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自分の就活に疑問を感じていた学生が、NPO新卒3年目の事業責任者になるまで

就職活動前に社会人として働くイメージが持てず、モヤモヤした気持ちを抱えている学生は一定数いるのではないでしょうか。現在、NPO法人「G-net」で中小企業の事業推進支援や、若者向け事業の全体設計を担う新卒3年目(2024/5/8取材時)の高橋さんも、キャリアに悩む一人でした。

今回は高橋さんが学生時代にどんな経験を経て、なぜG-netで働くことになったのか、G-netではどんな仕事にやりがいを感じているのかお伺いしました。NPOで働いてみたい方、普通の就活に違和感がある方はぜひ参考にしてみてください。


実践型インターンシップでの出会いと「なんとかなる」の精神

私、実は一般的な就活を一切していないんです。大学3年生の就活が始まるタイミングに、「働くってなんだろう」、「社会人になるってなんだろう」というところに疑問をもってしまって……。全然イメージが湧かないまま無理に就活するのは、すごく高いハードルがありました。

そんな違和感から、今すぐ急いで就活するよりもいろいろな経験を積みたいと思い、「実践型インターンシップ」に参加しました。実践型インターンシップとは、企業が抱える実際の課題をテーマに、ある程度の長期間、企業と学生が一体となって課題解決に取り組む実践的なプログラムです。参加したプログラムのコーディネートにG-netが関わっており、ご縁をいただいたことをきっかけにG-netの選考を受け、入社することとなりました。

ただ、G-netでなくても他の会社に就職したり、インターンシップで培ってきたマーケティングやPRのスキルを活かし、新卒からフリーランスになったりする選択肢も考えていました。縁がなかった場合は別の選択肢を選べばいいかなと。

あれだけ嫌だった就職を重く捉えすぎずに、フットワーク軽く「なんとかなるだろう」と、さまざまな可能性を考えられるようになったのは、実践型インターンシップを通じて出会った個性豊かな大人たちのおかげかもしれません。

大企業で営業をしつつボランティア活動もしていたら、いつの間にか社会貢献の仕事をやっていた人もいますし、美大を中退してフラフラしていたと思いきや、急にトマトを育ててみようと農家になって、気がついたらスナックのママとまちづくり団体を両立している人もいます。世の中には本当にいろいろな生き方をしている人たちがいて、幸せそうなときも、しんどそうなときもある。人間って、大人ってそういうものなんだなと。また、たくさんの人や企業と関わるなかで「困ったときに頼れる大人」が増えていったのも、安心材料の一つでした。

それでもG-netをファーストキャリアに選んだ理由

複数の選択肢があったなかで、私はG-netに新卒で就職することを選びました。

前提として、新卒採用をしているNPOは限られますし、新人教育にかけるリソースが少ない会社があるのは事実です。一方、G-netには新卒採用の実績があり、20年以上の歴史ある老舗NPOでもあることは、選んだ理由の一つとなりました。G-netには合計4名の新卒がいて、現代表の南田さんも新卒入社です。社員を育成するための知見や経験が蓄積されていたので、安心して入社しようと思えましたね。実際に研修の機会や新卒・若手へのサポートも手厚いので、入社を決めて間違いなかったなと感じています。

また、フリーランスで自分のできることを広げていくには、限界があると思ったからでもあります。新卒フリーランスの道も考えていた私ですが、「自分が今やれること」で食べていくことができても、「自分のできること」の範囲を拡大していくのは難しいと感じていました。実績のないことにポテンシャルでチャレンジできるのは、会社員ならでは。できることをぐっと広げるためには、会社に所属するのが一番の近道だと考えました。

完全オンラインのマッチングイベントをまわす高橋さん

やったことのない仕事を分からないなりに頑張っていたら、事業責任者になっていた

G-netに入社してから3年の間、対企業・対学生ともに多岐にわたる事業を経験させてもらっていますが、最も苦労しつつもやりがいを感じた仕事は「若者向け事業の立ち上げ」です。

G-netはもともと学生向け就活イベントやインターンシップなどを実施していましたが、コロナの打撃で白紙状態になってしまい、私が入社したころは一から再構築していくタイミングでした。「学生のキャリアをサポートしたいけれど、肝心の事業がない……」という状況だったので、1年目は「自分だったらなにができるだろうか」とひたすら考えていました。全体方針がなかなか定まらないなかで急に参画することになったのが、「東海ヒトシゴト図鑑」というWebサイトの立ち上げです。サイトの箱だけある状態だったので、手探りでイベントプログラムやインタビュー記事などを拡充していきました。


東海ヒトシゴト図鑑(https://tokai.hitoshigoto-zukan.jp/

やったことのない仕事を、なにも分からないまま始めるのは非常に大変ですが、これは「G-netあるある」でもあります。社会情勢の変化で課題も移り変わるなか、その先頭を走り続ける会社がG-netです。全国を見てもうまくいっている事例がほぼない状況で、正解が分からないものをなんとか考えるのが私たちの仕事だと思っています。ある意味1年目から「G-netたる」仕事ができたのは、幸運だったと感じます。

東海ヒトシゴト図鑑」の立ち上げとともに私の責任領域は拡大していき、いまでは若者向け事業領域全体の設計や戦略を担っています。分からないなりに全力でやっていたら、ポジションも責任領域もどんどん広がっていきました。

G-netはあなたの「どう生きたいか」を実現する場所

G-netは「分からないなりにも、社会に必要なものをどんどん作っていく会社」です。「社会がもっとこうなったらいいのに」という想いのある方は、それを実現していく場としてG-netを活用してもらいたいと思います。

G-netは個人の裁量がかなり大きく、ある程度業務を覚えたらフルフレックス・フルリモートが可能になります。別の仕事と兼業している人もいますし、子育てと両立している人もいます。どのように活用して自分の人生を生きていくかは、自分次第です。

また、キャリア支援の面談でもよく学生さんに伝えますが、内定はゴールではありません。人生で一つひとつの選択を積みあげるなかで、自分が面白いと思える方向に納得感をもって進んでいるかを大切にしてほしいです。その軸は変わっていってもいいです。私自身もこの先どうなるか分かりません。でも大丈夫、人生はきっとなんとかなりますから。

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このインタビュー記事は、オンラインアシスタントサービス「TIMEWELL」が制作しています。
担当ライター:安光 あずみ
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