スペシャリティコーヒー専門店オーナーが語る生産地への想い
初めまして。「東海ヒトシゴト図鑑」編集チームの青木と申します。
私はこのサイトの「企業図鑑」の執筆を担当させていただく機会が多くあります。それにあたり、オンラインで地域のさまざまな企業の方からお話を伺ってきました。
魅力的なお話はできるだけ記事に入れたいのですが、分量の都合やページの性格上、入れられなかったり、大幅に圧縮させたりしたものも多くあります。ここでは、そんなお話の一部を、私の個人的な感想も交えながらつづっていけたらと思います。
最初に取り上げるのは「ベースコーヒー株式会社」です。
この記事の書き出しは「コーヒーは好きですか？」という一文です。
私自身は、コーヒーが好きです。家でも飲みますし、コーヒーの飲めるカフェや喫茶店にもよく行きます。
しかし、家で飲むときはホットならドリップバッグ、アイスならポーションを水で割るだけ。お店でも、なんとなくブレンドや本日のコーヒーを選ぶだけ。たまに店員さんに「本日のコーヒーは◯◯です」と言われても、「◯◯って地名だよね、どこだっけ」と一瞬思うだけで2秒後には忘れているほど、銘柄や味にはこだわりがありませんでした。
だから、「コーヒー生産地のストーリーを伝えたい」という思いを代表取締役の加藤伸謙さんから聞いたときは、目をひらかされたような驚きでした。いつも飲んでいるコーヒーを生産している場所がある、生産している人がいる、ということに思いを馳せたことがなかったのです。
「知ってほしいし、知っている側が伝えていないのは罪があるような気がするんです。新しい価値観に触れることで、例えば普段飲んでいるコーヒーがグアテマラだったら、グアテマラについて調べて、それがきっかけでグアテマラに行けるかもしれない。行ってみたら出会いがあって、グアテマラの人と結婚したりとか。人生って何が起こるかわからない」（加藤さん）
いつも飲んでいるコーヒーが、きっかけをいただいて知ることで、奥深い世界を持つものに見えてくる。そしてそのことが、人生を変えるかもしれない。それは私にとって大きな発見でした。
コーヒーに限らず、知ることで見える世界が変わり、それが人生が変わるきっかけになることもあるはず。「東海ヒトシゴト図鑑」でお届けする内容も、少しでもそんなお役に立てば幸いです。
ちなみに、取材時には準備中だったコーヒーの新ブランドが、その後リリースされています。少しでも興味を持ったら、ぜひ会社HPも覗いてみてください。
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