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フィンランド紀行⓪空中戦

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夜23時の便に向けて、妻と最終調整をする。
来週返却期限がくる図書館の本を返却したり、空が明るいうちに銭湯に入ったりする。ささいなくらしに変化がうまれる。
飛行機で夕食(というより夜食?)が出るらしく、そうめんで出国前の晩餐とする。茹でが甘くて、とてももちゃもちゃした食感だった。

成田空港に向かう。
早めに荷物を預けて保安検査場に行く。
フィルムカメラを持参していたので、事前に小分けにしておいて、セルフチェックをしてもらった(検査のX線がフィルムに悪影響を及ぼすらしい)。無事クリアする。

搭乗口に向かっていると聞きなれない、でも予習で聞いたことのあるフィンランド語を話すひとがいて、既に気持ちが昂る。搭乗口にむかうと、乗るであろう飛行機が待っていた。フィンランドの航空会社のフィンエアーである。マリメッコ柄も時に姿をあらわすそうだが、今日はムーミンとフローレンがハグしているプリントだった。(これはフィンエアー100周年記念のプリントだとのちにわかる)



2024年6月現在、フィンランドまでは直通で13時間かかる。以前は9時間半ぐらいでいけたそうだが、ロシア情勢の影響で北極側を迂回するため飛行時間が長くなった。その代わり北極通過証明書なるものが機内で配布された。


みなれぬ上空


13時間をどう過ごすかが割と心配でいろいろ準備していたがあまり活用できなかった。
本⇒読書灯はあったものの、意外とはやく消灯して読む気が失せた。
動画アプリ⇒Wi-Fiが有料で断念。事前にダウンロードもしていたけど、再生までのページにもいけなくて無駄ァだった。

座席のまえにはタブレットがあって、動画やゲーム、音楽などがたのしめた。映画は噂の日本未上映のものもあったけど、日本語字幕がなかったりで、そしてもそもそタブレットで映画を見るのがしんどい身で、あまりはいってこなかった。
ゲームは、2048やアングリーバード(実はフィンランド発のゲームだった)、テトリス、謎の囲碁っぽい対戦系、空港の荷物を仕分けするゲームなど、いかにも時間をつぶすためのアプリで充実していた。いちばんたのしめそうなテトリスで遊ぶ。(おそらく機内での)スコアランキングが搭載されていて、しばらく挑戦する。タッチパネルで操作するのと、ラグが発生するというなかなかの悪環境だったので、いかに細かく動かさずに落としていくかがポイントだった。そして小一時間上空でブロックを回転させつづけて、3部門すべてで世界一位の称号を手に入れる。それまでは一位を守っていたRickyPという人物に(彼も暇だったんだなあ)とシンパシーを感じる。
やることがなくなったので、それ以外は寝たり、起きたらタブレットでどの辺を飛んでるか確認したりした。高速バスでGoogleマップを開く感覚に近い。

ごはんは2回出てきた。一回目は離陸2時間後(夜中1時頃)に配られた(すきやきとコールスロー)。こっちではドリンクでアルコールが選べて、ビールやワイン、フィンランドでよく飲まれているロンケロがあった。ロンケロを選び、妻はワインを選んでいた。ワインはプラスチックの小瓶でナイスな絵柄だった。
二回目は到着2時間前くらい(現地朝3時頃)に配られた(スクランブルエッグとウインナー)。ブルーベリージュースがおいしかった。紙パックに入ってたのでたぶんフィンランドで市販されているやつ。


ちょっとした睡眠をくりかえして、なんやかんやで予定より30分早く到着する。13時間かかって、でも時差6時間分はやくなるので、現地は5時半くらいだった。一晩でフィンランドについたようなものなので(?)、謎のお得感があった。

とても明るい空が待っていた。昨晩あんまり見れなかったムーミンのプリントがよく見れた。待ってましたよ~と言わんばかりのハグに見え方が変わる。ヘルシンキ空港にはたくさんのフィンエアーの機体があったけど、ムーミン柄はほとんどなかったので、意外とレアな機体に乗れたのかもしれない。
そして入国審査に若干手間取ったものの通過して、夢のフィンランドに踏みいれたのだった。

(続く)







(ちょっとした告知)
最後まで読んでくれてありがとうございました。ぐっさんです。
今は無事帰国しております。
旅行記とはまったく話題は変わります。
今週末の土日に東京は茗荷谷のソフトクリームやさんの「hete」の店先で「週末喫茶店谷口」として古本をはなつ活動をします。コーヒーなんかも飲めます。もしお時間あれば投票いって外食して、涼みにきてくださいませ。

そうです、ぐっさんとは谷口のぐっさんだったのです。

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