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【図解編6:読んで描く】


図解マガジンの過去の投稿は上記リンクに入れています。

日本の工場で実績を積んだ流星は、若手ながら半年間の長期出張で技術・製造管理教育のため東南アジア海外子会社の工場にいっています。流星はそこそこ英語はできるのですが、現場になかなか指示が伝わらないようです。そんな時、日本にいる上司の正輝からZOOMで連絡を受けます。そこで、意図や考えを伝える術として図解を学んでいくことになりました。下記の日高由美子氏の「なんでも図解」の内容に沿って進めていきます。今回は第4章の「文章を読んで最速で描く」について学んでいきます。

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👱;おはようございます。

👨‍;おはよう。今日は、第4章の「文章を読み最速で作図する」をやっていこう。

👱;基礎としての「囲む」、「矢印」、「人」という3大ツールを勉強した後の実践というわけですね。

👨‍;その通り、これから4章、5章、6章とどんどん実践的になっていくよ。始めていこう。

◆文章を図にするための3つのステップ

👨‍;文章を図にするためには下記の3つのステップがあるんだ。

ステップ①;文章全体の意味を読み取る
ステップ②;キーワードを出す
ステップ③;「囲み」「矢印」「人」で表す

このステップに従って進めていこう。

◆ステップ1;文章全体の意味を読み取る

👱;簡単そうに聞こえますが、、どうなんでしょう。文章の意味を読み取るっていまいちイメージができないです。

👨‍;そうだよな。まず、文章を読む時にその文章が何を言いたいかを確認する必要があるんだ。つまり、その文章が、「状態・構造」を表しているのか、「因果関係・変化」を表しているのか、それとも「拡散・収束・収集」を表しているのか。この3つの観点から見ていくんだ。俺も本を読んで初めて知ったけど、物事を捉える上でこの3つの観点見ていくというのは非常にいいよね。

👱;構造。。因果関係。。拡散。。。すません。ちょっと、ついていけない。。

👨‍;一つずつ行こうか。まずは、「状態・構造」に関してだが、文の内容が「AはBである」とか「AはBとCからなる」といった「起こっている事態そのもの」とイメージするわかりやすいかも。ある一瞬の写真って感じだ。図が並列に並びやすい。

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👱;なるほど。確かにピラミッドや集合の図はよく見ますね。「起こっている事態そのもの」というイメージですか。

👨‍;そう。そして、次に「因果関係や変化」を表す場合だが、サービスとかモデルを表す場合はこのパターンに当てはまる。これは、矢印を使って表す図になる。「AからBに変わる」とか、「AとBがやり取りする」とかだね。どちらかというと動的要素が入ってくるね。

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👱;PDCAなど時間軸で動いていくものを図で説明するということですね。なるほど。


👱;そして、「拡散・収束・収集」だ。これは上記の両方の要素が入っているが、「Aに向けて、B、C、Dを集中する」なら矢印が1点に向かうことになり、「AからB,C,Dに広がっていく」ということであれば1点から矢印が広がる。

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👱;なるほど、きっちりと分けられないもののこの特性をまず把握して、図を書き始めるということですね。イメージできました。

◆ステップ2;キーワードを読み取る

👨‍;次は、キーワードを抜き取るんだ。固有名詞やそれがないと意味が通じなくなる単語を抜き出すってこと。

👱;接続詞は省いてよいが、図にするときに固有名詞はやっぱり必要ということですね。でもどう抜き出すか。

👨‍;こんな例題が本には載っているよ。

個顧客は商品を購入するとき「機能」ではなく、「価値」で選ぶ


👱;なるほど、キーワードを抜き取るというのもありますけど、不要なものを省くという部分をフォーカスすると進めやすそうですね。

◆ステップ3 「囲み」「矢印」「人」を足す

👱;お、でもキーワードさえ出てしまえば前回の復習というか、「囲み」や「矢印」や「人」を書いていくわけですね。ちょっとやってみます。

どうでしょうか?

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👨‍;いいんじゃん。そしたら、いくつかの例題をやってみよう。

◆実際に練習(初級)

👨‍;あとはいろんな例題を実施してみよう。まずは初級から。こんな本の中では簡単な例題がある。

① 少数派と多数派の対立
② 上司と部下の1対1の話し合い

③ 社長はアメリカ帰りで独身
④ この農業プラントは光・水・風を自動制御します
⑤ 会社は品川区から港区へ移転したが2年後の移転は中央区になるかもしれない
⑥ 年には、商業、医療、福祉、教育、交通住宅などが集中している。

ぜひ、実際の本を見て各種回答を確認してもらいたいが、ここでは①と②だけやってみよう。

👱;こんな感じですかね。

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👨‍;OK、次は下記をやってみよう。
お題;一人のユーザーにFace book, Twitter,LINE,インスタ,YouTubeといったSNSから多くの情報がインプットされている


👱;なるほど、これは、並列にやっていくと横長になってしまうし「情報がインプットされている」というあたりから「収束」になっていく感じですね。こんな感じかな。

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👨‍;いいじゃん。下記みたいなのもいいかもね。

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◆実際の練習(中級)

👨‍;さて次にいってみよう。中級だ。同じようにこんな例題が載っている。

① 楽天カードは、年会費無料で利用可能額は最高100蔓延、楽天プラミアムカードは年会費11000円(税込み)で利用可能額は300万
② 顧客を「泣かす」「笑わす」「びっくりさせる」ことができればそこに付加価値が生まれる
③ オークション開始時は3万円だった中古PCが2時間後に10万円になった。結局その1時間後13万で落札された。
④ 販促の手段としてサンプル配布、クーポン、キャンペーン実演販売があげられる。これらはユーザーの購買意欲を促進する。
⑤ 一つの目標に全員が向かえばミッションを実現できる。しかし、向かう方向がバラバラで目標が失われていると実現できない。

これのうち④をやってみよう。

👱;はい。シンプルですが、こんな感じですかね。

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👨‍;いいじゃん。キーワードも抜き出し、流れもわかりやすく書けているね。


◆実際の練習(上級)

👨‍;さて次は上級編だ。例題は1つにしよう。下記だ。

サブスクリプションは定額のサービスで、利用者はモノを買い取るのではなく、モノの利用券を手に入れ、利用した機関に応じて料金を支払う。

例:
従来;映画館で映画を見る(1作品 1800円)
サブスクリプション;オンライン映画見放題(毎月1300円)

👱;落ちついて、まずキーワード、そして囲んで、人にして、矢印。おっと、配置がよくなかった。書き直しながら修正して。。お、こんな感じですかね?

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👨‍;おお、いいんじゃない。書けるようになってきているんじゃない?

👱;ありがとうございます。なんとなくわかってきました。

👨‍;OK。この章はここで終わりだ。文章を見て図解できるようになってきたから次の章では、「話を聞きながら図解」だ。ここでのポイントは「キーワード+余白」になってくる。では次回やっていこう。

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前回からだいぶ間が空いてしまいましたが、本日はここまでです。これまでの基礎に乗って書いてみるとちょっと複雑な文章でも結構書けてしまうものですね。次回は、引き続き実践をイメージしながら、第5章の「話を聞きながら図解するコツ」に入っていきたいと思います。

*下記の固定記事に、このnoteのコンセプト、これまで解説してきたマガジン(書籍)のリンクを載せています。

これまでの各マガジンの一覧と位置づけの一覧は下記です。

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