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博士がゆく 第26回「お金がなくてもこの教授についていきたい」

こんにちは。ドクター細胞くんです😎

今日の記事を読むべき人

→教授に大学院に残らないかと誘われた人

~簡単に自己紹介~
・日本国内で感染症系の大学院に進学
・精神と身体をすり減らしながらもなんとか博士号取得
・博士号取得後、アメリカでポスドクを開始
・日本とアメリカでの研究環境の違いに愕然
・博士を目指す学生に同じ経験をして欲しくない
・その思いで本note「博士がゆく」を始めました
・博士を目指す学生がハッピーな研究室ライフを
 過ごすために必要な情報を毎日お届け
・ピザ大好き

教授に大学院に誘われちゃった。

「君には才能がある」って。

でも

細胞くんが出してる記事を読んで

教授がもっている研究費を探してみたけど

教授は研究費なんてもらってない( ;∀;)


こんな状況にあなたが陥ったらどうしますか?

結論から言いましょう。

やめておきなさい。


大学院生が研究室にいると、大学から補助金が出ます。

大学院生に授業を手伝ってもらえますし、

学生の面倒も見てもらえます。

あなたが大学院に残ることで教授にもメリットがあるのです。

研究費もないのに、学生を大学院に誘うということは

「あなたを大学院生として”利用”したい」

または

「研究にお金がかかることを知らない」

のどちらかでしょう。

どちらにせよ、そんな教授についていくべきではありません。

博士課程修了後の進路は、教授のコネに依る部分が

多少なりともあります。

信頼できる教授を見つけましょう。

とはいえ、例外もあります。


例えば、研究室を開いたばかりの准教授。

博士課程修了後にポスドクとして過ごした研究室で優れた業績を残して

その業績が認められて晴れて研究室をスタートしたての准教授には

研究期間から研究室のスタートアップ資金としてまとまったお金が与えられます。

その資金をもとに得た研究結果を利用して科研費に申請している段階かもしれません。

優れた業績をポスドク時代に残しているということは、

その発見をもとにさらなる優れた発見をする可能性があります。

なので、科研費を獲得できる可能性も高いでしょう。

比較的に若く、大学院生と年も近いので

研究だけでなく色んな事に相談に乗ってくれるかもしれません。

しかしその准教授には

大学院生を育てた実績がありません。

「研究」はできても「教育」は全くできない

なんて人もたくさんいます。

ちゃんと育ててもらえるのかな!?



その場合は、准教授がポスドク時代を過ごした研究室の卒業生をチェックしましょう。

卒業生の多くが、准教授や教授などとして、研究機関で働いている場合は

その研究室の教授が優れた研究者、かつ教育者であった可能性が高いです。

優れた教育者に指導されていれば、自然とどういった教育が優れているのか

身体が覚えていくものです。

そんな准教授のもとで博士課程を過ごすことができれば、

あなたの研究者としての能力もアップするでしょう!

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