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【クリエイター必見!】進化したChatGPT-4oのディレクション力を検証してみた

こんにちは!
GMO NIKKO株式会社クリエイティブAIラボのパーシャルです✨

誰でも使えるようになったChatGPT-4o、あなたはもう使いましたか??

かなりスゴイという噂を聞きつけ少し体験してみたところ・・・
「そうそう!これができたらいいなって思ってたんだよ~!」
と感動するくらい大進化を遂げていました( ゚Д゚)

そこで、今回はChatGPT-4oにどれくらいクリエイティブディレクターとしての力があるのか検証してみました!
ディレクターや広告代理店の方は必見です!!👀


そもそもChatGPT-4oは何がスゴイの?

ChatGPT-4oの凄さが表現されたイラスト

クリエイター視点から見たChatGPT-4oのスゴイところは、 
テキスト生成の精度向上だけでなく、画像と音声の情報処理能力が格段にアップしたことです!!
画像と音声を使用できるようになったことで、
写真に写っているものについて質問したり、自然な会話で生成が可能になりました!

私はずっと「画像を読み取れるようになったらいいのにな」と思っていたので、かなり嬉しいアップデートでした🎵

検証と一緒に使用したプロンプトも載せたので、実際に使ってみてくださいね😊


今回検証した内容

今回は広告クリエイティブの制作に携わるデザイナーや、クリエイティブディレクターの業務をどれくらいこなせるのか試してみました。
検証した内容は、こちらの3つです!

①画像の読み取り力をチェック
バナーの画像を読み込ませ、どんなことが記載されているのか、何を訴求しているバナーなのかの理解度をチェック。

②静止画バナーに修正指示を出せるか
あえて読みづらく作ったバナーに対して、どれくらいのレベルでデザインの修正指示を出せるか検証。

③静止画バナーの効果予測ができるか
複数のバナーとその効果をあらかじめ学習させ、新たに制作したバナーの効果を予測できるか検証。

今回検証に使用したバナーは、Canvaで用意させていただきました。
またOpen AIに学習されないよう、今回はモデルの学習に使用されない「一時チャット」モードで検証しています。

一時チャットで検証しています

それではさっそく、検証してみましょう🔥


①画像の読み取り力

まずは、架空の化粧品とその静止画バナーを用意しました。
よくあるバナーのデザインと訴求ですが、文字量や要素が多いので
しっかり内容を理解できているかチェックします。

このバナーをChat GPTに読み込ませてみました。
すると・・・

詳細に、しかもわかりやすい形で回答を生成してくれました!
ランキング1位獲得やお客様満足度、レビュー評価4.65といった細かい数字まで、正しく記載されています。
訴求内容も、正しく理解しているようです!
間違いなくバナーの内容を理解していることがわかりました✨

プロンプト:

これはとある化粧品の広告バナーです。どんなことが記載されていて、何を訴求しているバナーなのか教えてください。


②バナーに修正指示を出せるか

次に、あえて読み取りづらく制作したバナーを用意しました。
透明な水色のテキストボックスはモデルさんの顔にかかってしまっており、
「透明美肌」というキャッチコピーは、細い手書きフォントで読みづらい。
20%OFFのオファーも、色の組み合わせが悪くてわかりにくい状態です。
このバナーを読みやすくするための修正を出せるか、検証してみます。

文字が読み取りにくい架空のバナー

ちなみに、修正後の目標イメージはこちら。
このバナーにどれくらい近づくことができるのか、がポイントです。

目標バナー

こちらを読み込ませてみたところ、少し長文で帰ってきました・・・!

丁寧に修正指示を出してくれた

画面キャプチャでは収まりきらなかったので、生成された内容を書き出してみました!↓↓↓

このバナーをより読みやすく、魅力的にするための修正指示は以下の通りです:

1.背景と文字のコントラスト:
背景が明るく、文字が読みにくい部分があります。特に「透明美肌」の文字が見えにくいので、文字に影をつけたり、背景に薄い色のフィルターをかけて文字が際立つようにしましょう。

2.文字サイズとフォント:
「肌悩みぜんぶこれ1本!」のフォントサイズは良いですが、もう少し大きくして目立たせると良いでしょう。また、フォントをもう少し太めのものに変更して、さらに視認性を向上させます。

3.商品の視覚的な強調:
左上のチューブは少し小さいので、もう少し大きくして、ユーザーの目にすぐに入るようにします。白い背景だと見えにくいので、商品の周りに薄い色のアウトラインを追加するか、影をつけると効果的です。

4.女性の写真の位置とサイズ:
女性の写真はバランスが取れていて良いですが、少し右に寄せて、左側に少しスペースを作ることで、全体のバランスが良くなります。

5.「今なら20%OFF!」のデザイン:
赤いバーに青い文字は目立ちますが、少し視認性が低いです。文字色を白に変更するか、バーの色を少し暗めの赤に変更して、文字がもっと際立つようにします。

6.全体の配色バランス:
色の統一感を持たせるために、使用している色のトーンを揃えましょう。例えば、背景の青系の色調に合わせて、文字やバーの色も調整すると全体がまとまって見えます。

これらの修正を施すことで、バナーの視認性が向上し、より多くの人々の目を引くデザインになるでしょう。

ChatGPT-4o

プロンプト:

これはとある化粧品の広告バナーです。制作途中のバナーなので、デザインのブラッシュアップを行う必要があります。このバナーをより読みやすく、優れたデザインにするための修正指示を具体的に教えてください。

修正の手順というよりは、修正できる箇所をすべて挙げているようです。
この中から、どの修正を行うか選択していくような感じですね。

例えば項目5と6はどちらもオファー部分の読みづらさについて指摘していますが、
項目5では帯(バー)を暗い赤色にしながらテキストの色を白にするという指示、項目6では帯の色を青系の色調に合わせる、といった指示になっており、どちらを選択するかはこちらが選択しないといけません。

修正を反映してみた結果、こんなバナーになりました。

まだまだ読みづらい箇所も・・・


そこで、少しプロンプトを変えてみようと思います。
今度は「修正指示と手順を具体的に教えて」という文章にしてみました。
すると・・・

修正箇所に加えて、詳しい手順も記載してくれました!
生成してくれた修正の全文はこちらです↓↓↓

この広告バナーをより読みやすく、視覚的に魅力的にするための具体的な修正指示と手順は以下の通りです:

1. 背景
調整:
背景の青色と模様は美しいですが、少し忙しい印象を与えています。透過度を上げるか、ぼかし効果を使って文字が見やすくなるように調整します。
手順:
グラフィックソフト(例:Photoshop、Illustrator)で背景レイヤーの不透明度を下げるか、ガウスぼかしを適用します。

 2. テキスト
フォントとサイズ:
テキストのフォントとサイズを統一し、可読性を高めるために適切なフォントを選びます。見出し部分は太字にし、重要な部分を強調します。
手順:
現在のフォントをシンプルで読みやすいもの(例:Noto Sans JP、Helvetica)に変更します。見出し「肌悩みぜんぶこれ1本!」のフォントサイズを大きくし、太字にします。

3. 色
コントラスト:
背景とテキストのコントラストを高めて、文字が背景に溶け込まないようにします。白い文字にはシャドウ効果を追加して読みやすくします。
手順:
テキストレイヤーにシャドウを追加し、必要に応じてテキストカラーを変更します。例えば、重要な部分は濃い色(例:ダークブルー)にします。

4. レイアウト
配置:
重要な情報が一目でわかるように配置を見直します。現在の配置では、視線が右下に集中しがちです。視線の流れを考慮して、左から右、上から下へ自然に視線が流れるようにします。
手順:
見出しをバナーの中央上部に配置し、次に続く情報(例:「透明美肌」)をその下に配置します。割引情報は一番下に配置し、視線を引く色を使用します。

5. 追加要素
アイコンや装飾: 製品の特長をアイコンやシンプルなイラストで補足します。例えば、肌に関するアイコンや、特長を示す小さなグラフィックを追加します。
手順:
グラフィックソフトでアイコンやイラストを追加し、適切な位置に配置します。アイコンはシンプルで、情報を邪魔しないものを選びます。

具体的な手順例
1. Photoshopでファイルを開く。
2. 背景レイヤーを選択し、[フィルター] > [ぼかし] > [ガウスぼかし] を適用(半径:5-10ピクセル)。
3. テキストレイヤーを選択し、フォントを変更(例:Noto Sans JP、太字)。
4. 「肌悩みぜんぶこれ1本!」のフォントサイズを24ポイントに設定し、太字に。
5. テキストにシャドウ効果を追加(不透明度:50%、距離:2ピクセル)。
6. 見出しを中央上部に移動し、「透明美肌」をその下に配置。
7. 割引情報「今なら20%OFF!」を一番下に配置し、背景色を濃い色(例:ダークブルー)に変更。
8. 必要に応じて、アイコンや装飾を追加し、適切な位置に配置。

これらの修正を行うことで、バナーは視覚的に整然とし、情報がより効果的に伝わるデザインになるでしょう。

ChatGPT-4o

プロンプト:

これはとある化粧品の広告バナーです。制作途中のバナーなので、デザインのブラッシュアップを行う必要があります。このバナーをより読みやすく、優れたデザインにするための修正指示と手順を具体的に教えてください。

最後の「具体的な手順例」に沿ってバナーを修正してみました。
先ほどのに比べてかなり読みやすくなったのではないでしょうか?!

一方で目標のバナーと比べると、少し高級感が損なわれてしまった印象ではあります。ここはChatGPTに追加で指示をしてあげることで、イメージ通りの印象に持っていくことができると思います。
(今回は”読みやすくしてください”というプロンプトだったので、高級感のあるイメージよりも見やすさを優先した修正内容にしてくれたのかもしれませんね!)


③バナーの効果予測ができるか

最後に、バナーの効果予測を検証してみます!
まずは化粧品のバナーをバリエーション違いで複数制作し、効果が良いバナーと悪いバナーで分けた資料を作ります。

今回はわかりやすいように、
効果が良いバナー:人物モデルの画像を使用。高級感と使用後のイメージが表現されている明るいデザイン。
効果が悪いバナー:人物のイメージがないか、イラストを使用。エフェクトなどの加工が少なく、比較的シンプルなデザイン。
という設定で検証します。

次に、まだ配信していない新規制作(という設定)のバナーを用意します。
特徴やデザインは効果が良いバナーを踏襲しているので、ChatGPTがこのバナーを「効果が良い」と予測すれば成功です。

資料をもとに新規制作バナーの効果を予測してもらいました!
果たして結果は・・・⁈

いきなり予測結果を出すのではなく、効果が良いバナーと悪いバナーの特徴をそれぞれ書き出してくれているようです。
全文はこちら↓↓↓

Analysis of Cosmetic Advertisement Banners

資料分析: 効果が良いバナーと悪いバナーの特徴

効果が良いバナーの特徴:
1. 明るく鮮やかな色使い:
バナー全体が明るく、ポジティブな印象を与えます。

2. 実際の使用シーンを強調:
モデルの顔がクローズアップされ、製品の効果が一目でわかるようにしています。

3. 具体的な効果や評価を強調:
透明感、美肌、水光肌など、具体的な肌の改善点を明示し、高評価の口コミやランキングを強調しています。

4. 割引情報の強調:
「20%OFF」や「今なら」といった期間限定の特典を大きく表示し、購買意欲を刺激しています。

効果が悪いバナーの特徴:
1. 色彩が薄い、または暗い:
視覚的に地味で目立ちにくいデザインが多いです。

2. 抽象的な表現:
実際の使用シーンや具体的な効果が分かりにくく、購買意欲を刺激しにくいです。

3. 複雑なデザイン:
テキストが多く、視覚的にごちゃごちゃしていて、メッセージが伝わりにくいです。

4. 特典情報が目立たない:
割引情報や期間限定特典が小さく、目立ちにくい配置になっています。

新規制作バナーの予測

新規制作バナーを見たところ、以下の理由から「効果が良い」結果になると予測されます。

1. 明るい色彩とシンプルなデザイン:
新規制作バナーは明るい色を使用し、モデルの顔を大きくクローズアップしています。これにより視覚的に目を引き、ポジティブな印象を与えます。

2. 具体的な効果を強調:
「美容液成分配合」「ビタミンたっぷり」「ランキング1位」といった具体的な製品の特長を強調しており、購入者に具体的なメリットを伝えています。

3. 特典情報の強調:
「今なら20%OFF」と大きく表示されており、期間限定の特典を強調することで購買意欲を刺激します。

以上の分析に基づき、2枚目の新規制作バナーは、効果が良いバナーの特長を備えているため、効果が良い結果をもたらすと予測されます。

ChatGPT-4o

プロンプト:

1枚目の画像はある化粧品の広告バナーを、効果が良かったものと悪かったもので分類した資料です。この資料をもとに傾向を分析し、2枚目の新規制作バナーは効果が良い結果となるか悪い結果となるか予測してください。

結果としては、新規制作のバナーを「効果が良い」と予測してくれました!!
人物モデルの画像を使用していることや、明るいデザインが好調という傾向も掴んでくれています。
また、こちらが設定していた好調/不調要因以外も指摘してくれていたので、クリエイティブ分析にも役立ちそうです!

今回はかなりわかりやすく設定したので、今後は好調/不調だけでなく「クリック数は多いけどコンバージョン数は少ない」「インプレッション数は少ないけどクリック数が多い」など、細かい視点で分析してみたいですね!

簡単な検証ではありましたが、過去配信したクリエイティブとその傾向を学習すれば、広告の効果予測も可能だということがわかりました。

検証まとめ

今回の検証はいかがでしたか?
ChatGPT-4oで画像の読み取りや分析が可能になり、クリエイティブ制作に関わるディレクターやデザイナー、広告代理店の方などにとって活用の道が広がったのではないかと思います。

「まだまだだな」と思うところも少しあったかもしれませんが、
これからのAIの進化に期待できるアップデートであることは間違いありません!!💪🔥

最後にChatGPT-4oに生成してもらった、
「広告代理店で働くAIクリエイティブディレクター」の画像をどうぞ✨

最後までお読みいただき、ありがとうございました🎵
AI活用のヒントになれたら嬉しいです!

次回は、GMO NIKKO宮崎オフィスで行われ、社内のAI活用を一気に盛り上げたあるイベントについてご紹介します!👀✨

お楽しみに~!