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note感想🌟 共作小説【白い春~君に贈る歌~】第3章「繋ぎとめるもの、思いとどまらせるもの」④



……彼はまだ、生きている。
温かい身体の温もりを感じる。
と同時に、
差し込むような心の痛み、
凍り付くような冷たさを感じる。
……死だ。


命のあたたかさに忍び寄る冷たさ。

死の思うようにはさせない。




心臓が早鐘を打つように、私の胸の鼓動は激しくなる。

このままでは、彼が「境界線」を越えてしまう。


時空を越えて、想いを伝える。

死なせたくないから。



絶対に離さない。

なんとしても、繋ぎとめてみせる。

あなたに出会う、未来があるから。

あなたの笑顔を、見たいから。


いつか出会う2人。

未来のために。

響きあう心のために。



【返歌】



空へもっていかれそうな命

綱をひく君は


打ちのめされてしまったね

もう粉々で

愛を失ってしまったね


君の声が聴こえる


あなたを愛する人がいる

生きる意味が見つかるから


あなたには美しい世界が見える

あきらめないで


死神が引っ張る

君の声が聞こえなくなる

伝わってくるのは 君の心


たおやめなのに ますらおのような君


君 死にたまふことなかれ!


君の声が 耳に響いてる


空にもっていかれそうな命

綱をひく君は


幾重にも守られるように

止まった心が動き出すように

君の魔法が響いていく


忘れてはいけないこと

君と共にいる世界から去ろうとしていた


君に愛される喜びがあるから

そこでストップだよ



死神が引っ張る

君の声が聞こえなくなる

伝わってくるのは 君の心


あなたはまだ出会ってないから


君 死にたまふことなかれ!


君の声が 耳に響いてる


宇宙を教えてくれる君

悲しみなんて ちっぽけだね

君の愛は 力強くて美しい


空は地面から見るもの

これからもここで生きていくんだ


死神が引っ張る

君の声が聞こえなくなる

伝わってくるのは 君の心


何度も灰からよみがえる


君 死にたまふことなかれ!


君の声が 耳に響く

死神に さよなら しよう



🌸この記事は仲川光さんの企画参加記事です🌸


#白い春


#創作大賞感想






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