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【実践編10:学び方・研究の仕方を学ぶ】

学生時代、恩師から学士の授業では「学び方を学ぶ」、学士論文、修士論文で「研究の仕方を学ぶ」、博士では「研究をする」と言われていました。いやいや、学士でも修士でも研究しとるやんという声も聞こえますが、博士号を目指す方々の研究への姿勢と比べると例外を除いてアマチュアです。ただ、今日はそこをトピックスにしたいわけではないので流させてください。今日は、「学び方を学ぶ」、「研究の仕方を学ぶ」という姿勢、考え方の重要性について投稿したいと思います。

◆情報や知識は陳腐化する

 自然科学の不変の法則など真理は別として、経営学であったり戦略論であったりの現在最新と呼ばれている知識というは、10年後は古いものになっていきます。様々な分野で同じようなことが言えますよね。なので、その知識を持っているということよりも、その知識をアップデートできる術を持っていることの方が重要になってきます。まあ、これはいろんなところで言われることですよね。

◆学ぶ方を学ぶ:既存知識を集め方、体系化を学ぶ

学び方において、重要と言われているとことは体系的に学ぶということですよね。体系的とは「一つのまとまりへと仕上げること」と下記には書いてあります。

ニュアンスとして非常にわかります。私は、「個々の事象の関係性を整理しているもの」と考えています。例えば、歴史であればそれぞれの出来事をただ覚えていくだけでなく、それぞれの出来事のつながりや背景を理解していくということですね。学び方を学ぶという意味では、このつながりを意識しながら一つの事象を捉えるということの癖をつけるということだと思います。それは、自然科学でも社会科学でも変わらないですね。電気工学・電子工学や機械工学など学ぶ際、個別に分野を理解しているだけでは研究や仕事で使いこなせるというレベルには到達しないですね。なので、俗にいう理系の学部に行くと体系的にそれぞれの知識を身に着けないと全く使い物になりません。そういう意味では、理系の学部は学び方を学ぶ良いトレーニングになると思いますね。社会人になって、マネジメントや経営学を学ぶ際に、このトレーニングは非常に役立っていると感じています。(もちろん現在も勉強中ですが・・)

◆研究の仕方を学ぶ”仮説と検証”、”既存知識を組み合わせ方”を学ぶ

学び方を学ぶときの体系化の重要性を書いてきましたが、あくまでもこれは”学び”であり、”生み出す”ということではないですね。生み出すために必要なのが”研究”ですね。これはニュアンスとしては解ると思います。学習と発明・発見は違いますよね。でも、発明や発見には研究が必要というのものわかると思います。そして、研究には、仮説と検証が必要になってきます。ここで仮説を立てるためには基礎理論が必要になり、その基礎理論を身に着けるということこそ、”学ぶ”ということになってくると思っています。その上で、”的確に1次データを取る”→”仮説を立てる”→”検証する”という作業が研究という作業になってきます。これまでにない、仮説を立て、検証して、正しいことを証明する。これが発明であり、発見になるのです。では、仮説はどう立てられてるのかというと、よく言われていますが、”既存知識の新しい組み合わせを考える”ということで生まれます。ここが基礎理論+オリジナルの一次データを組み合わせるというところになります。新しいことというのはいきなり生まれてくるわけでなく、既存の知識であったり、現実の現象を組み合わせることのみで生まれてくるのです。これは、学ぶことから実践することに非常に近いと思っています。本で読んだ内容を体系的に理解しようとしてみる。その既存知識と自分の状況とを組み合わせて仮説を立てる、そしてそれを検証(実践)する行為はマネジメントでも現場改善でも同じなのですよね。これが出来る人が価値がる人財だと考えています。だからこそ、一度研究作業を学び、継続してトレーニングすることは有意義だと考えています。

◆就職活動中の大学生によく聞かれる「学生時代にやっておくべきこと」

就職活動の面談やOB訪問で学生さんと話すときに、「学生時代何をやっておくべきですか」と言われます。当然、「学び」というのは授業等で学問を理解することだけでなく様々な人に出会ったり体験をすることが学びだと考えていますので、「新しい感情に出会える体験に可能な限りチャレンジしたほうがいいと思う。」ということをいいます。そして、もう一つ「論文作成を一生懸命がんばってほしい。」と言います。なぜなら、それは学び方と研究の仕方がトレーニングできるからです。レベルや内容は問わないですね。大学の先生はその指導のプロですし、その経験をしているかどうかが重要だからです。レベルは問わないというのは一度その流れさえ体感してもらえれば、その後の社会で学びや研究の機会はいくらでもあるので、姿勢があれば勝手にレベルは上がっていくからです。

長々と、偉そうに描いてきましたが、、私もまだまだ、学びと研究のトレーニングをしていきたいと思っています。

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◆現場で学び、研究する、newを生み出す。価値ある人材へ


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