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「思考プロセス」と子供の教育について ①ジョナスキルとfEスキル

こんにちは、ゴール・システム・コンサルティング&リ・デザイン研究所です。今回から8回に渡って、ゴール・システム・コンサルティング代表取締役村上悟の、TOCの基本スキルである「思考プロセス」と子供の教育についてのコラムを掲載していきます。TOC(制約理論)や、教育のためのTOCに興味がある方、ぜひご覧ください!

TOCの基本手法である「思考プロセス」は、ご存じのように『ザ・ゴール2(It's not luck)』に描かれた問題解決手法ですが、その教育は「ジョナトレーニング」として世界的に行われています。弊社ゴールシステムコンサルティングでもTOC-ICO(国際認証機構)が公認する規格(レギュレーション)で8日間(64時間)のトレーニングを実施しています。

そして今日ではジョナトレーニングだけではなく、「教育のためのTOC(TOCfE)プログラム」が広く普及しています。
※TOCfE= TOC for Education

TOCfEは、ゴールドラット博士自らが思考プロセス(ジョナ)の体系を子供の教育改革のためにアレンジしたもので、子供だけではなく学校関係者(教員)、父母を対象としています。トレーニングは、日本でも2011年から4日間の国際認定プログラムが実施されており、毎回教育関係者のみならず、企業経営者から小中学生まで、これまでに累計で数千名の方々が受講され資格を取得されています。

また継続的なトレーニングも各地で行われ、コミュニティとして大きな盛り上がりを見せています。このようにTOCが広範に普及されてゆく事は、大変嬉しく好ましい事であり、関係諸氏のご尽力に敬意を表したいと思います。

このような状況で、ジョナスキルとfEスキルの違いや成り立ちについて質問を受けることが多くなってきました。典型的な質問が、fEツールを組織の連続した問題解決にどうやって活かせばいいのかという質問です。fEのツールは、「ブランチ」「クラウド」「アンビシャス・ターゲット・ツリー」という3つですが、それぞれ独立した感じで教えられてゆきますので、複雑な組織の問題解決にどう繋げて使ったら良いかよく分からないという事なのかもしれません。

とは言っても、組織の問題解決事例もfEのウェブサイトにきちんと取り上げられていますので、fEスキルだけでも体系的な問題解決は可能で、ちゃんと活用出来ている方も多くいらっしゃいます。
つまり、この事象はNbr(Negative Branch:マイナスの枝)であるに過ぎないのかもしれません。

しかし、せっかくなので私も思考プロセスのプロフェッショナルとしてこの問題を私なりに分析してみようと思います。そこで今回のコラムでは、故ゴールドラット博士がジョナスキルとfEスキルという2つのTOC思考プロセス体系をなぜ構築したのかという推理も含めて考えてゆきたいと思います。

このコラムはできる限り客観的に執筆いたしますが、文責は全て私、村上悟にあることを予めお断りして稿を進めて行きたいと思います。

では、次回はジョナスキルとfEスキルの成り立ちや、体系の違いから考えてゆきましょう。

ここまでお読みいただきありがとうございました。ぜひ次回もお楽しみに!
なお、現在、ゴール・システム・コンサルティングでは12月22日無料ウェビナーのお申込みを受付中です。当コラムを執筆している村上も登壇いたします。お気軽にご参加ください。

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