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(健全版)Googleマイビジネスの4つのケースの基本戦略を紹介

Googleマイビジネスを検討・利用中の方のための健全ガイド。

「Googleマイビジネス、どう取り組むべきか?」

業種やオーナーの状況によって取り組み方は変わります。様々な業態への導入のなかで見えてきた「4つのケースのGoogleマイビジネスの基本戦略」を紹介します。

「マップに上位表示させる」という考え方ではなく、店舗やオーナーの状況に合った形で「見込みを含むお客様に、健全なおもてなしを続けること」が、地域で持続可能な商売を続ける方法になります。

※2020年4月時点で、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、新規登録・編集反映の遅延や不具合、クチコミ機能の制限などが起きています。あらかじめご認識ください
※Googleが公開している「掲載順位の改善」に基づいた内容になっていますが、「MEO対策」と言われる効果を保証するものではありません

まずは自店の現状を見極めてください

最初に自店が、以下のマップのどのパターンに当てはまるか考えてみてください。

横軸は、Googleマイビジネスのオーナー登録状況です。

縦軸は、顧客や見込み客とのコミュニケーション手段です。ウェブやSNSでコミュニケーションに力を入れているか、実店舗でのコミュニケーションに力を入れているかに分かれます。傾向的には、飲食店や整体院は下、ヘアサロンやBtoBサービスなどは上に、当てはまります。

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A:【オーナー未登録】実店舗でのコミュニケーションが多い・増やしたいケース(例:飲食店)

Aのケースで、重要なのは「量」です!

オーナーがすべきことは「とにかく情報を増やすこと。多少の文章・写真の質は気にせず、リアルな情報や写真をたくさん掲載してください。質より量です。

・漏れなく埋める
・写真をたくさん載せる
・質やテクニックは後回し

顧客接点が多いということは、ユーザーからの投稿も多くなります。また、作業を通じて、少しづつ具体的なテクニックや顧客が求める質が見えてくるはずです。

登録を終えたら、Bのケースになります。

B:【オーナー登録済】実店舗でのコミュニケーションが多い・増やしたいケース(例:飲食店)

Bのケースで、重要なのは「鮮度」です!

イメージはSNSです。親しみのあるコミュニケーション、スピード感のある情報発信がポイントです。クチコミを増やすこと、返信することの効果が大きいケースです。

・新鮮な情報(例:今週のイベントやおすすめメニューをこまめに投稿)
・新鮮なクチコミ(例:POPや声掛けで、常に新しいクチコミを収集)
・早いクチコミ返信(例:3日以内のクチコミの返信)

Googleマイビジネスのアプリなどを活用し、コミュニケーションをこまめに行いましょう。

■クチコミを増やすポイント
・直接お願いする
・利用中に書いてもらう
・特典を付けたり高評価をお願いしない
・投稿例を紹介(「何か書いてください」より「食事や本日のプランについてご感想をお願いします」という案内の方が書きやすい)
■クチコミの返信のポイント
・他ユーザーも見ることを意識
・感情的にならない。誹謗中傷しない
・コピペ感、テンプレ感をなるべく出さない
・誤ったクチコミ情報には、事実に基づいて反論

ただしSNSと同様、感情的な返信や投稿は禁物です。悪いクチコミには、少し時間をおいてから返信した方が良いかもしれません。

たくさんのお客様と鮮度の高いコミュニケーションを繰り返すと、他のユーザーの目にとまる機会が増え、Googleからの評価も上がります。

まずは、このBの作業を2か月前後取り組んでみて、クチコミが多すぎて対応できない場合やもっと戦略的に取り組みたい場合は、運用代行やクチコミ管理ツール、順位計測ツールなどを検討してみてはいかがでしょうか?

C:【オーナー未登録】WEBでのコミュニケーションが多い・増やしたいケース(例:BtoBやヘアサロン)

Cのケースで、重要なのは「質」です!

傾向的にヘアサロンやBtoBサービスが多く、Aのケースに比べて時間がかかります。まずは「質の高い情報を作ること」がポイントになります。

・漏れなく埋める(ガイドラインを重視)
・持続可能な体制を作る(例:定期的な投稿スケジュール・ネタ出し)
・質の高い情報を作る(例:NAPの統一・パラメータ付きリンク・構造化データの設置・商品/サービスの登録)

ここでは割愛しますが、Googleマイビジネスゴールドエキスパートの伊藤亜津佐さんのブログをおすすめします。実践的かつ最新の情報を発信されています。

そして、さらに専門的なウェブの知識があるオーナーなら、SNSやローカルSEOなどの取り組みもご検討ください

・自社サイトのSEOやSNSの運用(Googleアナリティクス・Twitter・Instagram)
・Googleマイビジネスのガイドラインやウェブマーケティングの知識を身に付ける(ローカルSEOやサイテーション)

どれがおすすめというより、得意分野や業種により、取る戦略は変わってきます。

そして少なくとも2か月は、分かりやすい反響は出ません。すぐにやめてしまったり、最初からMEO対策や運用代行に依頼することはおすすめできません。

登録を終えたら、Dのケースになります。

D:【オーナー登録済】WEBでのコミュニケーションが多い・増やしたいケース(例:BtoBやヘアサロン)

Dのケースで、重要なのは「継続」です!

このケースは、最新の事例や機能、SNSやSEOテクニックをどんどん取り入れられる店舗です。Googleマイビジネス以外のツールの活用も重要です。

■より専門的なGoogleマイビジネスの活用例
・メインカテゴリの見直し
・写真や投稿での動画の活用
・POPや声掛けでのクチコミ投稿の促進
・リンククリック数、閲覧数を分析し、写真や投稿、サービス掲載内容を見直す
■Googleマイビジネス以外のツール活用例
・ローカルSEO(例:地域メディアやポータルサイトへの掲載)
・広告(例:ローカル検索広告)
・クチコミ管理ツール(例:クチコミ返信の徹底・分析による店舗改善)
・SNSや自社サイトの活用(例:自社サイトやメルマガにクチコミ投稿リンクを設置)
・MEO(例:順位計測ツールを使ったGoogleマップ検索に特化した最適化)

少し専門的ですが、Googleマイビジネスに関連する「ローカルSEO」について網羅的に説明された記事を紹介します。より発展的な運用をしたい方はぜひご覧ください。

■最後に

重要なのは、最低限の知識や自店舗の状況を知っていること。

自店舗の情報や最低限の知識を持っていることが、SNSやローカルSEO・MEOのサービス会社にも分かれば、より具体的な提案をもらえたり、誤った提案を受けるリスクも減ります。

Googleマイビジネスは「SEOより簡単」と言われています。確かに、お手軽に結果が出ることもありますが、もともと、その店舗の持っているポテンシャル(知名度や業態など)によります。

オーナーが真にすべきことは、店舗に合った形で「見込みを含むお客様に、健全なおもてなしを続けること」です。

より具体的な項目についてお悩みの場合は、こちらのチェックリストとnoteも合わせてご覧ください。

最後に、Googleマイビジネス公式プロダクトエキスパートである永山卓也さんの言葉を紹介します。

どうすれば来店してもらえるか、検索するお客様の気持ちを想像してみてください。それに応える情報を増やしていけば、魅力が伝わり、きっと順位も上がったり、もっと知られるようになります

ズバリGoogleマップの検索順位を上げる方法を教えてください! ローカルビジネスコンサルタントの永山卓也さんに聞いてきた」より

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