見出し画像

【本紹介】日本のふしぎな夫婦同姓(著:中井治郎)

今日の本はこちら。

 全体的に勇気のもらえる本だった。
 特に、後半でサイボウズの青野代表が提唱されている夫婦同姓の反対根拠となっている、行政コストが高いという理由について至極納得させられた。
権利を主張するときは、情に訴えるよりも、世論を味方につけたり、経済的な価値に言及する方が通りやすいと思う。

 それにしても、96%の女性が苗字を変えているとは…。信じがたい数字である。最早眩暈がしてくる。苗字を変えないで済んでいる女性は25人に1人しかいないのだ。小学校のクラスで1人いるかいないか。

 昔、嵐が好きで、特に二宮和也くんが好きだった。彼のソロ曲に「虹」という曲があって、その歌詞の一部に「今日は私と君が苗字を重ねた日」というフレーズがあり、そこだけ妙に違和感が残っていた。私自身、自分の苗字に思い入れがあるわけではないのだが、苗字が一緒になることにトキメキを覚えなくてはいけないのか…?とか、自分の名前を二宮○○として妄想してみたりしたのだが、あまりしっくりこなくて、そこにトキメキを感じない自分が変なのかな…と感じたりもしていた。しかし今ならそういったことにトキメキを感じない自由もあるのだと分かる。

 また、自分の意見を社会に反映する方法、どうやって社会を動かすか、変えていくかというノウハウ(というか社会の仕組み?)を、本来は民主主義教育として公教育で教えるべきなんだろうなと思う。

今週はSHELLYさんのYoutubeに大変勇気をもらった。動画はこちら。

今の政治家が、世論がうるさくて耐えられなくなるくらい、私たちは大きな声をあげなくてはいけない。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?