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大嫌いだった地元に帰ってきて4ヶ月の経過報告

こんばんは。大分県でフォトグラファーをしている御手洗剛 @go_mitarai です。

身近な方はご存知かと思いますが、今年の夏に大学生活を過ごした神戸を去ってから来春就職するまでの半年間を地元・大分県で過ごしています。
関西での暮らしが楽しすぎたので、一時的とはいえ地元に帰るのが嫌でいやで仕方なかったのですが、いざ帰ってきてみると自分の中で変化することもたくさんあったので、今回はそういった変化やそれを踏まえたこれからについてまとめてみます。

田舎が嫌すぎて関西へ出てきた

私は大分県の過疎地域で生まれ育ち、高校卒業までの18年間をそこで過ごしました。若者は皆高校卒業とともに町を出ていき、多くの大人たちも故郷に諦めを感じているような地域です。放課後・土日は部活、遊ぶ場所といえばジョイフル(地元のファミレス)かラーメン屋しかない、というような学生生活を送ってきたこともあり、放課後に映画を観に行ったりショッピングモールへ買い物に行ったりするような学生生活に強い憧れを抱いており、過疎地域に生まれたことをひどく憎んでいました。
幼い頃から何度も旅行で関西へ行っていたこともあり、大学進学ではなんとしてでも九州を出たいという思いから、憧れの街である神戸を進学先に選んだのは自分にとって至極当然のことでした。

大自然に包み込まれる経験

そんな神戸での大学生活は今までの18年間を忘れるくらい充実したものとなり、写真やコーヒー、ファッションといった自分にとって大切なものと出会うきっかけを与えてくれたり、そういう趣味を通じた仲間と出会えるかけがえのない日々となりました。
しかし大学が一段落し就職先が決まったこともあり、就職までの半年間を泣く泣く大嫌いだった地元で過ごすことになりました。帰ってきて最初の一ヶ月こそ何もすることがなく昼まで寝て翌朝まで起きておくというような昼夜逆転廃人生活を送っていましたが、そんな時にInstagramで知り合って以前から懇意にしていただいていた長崎のビデオグラファーせいやさん @_seyaymd が大分県にある久住山の登山に誘ってくれ一緒に登ることになりました。この時に感じた山を歩く気持ちよさや大地と繋がる感覚は自分に深く刻まれ、山しかないと卑下していた地元がもしかしたら山という最高の遊び場で満ちているのではないかと考え直すきっかけになりました。

もう一つ自然との繋がりを感じた経験を。
祖父母は同じ地元で大きなみかん農家をやっているのですが、10月頃からみかんの収穫が始まり自分も時々手伝いに行くようになりました。朝から動きはじめて昼間暑くなる頃に引き上げ、その場で採れたてのみかんにかぶりつくというような経験をすることができたのですが、流行りのサウナとかよりもよっぽどいい汗をかけて、しかもサウナにはない達成感も感じられ、キャンプや登山に通ずるような気持ち良さを感じられる農業というものに可能性を感じるようになりました。

日本中から友人が来てくれる中での気づき

そういう風に少しずつ自分が変化していく中で、毎月必ず誰かしら友人が九州外からわざわざ遊びに来てくれ、車で九州中を連れ回すということをするようになりました。いちばん出かけたり遊びに行ったりするはずの大学生活を関西で過ごしたため、自分自身九州のことをほとんど知らなかったのですが、遊びに来てくれる友人を案内するという名目で自身も地元や九州の魅力を意識的に探すようになりました。そして何より「また絶対来るね!」といって満足げに帰っていく友人を見るのがいつしか自分にとってものすごく誇らしくて嬉しいこととなりました。実際京都のフォトグラファーのRikiさん @riki_s7_ はこの数ヶ月の間に2回も来てくれており、ほんと九州住んでて良かった…
以前まだ神戸に住んでいた頃、熊本へ遊びに行った際に懇意にしていただいていた先輩が車で熊本中を案内してくれ、そして目を輝かせながら熊本の魅力を教えてくれた経験が自分の中で忘れられない出来事なのですが、少しはあの時の先輩のようになれたのかなあと思うし、もっと多くの人に九州の魅力を肌で感じてもらいたいと思うようになってきました。

これからの使命

春からはざっくりIT系の企業に就職します。とはいえ流行りのイケイケITベンチャーではなく、ITの力で地域に貢献することをミッションとした大企業です。ここまで少しずつ地元の良さを感じつつあると述べてきましたが、本音を言うとじゃあこのまま大分県に住み続けて地元のために価値を生み出していきたいのかと問われると自信を持って"はい"とは言えません。実際大学で関西へ出たことで世界は広がったし、若いうちは都会で遊んだり揉まれたり多くの人と関わったりしたいという思いはまだまだ強くあります。けれどもそれぞれの地域にはそれぞれの魅力があると確信しているのもまた事実であって、そういう二面性があって葛藤している自分自身が頑張れる場として選んだのが前述した内定先です。
初期配属は九州の大分になるか福岡になるか、はたまた関西になるかという状況ですが、イヤイヤ大分に帰ってきたけれど前向きに変化している自分が証明するように、なんだかんだ配属された場所でも前向きに葛藤を昇華させられるんじゃないかと楽観的に考えています。いずれにせよ、その地域の魅力を多くの人に感じてもらいたいという志の種を育てていき、いつかどこかの地域で花を咲かせ、それをより多くのところに広げていくことができたらこれほど幸せなことはないだろうなあと思っています。


今回も最後まで読んでいただきありがとうございます…!普段自分語りをするのは凄く苦手なのですが、今現在の自分自身の思考や変化を残しておきたくてnoteに書き出してみました。
まだまだ来年の3月までは大分県にいる予定なので、ぜひ皆さん九州へ遊びに来る際はご一報ください!

ではまた次回のnoteで〜


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