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「自分の時間」/アーノルド・ベネット著を読んで

こんばんわ🌙

最近自分の中で時間の使い方がテーマとなっており、ちきりんさんの「自分の時間を取り戻そう」引き続き、「自分の時間」を読んだので感想を書いていこうとおもいます。※ネタバレを含みます。

本の背景

こちらの本は日本語訳が出たのが2016年ですが、イギリスで最初に出版されたのは1908年のようです。何がきっかけで100年の時を越えて日本で再発掘されたのか。。面白いですね🌱

ところどころ、電車の中では「新聞を読む人が多いが、本を読んだ方がいい」とか、「英国人はどんどん本をよく読むようになっている」というような文言があり時代の違いを感じることもあります。

しかしそれは枝葉末節な点であって、自分の時間をいかに使うかという命題はいつも時代も、どこの人にとっても重大な命題です。

本書はその命題に取り組み、現代にも通ずるヒントを残してくれていると感じました。

本の感想(以下ネタバレ注意)

まずまえがきの見出しに、「決まった仕事以外に何かやりたくてうずうずしているあなたへ」とあり、私はとてもどきっとしました。

まさに、仕事以外の何かをやりたい、でも何をすればこの欲求が満たされるのかわからないし、なかなか手を付けられなかったり、やってもなんだか足りない気がする・・ということが続いていたからです💦

そしてその後、時間は重要なのに、その重要性が認識されていないと説く文章が続きます。

この本は近年の新書にもありそうな命題に取り組んでいますが、1908年のイギリスで小説家が書いたことから、全編を通した軽妙な語り口で読みやすいし、嬉しそうに話している印象があって、じゃあ続きを読んでみようと思わせる魅力があります✨

この魅力を保持したまま要約するなんて芸当がとてもできそうにないので、是非ともお手に取って頂きたい所存です。🥺💦


私がふむふむと思った本の主張は以下です。

働きながら何か別のことをしようと思ってスケジュールを立てたりしますが、1週間の間少しの無駄もなく過ごすことは難しい。。よって、ベネットさんはまずは以下のようなルールを提案しています。

時間の作り方ルール(初心者向け)

◎1週間に7時間(朝の30分×5日と、夜の90分×3日)を作って精神的な活動に当てる

◎テーマを絞ること(成長が実感できるため)

これでも結構難しそうですが、挑戦してみようかなとは思える目標です。

ベネットさんは読書を精神活動の方法として定めていましたがまずは、ヨーガを精神的な活動として位置付けたいなと思います💡(朝の瞑想をしたいのですが、眠気に勝てず、どうにも確保できておりませんでした)

私は普段から読書もヨーガも両方やっていて、どちらもやりたいのですが、自分の心や体ともっと向き合いたいという欲求があり、瞑想を通してでも精神を集中する精神活動は行えると考えたため、今回はヨーガをテーマにしたいと思います。

好奇心との付き合い方

それから「決まった仕事以外に何かやりたくてうずうずしている人」は、何かを始めたいのにできていないという焦燥感を感じ、仮に何かを始めていてもまだ足りないと感じてスランプに陥る場合もあると説いています。

100年前の人も同じような気持ちになっていたとは驚きですし、親近感がわいてきます。時と場所が違っても、やはり同じ人間なんですね🌱

そして、よくよく考えてみたら、

確かにわたしはどういう状態になったら満足するんだ?

と思いました。

その答えは、「ずっと満足しない」のだと思います。

これをやったら、また次に興味が出てきて、どんどんゴールが逃げていくような感覚です。

例えば、この本を読み終えても、ベネットさんが推薦する本の自省録等を読みたいという好奇心が生まれ、ゴールの気配はありません。笑

逆に満足してしまったら、其の後何していいか困っちゃうじゃないか。笑
だから満足してないことは別に悪いことじゃないんだ。

それに気づかせてくれたことで、現状のとらえ方が変わり、

今満足してないのは時間が足りないからだ!もっともっと時間がたりない!!!

と思うことから、

今は満足していない。それは当然。いつだって満足しないのさ。

という認識に改まりました。すると、焦燥感は少し抑えられたように思います。

時間のハウツーという意味でも参考になる本書ですが、好奇心との付き合い方も教えてくれた本書でした🍀

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