【図解編7:聞きながら描く~コツは「キーワード+余白」~】
図解マガジンの過去の投稿は上記リンクに入れています。
日本の工場で実績を積んだ流星は、若手ながら半年間の長期出張で技術・製造管理教育のため東南アジア海外子会社の工場にいっています。流星はそこそこ英語はできるのですが、現場になかなか指示が伝わらないようです。そんな時、日本にいる上司の正輝からZOOMで連絡を受けます。そこで、意図や考えを伝える術として図解を学んでいくことになりました。下記の日高由美子氏の「なんでも図解」の内容に沿って進めていきます。今回は第5章の「話を聞きながら図解するコツは「キーワード+余白」について学んでいきます。
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◆リアルタイムでの論点の見える化
👱:おはようございます。
👨;前回までで、短い文章や単語を「読んで」図解するコツはつかんできたと思う。次にいこう。
よく会議とかでさ、すれ違っているなぁ。話の中の焦点が定まらず話しているなってときないか?
👱;はい。あります。でも、それを説明しようとすると自分もわかっていないくて、余計に混乱を起こしてしまったりします。
👨;だよな。でもそれをリアルタイムで正確に図解出来たら皆の焦点をそろえることができるよな?
👱;はい。それやりたいです。論点を見える化することが出来れば議論が深まっていきます。
👨;それにはリアルタイムで図解できる力が必要になってくる。聞きながら書くってことなんだが、ポイントは下記だ。
① 聞きながらキーワードを書いていく。
② 囲んで「要素」にする
③ 矢印で時系列や関係がわかるようにつなげる。
そこで出てくるコツが、「キーワード+余白」なんだ。
👱:余白ですか。確かに、ぎゅうぎゅうよりも余裕があったほうが見やすいのは明らかですね。
👨;そう。見やすいということもあるが、
・あとから文字を囲みやすい
・後から時系列や因果関係の矢印が書きやすい
・最後まで聞かないと結論がわからないときも余白があれば、情報を書き加えられる。
という点がメリットがあるんだ。
👱;なるほど、でもどの程度余白を開ければいいのでしょうか??
◆余白が肝になる3つの理由。
👨;本の中には、最低でもキーワードとキーワードの間で、文字の大きさの1文字分は空ける。奨励は2文字分だという。矢印も入れることができるからだそうだ。
例えば下記。
👱;確かに二文字あったほうがわかりやすいですね。思い切って余白を大きくとる。そのほうが落ち着いて描ける気もします。
👨:二文字っていうのがポイントだなよな。
◆キーワードをスピーディーに書く
👱:でも、実際の会議っや現場って、専門用語とか長い単語が出てきて大変ですよね。リアルタイムで書くのが結構しんどいというか。
👨;瞬時に書ききれない長い単語であるなら、頭文字を書いて残りは空白に。そして、記憶が残っているうちに補足する。これがポイントだ。
お題;光と水と風を自動制御するパッシブハウス型農業プラント
#一定の性能基準を満たす省エネルギー住宅
繰り返されつ長い固有名詞は、短縮して書いてから後から補足する。ここでいうと、「パ」と「農」と「プ」を」最初に書いておけば認識はできるってことだね。
👱:なるほど、そこからタイミングを見て付け足していくということですね。
◆「発言者」を明確に
👨;それと会話中の図解は下記もポイントになってくる。
1、 聞きながらキーワードを書いていく
2、 囲んで要素にする
3、 矢印で時系列や関係がわかるようにつなげる
そして、ここに「発言者を明確にする」というポイントも付け加えられるんだ。
👱:誰が言っているかをはっきりさせるわけですね。
👨;そうそう。下記のような会話が例として本に載っている。
お題;
Aさん
「このお店で人気のおでんの具はなんですか?」
Bさん
「大人は大根 牛筋 糸こんにゃくですが子供は ウィンナー 卵 はんぺんですね。」
Aさん
「おでんひとつでも子供と大人では対照的ですね。」
👱:おお、まずはキーワードを書き出して、、
👨:いいじゃん。キーワードを囲んで矢印でつないでみて。
👱:こんな感じですかね。。
👱;そこに、人を入れていくと。
👱;おお、それなりの格好になりましたね。
👨:後は練習だね。本の中には、下記の例題が載っているよ。練習してみて。
1,テレワークに欠かせないものはネット回線とノートPC。あと、孤独に負けない心も欠かせない
2,オンライン授業には「双方向ライヴ型」と「動画配信型」がある
3 ,外食業では、今までの対面でのサービス提供からテイクアウトへの移行などの工夫が生まれている
4、昨年の冬、ユニクロでは「ペイペイ」で「ヒートテック」を購入すると、もう1枚のヒートテックが無料となるキャンペーンが好評だった
5,一方で、客単価は7.1%減った。4カ月連続のマイナスで、2017年3月以来の減少幅となる。気温の高い日が多く、ダウンジャケットを中心に比較的単価の高い冬物商品の販売が振るわなかった
👱:こんな感じですかね。アイコンも前回習ったものを使いながら・・。
👨;いいじゃん。ここまでくれば、実際に友人とか同僚とかとの簡単な会話の中で練習していくことができるはず。機会を作って実践を続けていこう。著者は、昔話などはいい練習になると言っているよ。実際に桃太郎なんかが紹介されている。
👱:はい。ありがとうございます。
👱;よし。じゃあ次回はさらに実践編で「聞きながら描く」というところから、会議で実際に使うという場面に進んでいこう。6章になるね。
👱;わかりました。
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久々の投稿となりました。今回は、即興で書いていくという部分の解説を行いました。自分で描きながら、これはいきなりは出来ないなというのが実感ですね。ただ、先日も自分なりに現地のタイのメンバーとある課題についてここで学んだことを実践してみました。結果がどうこうよりもやはり練習になりますね。
次回は、もう少し高度なパートに入っていきます。会議での実践をイメージした解説になっていきます。第6章になります。(7章で終了)
*下記の固定記事に、このnoteのコンセプト、これまで解説してきたマガジン(書籍)のリンクを載せています。
これまでの各マガジン(書籍解説)の一覧と位置づけは下記です。
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