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読んでよかった本9選

こんばんは。
神戸でフォトグラファー兼学生をしているGoMitarai @otearai0312 です。

前回はいつもと違う感じのnoteを書いたのですが、

Twitterで思ったよりたくさんの反響を頂いたので○選系のnoteはシリーズ化していこうと思います笑
ということで今回は今まで読んだ本の中で特に印象に残っているものや自分自身に深く影響を与えてくれたものを、小説からビジネス書まで合計9つ紹介します。


第9位 「オー・ヘンリー傑作選」オー・ヘンリー

アメリカの小説家オー・ヘンリーの短編集です。彼は刑務所で過ごした経験もあったりと少し変わった経歴の持ち主なのですが、そのおかげか人間の機微を上手く捉えどこか達観しているような印象を受けます。
内容は人間の美しさや醜さを予想だにしない展開で伝えてくるので、日本でいうと星新一さんが好きな方にはオススメです。
「賢者の贈り物」という話が有名ですが、

こちらのサイトなどでサクッと読むことができるので、気になった方はぜひ読んでみてください。
全体的に1800年代アメリカの社会・文化の知識がないと読みづらいですが、世界史をとらなかった私でもなんとか読めたので大丈夫かと思います笑


第8位 「外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント」山口周

数年前にプロジェクトマネージャーをやることになった際、右も左も分からずとりあえず書店で手にとったのがこの本でした。
PMがやるべき具体的な行動がプロジェクト立ち上げから起動に乗せるまでの時系列で書かれているので、それをもとに自分が今やるべきタスクを設定していました。ビジネス書にありがちなhow toだけ書いてwhyの部分が欠如しているというようなこともなく好感を持てました。
山口さんの「世界のエリートはなぜ『美意識』を鍛えるのか?」も興味深い内容だったので、リーダーとして組織を引っ張る方にはオススメです。(タイトルはちょっといかにも感がありますが内容は良かったです笑)


第7位 「採用基準」伊賀泰代

タイトルからすると人事の方向けなのかな?と思いますが、実際の内容はリーダーシップについて従来の認識とは異なる概念で説いたものです。
リーダーというとカリスマ性のある人や委員長タイプの人を思い浮かべますが、本書では立場や役職的なリーダーではなく目標を掲げ先頭を走り、決めて伝える人こそがリーダーであると定義されています。
この本を読んでからは、例えば複数人で写真を撮りに行こうとなった際は進んでグループを作ったり、目的地をファシリテートして決めたり、自分から空いている日時を提示して日程調整を円滑に進めたり...ということをするようになりました。一見リーダーシップとは関係のないしょうもないことのように思いますが、本書はそういう小さな所からリーダーシップを実践できるよと教えてくれました。

以前書いたこちらのnoteでは、実際にこの本を読んで実践したことをまとめています。


第6位 「海辺のカフカ」村上春樹

去年の夏精神的にまいっていた時、カメラと単焦点1本とこの本だけを持って18きっぷで西日本を往復するという旅に出ました。(今思えばぶっ飛んでる笑)
古本屋でなんとなくこの本を手にとったのですが、旅するカフカ少年と逃避する自分の姿が重なって、内容的には全て理解できたわけではないのですが忘れられない一冊となりました。
ネタバレになるので詳細は言えませんが、復路の電車で読み終えた時は不思議と活力が湧いてきたのを覚えています。
ただしスッキリ感を求めている方にはあまりオススメしません笑


第5位 「センスは知識からはじまる」水野学

私は左利きということもあり昔から右脳的な人間だったのですが、それでも大きくなるにつれどう戦っても勝てない天才がいるということに気づかされました。写真でいうとフィルムでエモいと言われるような写真を感覚的に撮る人には敵わないなあと思うことがあります。
そんな凡人の私は右脳的な人の中でもより論理的に、戦略的に、再現性高くやっていくべきだと気づかされたのが本書であり、こうやってnoteで言語化しているのもそういう背景があります。
自分にはセンスがないと思っている方にこそ読んでほしい一冊です。


第4位 「問題解決」高田貴久/岩澤智之

全ての物事は問題解決であると言ってしまうと言いすぎかもしれませんが、それくらい日々の生活でも仕事でも使えるフレームワークが問題解決です。
このフレームワークを知るまでは超えるべき壁や悩みが出てきた時にどうすればいいのか分からず手当り次第やったり逃避したりしていましたが、理想・現状・ギャップを明確にすることで乗り超えるべき課題が明確になるので行動しやすくなるんですよね。
こういうビジネスチックなことを言うと拒絶反応を起こす方もいるかと思いますが、ロジカルに考える癖は何より自分の感情を安定させてくれるというメリットがあると思っています。例えば人間関係ですごく悩んだ際、私は問題解決フレームに合わせて自分の理想と現状を整理することで、課題が見えてきて実際に心を落ち着かせることができます。人間は分からないという状態が一番モヤモヤするし不安になるんだろうと思います。
ロジカルシンキングというと冷たい印象を受けるかもしれませんが、正しく使えば自分自身のためになる優しいツールだと思っています。


第3位 「時生」東野圭吾

中学生の頃に読んで号泣したのを覚えているのですが、大学生になって改めて読んだところやはり号泣しました笑
大学生になって家族との関係性が悪化した時期があったのですが、そういう背景もあって自分にはすごく刺さる内容で、家族との関係性を見つめ直したり将来子どもが生まれた時のことを想像したり...という物語でした。
長編なので途中が踏ん張りどころですが、最後まで読んで絶対後悔しないと思うので全ての方にオススメの1冊です。


第2位 「コーチング・マネジメント」伊藤守

第4位の問題解決と合わせて自分がよく使うフレームワークがコーチング・マネジメントです。
私は性格柄人に強く要求したり教えたりということが苦手なのですが、本書では「こちらから伝えるのではなく相手から聞いて引き出し、相手自身で気づいて行動を変えていく」というプロセスを大切にしています。
最近は写真教室で講師としても活動しているのですが、その中でもいきなり相手にフィードバックするのではなく、まずは生徒さんの理想と現状を整理して課題に気づかせてあげて(ここは問題解決フレームです)、そこから行動を自ら設定して行ってもらうという流れを大切にしています。
相手に強く言ったりティーチングしたりすることが苦手な自分でも、相手に寄り添って相手の成長に役立てるんだと教えてもらった1冊です。


第1位 「愛するということ」エーリッヒ・フロム

圧倒的第1位はフロムの名著「愛するということ」です。
今の自分自身の人格を形成するのに大きく影響を与えてくれました。
ここでいう愛とは恋愛のことではなく、「相手の幸せのために相手の成長を促すこと」と定義されており、この思想は「見返りを求めずまずは自分から価値提供すべき」という自分自身の信条に繋がっています。(相手を愛したいならまずは自分自身が自立している必要があるんですよね。)
ただフロムの愛を理解するには最初は大変で、理解した後は今度は理想の愛と現実の自分自身とのギャップに相当苦しむことになります笑。自分自身そこでかなり苦しみましたが、その成長痛もあって今では人格的に少しは成熟してきたかなと思っています。(まだ全てを理解できてはいませんが)
正しく生きたいとかより善く生きたいと願う人にとっては刺さる本だと思うのでぜひ手にとってみてください。小手先の知識やスキルを説いた本はごまんとありますが、それらに飽き飽きしている方もぜひ。

こちらのブログでは内容が簡潔にまとめられていたので、気になった方は読んでみてください。


読んでよかった本9選いかがだったでしょうか。
無目的にオススメの本を聞いたりするのはナンセンスで、本は必要性に駆られた時に目的を持って読むくらいがちょうどいいと個人的には思っているので(無目的に読むと読了が目的になって全く身にならない)、今回の9選でもし何か引っかかるものがあったら読んでみてください。(関西圏で直接手渡しできる方には貸せます笑)
普段は写真のことばかりツイートしたりnoteを書いたりしていますが、写真だけ垂れ流すbotにならないよう時々こういうのも織り交ぜながら発信していけたらと思います笑

今回も最後までご覧いただきありがとうございます!


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