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人・企業・地域を繋ぎ、キャリアと人生を切りひらく。コーディネーターという仕事の魅力

人材育成を軸に、全国各地で地域活性化やまちづくりに取り組むNPO法人「G-net」。企業と地域の架け橋となり、人材や企業の新しい可能性を発掘している同社ですが、過去3年で正式採用後の離職者は0人。またフルタイムだけでなく、副業・兼業など多様な人材がチームで活躍しているようです。そんなG-netでは具体的にどんな仕事をしているのか、どんな人が適しているのか、代表理事の南田さんに話を聞いてみました。


ミクロとマクロ、2つの観点での「コーディネーター」という仕事

G-netの業務を語るうえで、「コーディネーター」という仕事は外せません。コーディネーターとは、企業と地域、地域と大学、学生と企業など……あらゆるものの“繋ぎ役”となる伴走者のことです。担当する案件の大小はあれど、G-netで働く多くの人材が、このコーディネーターという仕事に従事しています。

なかでも中核メンバーには、2つの観点でコーディネーターという仕事を担当してもらっています。

1つはミクロの観点。「1企業」や「1人」に伴走していくケースです。たとえば、「ホンキ系インターン」の事業では地域の経営者と学生を繋ぎ、「ふるさと兼業」や「シェアプロ」の事業では地域の経営者と社会人を繋ぎます。G-netでは1プログラムにつき1人、必ずコーディネーターがつき、チームに伴走してサポートをおこなっています。

もう1つはマクロの観点。「1企業と10地域」や「大学と若者」など、大きなものを繋ぐケースです。仕組みを作り、ほかの事業者を巻き込んでいき、インパクトを大きくしていく「事業運営」の仕事とも言えますね。たとえば、現在進行中の飛騨地域に新たな大学「Co-InnovationUniversity(仮称)」を設立するプロジェクトでは、大学生や社会人の実践カリキュラムの開発や地域連携の統括もおこなっています。

ミクロとマクロ、コーディネートする規模や内容は大きく異なりますが、G-netメンバーの多くはその両方を経験しています。「どちらか」だけでなく「どちらも」経験できることが、G-netならではの良さだと考えています。

新卒入社した私が、実際に体感した「視点の変化」

G-netが中核メンバーに求めるコーディネーターの仕事は、会社全体の方向性を考えながら、業務の優先順位づけ、意味づけをおこなっていくポジションです。管理職やプレイングマネジャーの経験があったほうが、仕事のしやすさはあるでしょう。しかし、新卒や未経験者でも問題ありません。まずは小さな規模・領域からお任せしています。

実は、私もこの会社に新卒で入社し、コーディネーターになった一人です。もともと専門分野の勉強をしていたわけではないですし、本も正直、たくさん読む方ではありませんでした。しかし、仕事のなかで出会った目の前の企業や人たちがモデルケースとなり、学びを得てきた実感があります。

振り返ると、新卒でG-netに入社してから、半年スパンで視点が変化しています。最初は年齢も若く学生に近い立場だったので、「学生のインターン相談には乗れる」ことだけが強みでした。業務を重ねていくうちに、「企業からのインターン相談にも乗れる」状態になりました。そこから、「インターンをなぜやるのか」というもう一段上のディスカッションを企業の方々とできるようになり、さらに、インターンだけでなく会社の組織づくりやチャレンジについて、パートナーとして相談をもらえるように、と少しずつ変化していったのを感じています。

経験を経る中で徐々に一段上の視点で課題感を考えられるようになっていった理由は、「目の前の現場」でできることを常に考えていたからだと思います。インターンの相談だけでなく、会社経営の相談をもらっている先輩の背中を見て、「どうしたら自分もそんなパートナーになれるだろうか」と考えつづけていました。

当事者意識をもって考えるうえで、大切にしているのが「勝手に取締役」という言葉。求められていないし、依頼されてもいないけれど、「どうやったら売上を伸ばせるか」「この会社のベンチマークはどこか」といったことを常に考え、経営者さんから「うちの社員より詳しいね、僕よりうまく紹介するよね」と言っていただけるような存在を目指しています。

コーディネーターという仕事にスキルは少なからず必要ですし、社内外の研修や共有会などの場は多数用意しています。しかし、スキルがあればコーディネートできるわけではありません。それよりも「どういうスタンスで関わるのか」「何を大切にするのか」のほうが重要です。だからこそ、新卒や未経験でも飛び込んでみてほしいと思っています。

幸いにも、G-netは「勉強素材」に非常に恵まれた環境です。前向きで熱意をもった経営者や起業家に関われること、さまざまな会社経営に長期間、身近に関われること、スキルをもったさまざまなプロフェッショナルに関われること、大企業・外資系企業に関われること……、こんなにも多彩な勉強素材がある仕事は、中々ないのではないでしょうか。

G-netでの学びを活かし、ステップアップしていったメンバーのなかには、プロのキャリアカウンセラーになる人、大学の教員になる人、経営コンサルタントになる人もいました。あらゆる人と関わり、繋いでいくコーディネーターは、汎用性の高いスキルを磨ける環境でもあります。

だれもが「株式会社”私”」の経営者。自分の人生に当事者意識を

G-netのメンバーには、「経営者であってほしい」と伝えています。仕事において、経営者目線で現場をコーディネートしていくのはもちろんですが、自分の人生においても、「株式会社”私”」を経営できる人であってほしいです。G-netはあくまで、「株式会社”私”」のなかでの1事業にすぎません。長居してもいいし、スキマ時間だけ関わるかたちでもいいです。G-netは自分の意志で人生を選んでいける人を応援していますので、いつだって働き方の希望を出したり、意思を示したりしてもらって構いません。自分で自分の人生を考え、決めていくことが好きな人が向いていると思いますね。

いま、あなたに「こうだったらいいのに」と思うことがあるなら、“勝手に”当事者になってしまいましょう。たとえば、縁のないエリアの地域課題でも、自分が当事者になればやれることがたくさんあると気づけるかもしれません。G-netは、「高校生だから」「大学生だから」「中小企業だから」といった“壁”を溶かして、繋げていく様々な事業をおこなっています。だからこそ、メンバー自身も「○○だから」と尻込みせず、“壁”を伸びやかに超えていってほしい。そう願っています。


興味を持ってくださった方はこちらからお気軽にお問い合わせください。

◆このインタビュー記事は、オンラインアシスタントサービス「TIMEWELL」が制作しています。担当ライター:安光 あずみさん



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