【リアルイベント開催レポート第3部】ChatGPTの出現で何が変わる?メディアと考える!AI活用戦略とは
5月18日に開催されたリアルイベントのイベントレポートをお届けします。
今回は、イベント前日に緊急決定した追加セッションである第3部「スポーツ紙初のAI記事生成サービス「AI野球コンシェル」開発の裏側」についてです。
第1部、第2部の様子は以下よりご覧ください!
スポーツ紙初のAI記事生成サービス「AI野球コンシェル」開発の裏側
GMOアドマーケティングとスポーツニッポン新聞社の共同開発である「AI野球コンシェル(β版)」、なんとイベント当日にあわせてリリースがされました。
開発に至った背景やサービス内容、課題点や今後の展望について、当社代表取締役の渡部とスポーツニッポン新聞社の赤尾氏にお話しいただきました。
「AI野球コンシェル」とは
イベント当日にβ版としてリリースされた「AI野球コンシェル」ですが、スポニチの野球関連記事を対象としたAIチャットボットのことを指します。
元々ChatGPTでは、情報の古さや元データの信頼性の不十分さが課題としてありましたが、スポニチの記事データを元にしてOpenAIが記事を生成することでユーザーの興味に即した速報性・信頼性の高い記事を提供出来るのではないか、と実験的な取り組みとして開発が進み始めました。
実はまだ課題が多い
開発を進めていく中で、「正確性」「応答の遅さ」「API費用」という課題に直面しました。
現状これらの課題に対して一部解決しつつも、まだ向き合っているという状況のようです。
そもそも当初は自由入力形式のAIチャットを開発予定だったことも明かしました。スポニチのサイト上にない情報への質問には対応できないことや、正確性が乏しいという問題から、事前選択肢形式のAIコンシェルに方針転換したようです。事前選択肢はユーザーが興味を持ちそうな質問を人間が考え、その質問に対してAIが記事生成をするというサービスです。
今後のAI活用について
赤尾氏は、情報源が正しければAIが出す回答も正しいと思い込んでいたが実際そういうわけではなかったというエピソードを話しました。また、現時点ではまだ質問をする側のテクニックが必要だと考えており、開発途中でAIの間違いを探し修正し、技術を向上させることが必要だと述べました。AIサービスはまだ技術面で未熟な部分が多いが、だからといってメディアがAI活用に取り組まないのは勿体ないし、もっと議論すべきだと考えているようです。
渡部は、今回の開発を進めていく中でAIが苦手とする分野に直面したが、一方で、例えば単純な要約の精度が非常に高かったりとAIの得意分野も理解することが出来たので、今後また新たにメディアと一緒に何か出来ることを見つけていきたいと述べました。
今回のイベントでリリースされたのは「AI野球コンシェル(β版)」でしたが、正式版のリリースも待ち遠しいですね。
現在もGMOアドマーケティングとスポーツニッポン新聞社で毎週開発・アップデートを行っており、よりユーザーが楽しめるコーナーとして仕上げて正式リリースを目指しているようです!
イベントレポートはこの記事で終了となります。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?