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日本の理学療法士がイギリスで働くためにすること: 免許の書き換え

HCPC 引用元のURLや申請費用、内容を一部修正(2024/2/6)
渡航前にやっておいた方が良さそうなことを加筆(2024/3/19)

日本で理学療法士免許を取得した場合、イギリスで理学療法士として働けるのか、疑問に思い、昨年それについて調べていたら、免許の書き換えができることを知った。

(アメリカでは理学療法の学校を出なくてはならないけれど、カナダやオーストラリアでも書き換えによってその国の免許が取れるらしい)

Twitter(X)にざっくり書いたことを note にもまとめる(下記の情報は2023年3月に参照)。
いつかはイギリスで免許の書き換えに取り組むことになるかもしれないので、時々この記事を見ては思い出して情報をアップデートしていきたいと思う。


HCPC (Health & Care Professions Council) 

HCPC (Health & Care Professions Council) のホームページにて、理学療法士の書き換え申請について説明がある。

提出書類

以下の書類5点をホームページにアップロードする。申請にかかる費用は £639.98(返金不可、一括支払い)。

1.身分証明書

  • パスポート

  • 銀行の明細書(直近6ヶ月以内)(または光熱費の請求書、運転免許証、クレジットカードの明細書等)

つまり自分のフルネームとイギリスでの居住地を証明できるもの。外国人にとってはもしかすると銀行の明細書が最も用意しやすそう?(光熱費請求書はもしシェアハウスをする場合、請求書に自分の名前は記載されていないのでは?と気づいた) もし名字が変わった場合は、それを説明する文書も必要。

2.学校のカリキュラム

以下の情報を、サイトからダウンロードした用紙に記入する。

  • コースの内容の詳細

  • 授業の単位数、実習時間

  • 成績の評価方法

  • 大学の印鑑

  • 大学の先生の連絡先と署名

Course information form には、履修したカリキュラムについて、HCFC が指定する項目に沿って記入する(評価方法、授業内容など)。そして大学の印鑑(またはシール)を貰う必要がある。注意事項として、❝This form should be completed with the education provider providing your primary qualification to ensure it contains the level of detail we require. (この書式は、レベルの詳細が確実に記載されるよう、資格を提供した教育機関とともに記入する必要がある。)❞とある。
つまり、『申請者が自ら記入し、それを母校に確認してもらえば良い』ということだと理解した。
私が今のところ計画している手順は下記『渡航前にやること』に記載。

3.日本の理学療法免許証

厚労省に申請書を送れば英文のものを再発行できる。経験上、届け先が国内であれば1ヶ月程で手元に届く。

https://www.mhlw.go.jp/content/000819025.pdf

また、理学療法士に関連した他の資格があれば、追加書類として提出する。

4.英語力の証明書類

IELTS overall 7.0 (4技能全て6.5以上) である必要がある(またはTOEFL IBT。ただし、イギリスで受験したTOEFLのスコアは使えない)。
結果が2年以上経過したものは使えない。

5.職務履歴

  • 就職した施設、職務内容の詳細

  • 施設の公式メールアドレス

書類の認証

提出する全ての書類には証人によるサインが必要。
証人は、申請者である自分と関係があり、且つ社会的地位の高い人でなければならない(医療従事者、弁護士、判事、教師、議員など)。

  • 証人の署名と日付

  • 証人の氏名

  • 職業上の肩書き

  • 連絡先(電話番号またはメールアドレス)

渡航前にやること

渡航前にやっておいた方が良さそうだと思ったことは以下の四つ。

  • 英文の理学療法士免許を取得(厚労省へ申請、または正式書類の翻訳サービス)

  • 母校から、和文と英文の成績証明書をそれぞれ貰う

  • 母校に連絡し、書き換え申請のためフォームを公式印鑑が欲しい旨を説明する(恐らく学生課の方に説明)

  • 証人の依頼

和文・英文の成績証明書があれば、在学中に履修した科目が日本語でも分かるので、母校のホームページでシラバスを検索できる。授業内容などを申請者自らが HCPC フォームに記入。記入後、母校に郵送し、大学の印鑑を貰って送り返してもらう。
大学側が協力してくれるかが問題・・・(断られた場合はまた別の方法を考えて更新する)

証人は、イギリス国民である必要はなさそうなので、医療従事者である元職場の(頼みやすい)上司に依頼するのが良いかも。または知人に弁護士や判事、教師がいれば、その方に頼む。承諾してくれたら、渡航前または渡航後に書類をメール等で送り、証人に署名を貰って、PDFで送り返してもらう。
このひと手間を依頼できる間柄、且つ近すぎない(家族や恋人ではない)社会的地位の高い人を見つける・・・

後は言わずもがな、英語力。できるだけ上げてから渡航したい・・・

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