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差別に苦しみながら現状と闘う姿胸打つ重厚な社会派TV映画【ノーマル・ハート】


車椅子の映画・海外ドラマレビュアー Norikoです。
今回は、エイズが認知されていない1980年代のゲイコミュニティを描き、ゴールデングローブ賞やエミー賞、全米映画俳優組合賞など各賞29部門に輝いた社会派作品『ノーマル・ハート』をご紹介します。

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エイズが認知されていない1980年代、ゲイの間で特徴な癌と言われていたエイズが広がり、差別や偏見の目にさらされるエイズ患者の実状を交え、問題に取り組む複雑な人間模様を描く

エイズに対する根強い偏見から理解されないもどかしさ、友人や知人を亡くしながらも治療法や活路を見いだせない憤り、葛藤を抱えた登場人物の過去、家族との確執を交えた展開に、色々考えさせられる。

複雑な感情を表現した俳優陣の迫真の演技

映画『アベンジャーズ』シリーズで超人ハルクを演じたマーク・ラファロが、熱血漢の活動家を演じ圧倒される。マーク・ラファロは共同製作総指揮も手掛けている


海外ドラマ『ホワイトカラー』で好青年な印象のニール役マット・ボマーが、本作で大幅に減量、エイズ症状が進行していき直視出来ないほど痛々しい姿で演じ、胸締め付けられる

マット・ボマーは、『マジック・マイク』で共演し『ダラス・バイヤーズクラブ』でエイズ患者を演じアカデミー賞を受賞した、マシュー・マコノヒー『インターステラー』にアドバイスを貰い役に挑んだ


エイズ症状の特徴である斑点の特殊メイクでエミー賞を受賞したのは、『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』『ザ・プロム』『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌』『スター・トレック/イントゥ・ダークネス』『マッド・マックス 怒りのデスロード』『キャプテン・マーベル』のエリン・クルーガー・メカシュ率いるスタッフチーム

エイズと闘い生き抜いた人々に敬意を表し、エイズの特徴的な症状を忠実に表現した、と語る

映画『プリティ・ウーマン』で大スターとなったジュリア・ロバーツが、エイズ患者と向き合う、電動車椅子の親近感を覚える医師を演じている

脚本/製作総指揮/監督は社会派ドラマを多く手掛け、自身もゲイであることを公言しているライアン・マーフィー『Glee/グリー』『アメリカン・クライム・ストーリー』『ラチェッド』

同性愛者の活動家で劇作家ラリー・クレイマーの自叙伝を基にブロードウェイ舞台化された作品をドラマ化。ラリー・クレイマーは、本作で脚本を手掛けている

製作は、映画『グローリー/明日への行進』やNetflixオリジナルシリーズ『The OA』など多様な作品を手掛けたブラッド・ピット『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』や、『セッション』『ムーンライト』のスタッフが手掛けた


キャスト

マーク・ラファロ『スポットライト 世紀のスクープ』『ある家族の肖像/アイ・ノウ・ディス・マッチ・イズ・トゥルー』

マット・ボマー『ナイスガイズ!』『Titans/タイタンズ』

ジュリア・ロバーツ『エリン・ブロコビッチ』『マネーモンスター』

テイラー・キッチュ『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』『バトルシップ』

ジム・パーソンズ『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』『ドリーム』

アルフレッド・モリナ『スパイダーマン2』『HERO 野望の代償』

ジョー・マンテロ『私のパパはマフィアの首領(ドン)』『ロー&オーダー』

ジョナサン・グロフ『アナと雪の女王』 『マインドハンター』

デニス・オヘア『グッド・ワイフ 彼女の評決』『THIS IS US 36歳、これから』

コリー・ストール『アントマン』『ハウス・オブ・カード 野望の階段』

スティーヴン・スピネラ『デスパレートな妻たち』『救命医ハンク6 セレブ診療ファイル』

B・D・ウォン『GOTTHAM/ゴッサム』『ジュラシック・ワールド/ドミニオン』


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