したWRENCH。正式に5人編成になってから観客の前に姿を現すのは初めてなのに違和感がないのは、配信ライブを観ていたからだろう。

1曲目は"NOCHINOI"。シゲちゃん(和田成文氏)の声が放たれた瞬間に感極まって涙腺崩壊。「もし、またライブハウスに戻れるとしたら、最初に観るのはWRENCH」とずっと心に決めていた。

ライブを観た回数が最多のWRENCHに加え、BBでもギターを弾いてるキューくん(坂元東氏)は、全ジャンルで一番ライブを観ているミュージシャン。
(12月21日に観たBBも死ぬほどカッコ良かった)

昔から一番好きなベーシストはマッちゃんだった。もちろん、今も。アクションも含め、他の追随を許さない。

WRENCHに復帰したMUROCHINと、WRENCHをずっと支えてくれたMASATOくんも最高で、彼等のツインドラムをフィーチャーした新作を聴きたいと強く思った。
("KIRAWAREMONO"と"Future Now?"をツインドラムで再録して12インチで出したら良いと思わない?)

この日演奏された6曲は全て、昨年リリースされた『weak』の収録曲。常に前進する彼等らしいセットリスト。
ラストの"Future Now?"で再び涙がこぼれた。

WRENCHのメンバーがステージから去り、バーカウンターの前で久々に再会した知人達と乾杯。高揚感で入場時よりもビールが格段に美味い。

出番を終えたシゲちゃん、キューくん、マッちゃんと乾杯。みんな、充実した表情でビールを啜っていた。四半世紀以上前に知り合った頃と変わらぬ笑顔で。

ふと冷静になり、腰と左脚の痛みに気づいた。4年前から治療を続けている変形腰椎症の影響で、長時間立ち続けると痛みが酷くなってしまうのだが、1時間程度なので平気かと思っていたのに。
立ち位置から動かないように意識していたので力が入り過ぎたのだろう。

JURASSIC JADEの演奏が始まる直前に退場したが、後悔はない。GOOFY STYLEとJURASSIC JADEのライブを観ることはできなかったが、あのまま滞在して歩けなくなったら、知人や店のスタッフに迷惑をかけたかも知れない。そして何より、WRENCHの素晴らしいパフォーマンスをこの目で見ることができたのだから。

WRENCH
2020年11月7日 @新宿WildSideTokyo

1. NOCHINOI
2. ヘルノポリス
3. Nothing
4. New World
5. KIRAWAREMONO
6. Future Now?


********************


12月21日、新代田Feverで開催されたBBの有観客ワンマンライブを観に行った際に、客として来場していたMASATOくんに遭遇。WildSideTokyoで会えなかったMASATOくんと乾杯できたので、心残りなく年を越せそうです。


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