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「ギフテッドの子どもを助けたい」と叫んでも本当に助けが必要な子どもには届かないジレンマ

どうも、しょーじです。
京都大学 教育学研究科 認知心理学講座の修士課程を休学し、京大生で運営するGOALOOK学習塾の副代表に就任。ギフテッド教育に関する社会課題の解決を志して、現在はオンライン教育サービスdialogueの立ち上げに取り組んでいます。

今日は題名に書いたジレンマについて書きたいと思います。

ギフテッドというと類まれな能力を持つ天才児というイメージを持つかもしれませんが、その裏返しとして様々な困り感があることが多く、適切な支援が必要とされる場合が多いのが現状です。

だからこそ私たちは、そんなギフテッドの子どもの困り感を軽減し、かつその個性を伸ばし、将来への希望を示せるような教育サービスの立ち上げに取り組んでいますが、そこでのマーケティング・広報戦略において↑のジレンマを感じています。

ギフテッドと言ってもその個性がさまざまで色々なお子さんがいますが、才能が顕在化していて自分の関心領域で突き抜けていけるようなタイプのお子さんもいると思います。

そういうタイプのお子さんが、例えば孫正義育英財団のような教育支援制度に繋がり類まれな才能が花開いていく、ギフテッド教育というとそんなイメージが一般的には想起されるのではないかと思います。

ギフテッドのお子さんは、色々なことに興味関心があったり、頭の回転が普通より早かったり、物事に対する洞察力が高かったりする一方で、単純でつまらない学校の宿題をきちんと出来なかったり、価値観の合わない先生としょっちゅう喧嘩してしまったり、それで体調やメンタルをすぐに崩して学校を休んでしまったり、と学校などで起きる問題ばかりに目がいってしまうこともあると思います。

するとうちの子どもはそんな飛び抜けて優秀じゃないからギフテッドと名乗るなんておこがましい、なんなら学校では問題ばかり起こす困った子だし、、と思われる親御さんが多いのではないかと思っています。

本当は↑のようなキラリと光る才能は持っているけどそれで突き抜けきれない。むしろ困り感ばかりが顕在化し、社会から否定され続け、自己肯定感が下がっていく。

そんな子どもこそ、ギフテッド向けの支援や教育が必要だと思うのですが、「ギフテッド支援」や「ギフテッド教育」と言ってしまうと、そういう子どもにサービスを届けることができない。

そういうジレンマが存在することを感じています。

それに対して、私たちは以下2つの方針で動いていこうと考えています。

  1. Twitterとnoteで発信活動をして、それに対する反応を見ながら、ギフテッド向けと銘打たないサービスの広報戦略を策定・実行する

  2. ギフテッドの保護者コミュニティ(ギフテッド応援隊など)、児童カウンセラー、学校などと連携して、困り感のあるギフテッドの子どもが適切な支援や教育サービスに繋がる体制を構築する

この問題は一民間事業者が解決できる問題ではなく、学校、大学、非営利団体等、公的な組織も含めた多様な立場の人と一緒に解決を目指すべき問題だと思っております。この発信活動を通して、この問題の解決を目指せる同志と繋がれたら良いなと思います。

それでは、また。

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