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気まぐれな夢

ビリー。
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気まぐれな夢(ボーカロイド)


桜散らしの雨が去った後で
雲の切れ間から届く合図
行き先知れず気の赴くまま
雨上がりの道を歩いてく

キミとボクが最後に交わした
言葉はなんだったっけかな?
忘れてしまうのは時に寂しいけど
時に救いだったりもするんだ

雨上がりの空気は新たな予感と
ほんの少しの感傷秘めて
僕に気付かせようとする
変化と不変のバランスを

気まぐれな夢を見る
好きなことやりたいことも全部
分かっているはずなのにどうして
ちゃんとがんばれないんだろう?

言い訳を捨てたのに
時間もないわけじゃないんだけど
自由なんだと理解するほど
僕は空っぽになる

橋を渡る途中で腕時計
忘れたことに気付いた
引き返すにはもう遠過ぎる
場所まで僕はやって来た

不確かな希望とか
不安を断ち切れるとしたら
今よりはマシになれるかな?
なんて考えたりするけど

期限切れ?ボロボロな
そんなガラクタばかりいつまでも
大切に感じてるこの思いは
嫌いじゃなかったりする

投げ出して逃げ出した
胸が張り裂けそうな夜でさえ
スピーカーから流れてくる
音楽はとても優しかった

春の陽に照らされた
散歩道をただ歩いていく
この歩幅でいい
この調子でいい
感傷と予感に満ちた
気まぐれな夢を見てる



===


『追記』



散歩が趣味でよく行くんです。
とは言っても、最近は色々アレなので
たまにですが。
ノープランでフラフラと
行きたいところへ
行けるとこまで。

以前はゴールを吉祥寺に設定していたのですが
運動不足解消という目的を兼ねているにも関わらず、フラフラと吸い込まれるように
ハモニカ横丁や井の頭公園に立ち寄っては
ビール飲んじゃったりなんかして
よし、帰りはバス!
なんてことが続いてしまった為(←ダメ人間。笑)

ここ数年は割と近い範囲を歩くことにしている。

だけど、それもまた楽しい。

色んなこと考えるんです、歩きながら。
正確には浮かんでくるという感覚に近いのかもしれないけど。

楽しいこと
嬉しいこと
嫌なこと
悲しいこと

なんでも

色々と。

そうやって歩いている時に
よく思うんです。

意外と色んなことが起こってんだなと。

基本前向きに物事を捉える質なのですが
かと言って、ポジティブウマシカさんにはなりたくないので
不平不満はあって然るべきというか
必要なものだと思っているフシがある。
反動を得るためのバランス取りというか
二元論的な
なんて言うか、そんなアレだ。

時々すごく堕落する。

毎日が単調に思えてしまったり
代わり映えねぇなとかボヤいたりもする
正直に。

つまんないことだって考えたりする。

だけど

気分転換がてらに
こうして歩きながら
日々を何となく思い返してみると

あれやこれやと
色々と浮かんでくる
全くもって意外に。

都度、気付かされることになる。

色々起こってるじゃねぇかと。

運動によって脳が活性化されるからなのか?

昔読んだアランさんというフランスの哲学者のエッセイで、やたらスポーツを推していたことが
思い出される。

歩くこと(運動すること)によって

いつの間にか頭の中で
日々のモヤモヤや問いが
答え合わせされているような
そんな感覚に包まれたりして

嬉しくなることがある。


前だけ見てても躓いちゃったりするし

だから時々

足元を見てみる。

そこには地面があって

そして続く道がある。

僕はそこを歩いている。

地道を行く

地道に行くのだ。

この歩幅でいい
この調子でいい

感傷と予感に満ちた

気まぐれな夢を見ながら。

良い週末を!

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