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フィンランド紀行⑤-1 郷にイッタラ

(前回はこちら)

day5-1(水) くもり
明るい夜が明ける。朝食は昨晩買ったスーパーで買ったものたち。
バンズのようなライ麦パンに塩気のあるハムをはさんで食べる。現地民のやっていたことを完全再現した。郷にイッタラ、郷になれ。習うより慣れるより成る精神がこの旅では育まれている。
この日は夕方飛行機に乗るというミッション以外は基本的に予定はなかったので、今までの旅で廻れてなかったけど気になる場所に行くということに昨晩の会議で決まった。


チェックアウトは1階のポストにルームキーを返すだけで終わった。
いつものように中央駅のロッカーに荷物を預けて、バスで15分ほどゆられてベルコサーリ方面に行く。

近くの停留所で降りて、5分ぐらい歩く。
茂みに動く物体Xが視界に入ったので、目を凝らして焼き付けてみる

本人提供動画が届いているので、検証してみよう。

・・・野ウサギだ!
そういえばフィンランドで猫を全く見かけなかったな。


本筋に戻る。
目的地のセカンドハンドショップ「Kyläsaari Reuse Centre」に着く。最後までトレジャーハンティングに励む一行。
この旅で訪れたセカンドハンドショップの中で最大級の広さだった。というのも、家電やベッドやチャリなど、実用性の高い生活用品が集まるような場所だったからだ。その中に、フィンランドの有名陶磁器ブランドのアラビアのカップやイッタラのマリボウルも多く並んでいた。日用品としてのアラビアに胸がおどる。10ユーロ(1700円)ぐらいで、カップとソーサーのセットを見つける。その他、ムーミンの缶やフィンランド語のプーさんの漫画、ゆるいイラストのコースターセットなどを手に入れる。またしても、爆買い案件になってしまったので、ボストンバックを購入して、かき集めたありったけの夢を詰め込んだ。今回のボストンバックは肩掛けの紐がシートベルトみたいな素材で、持つのが楽だった。

停留所のほうに戻るついでに、古書店の「Oranssi Planeetta」に寄る。コミックやアートブックなどが充実していた。ZINEというべきか、薄いパンフレット的なものもあって、妻がいいイラストのサウナが書かれたマップをゲットしていた。


ちょっと電車に乗って、曲がりくねったマンション街みたいなところを歩いて、複合商業施設のTeurastamoに入っている、ジェラートやさんの「Jädelino」に着く。Tokageさんという方の記事を見て、ふつふつと気運を高めていた。

※この記事に限らず、さまざまな分野で今回の旅の参考になりました。また、行くことが決まっていたところが紹介されていたりもして心強かったです。この場を借りて、ありがとうございます!



マップアプリのピンの近くに着いた先には、がちがちに閉ざされたキッチンカーが外にあって、(今日は定休日だったか・・・)とあきらめかけたその時、近くの建物の出入り口から、アイスクリームを持ったひとびとが出てきて、屋内で販売されていたことに気づく。報われた。
店内に入ると、ライトブルーの内装とゆかいなアニマルのイラストが、こころがほんわかした。
ピスタチオとチョコとアイスとコーヒーを注文して、そのまま店内で食べる。素材の旨みががつんと味蕾を刺激して、脳内全員がブラボーとスタンディングオベーションしていた。かつてないおいしさだった。


帰りに同じ敷地内のベーカリー「Leipomo Väyrynen」で、Rahkamunkki(でっかめのポンデリングの玉をバラバラにしたようなもの、とても甘い)をテイクアウトする。ひとふくろに15個くらい入ってて、きびだんご感もある。ちょくちょくかばんから出しては、もさもさしながら次の目的地に向かう一行だった。

(続く)


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