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フィンランド紀行④-2 島をいったりきたり

(前回はこちら)

day4-2(火) 晴れ
ヘルシンキマーケットから船でスオメルリンナ島に向かう一行。
スオメルリンナ島行きの船は、HSLのフリーパスを使って乗ることができる。だいだい20分おきに出ていて、所要時間15分ほどで着く。地元の鹿児島市から桜島までもそのくらいの時間で着くので勝手に親近感がわく。

スオメルリンナ島は、かつて外国の攻撃から身を守るための要塞が造られ、今もその名残がある島である。世界遺産にも登録されている。面積はそれほど大きくなく平坦なので、20分ぐらいで端から端までいける。

景観がよいので、ロケーションフォトをセルフで撮っちまおうと妻と画策して行程入りした。
14時すぎに到着したが、まだ昼飯を食べていなかったので、妻がピックアップしてくれた「Cafe Bar Valimo」にいく。けっこう端から端だったので、ロケハンしつつ歩みを進める。港の近くにおみせはあった。
港のテラスでペストパスタを食べる。ペストパスタというのは具材をすり潰して作られるパスタだそう。しかし何がすり潰されているかは読解できなかった。ワイルドガーリックと英語で書かれていたのを信じて頼む。名の通りパンチのあるフードだった。それでいてチーズのソースで味変もでき、2度おいしいかった。この旅のなかでも印象的な一品になった。いまだに謎だけど。


来た道を戻るときに、ロケハンしたところやよさげなところに立ち寄って、セルフタイマーを用いて撮影した。ロケーションの力が強く、レンガっぽい建物、緑、ベンチと川、茂み、選んだところどこもいい仕上がりとなった。ロケーションフォトもDIYする時代がきた。



取り高しかない場所で撮り終えた一行の次の目的地は近くのロンナ島であった。ロンナ島は民間の船でしかいけなかった(HSLのフリーパスが使えない)。スオメルミンナ島に近く直接行けるようだったが、チケット売り場もなければオンライン決済もうまくいかずチケットが買えなかった。一旦ヘルシンキマーケットに戻って、またロンナ島に向かってほぼ同じ海道をゆらりした。
(そして結局はオンラインでチケットを買わずとも船上でカード決済できた)

ロンナ島はさらに小さい島で1分もあれば端から端までいける。小さい公園ぐらい。そこにあるサウナに事前に予約して入りにいった。
2階建てのサウナ小屋と、海そして晴天。無駄のない最小単位で、最大級のリラックスを得た。自然の力はやはり強い。
サウナ小屋は、1階から入って、階段をあがる中2階にサウナの熱源があり、2階の座面に座るという構造だったので、熱が逃げず、一定の温度が保たれているのもよかった。予約枠の17時半から19時半までの間になんどもサウナと海を行き来して、自然とひとつになった。浅かったのでちょっとかぷかぷできた。

火サス


終わったら、20時すぎにヘルシンキ中心部に戻り、夕飯をスーパーで買ってホテルに戻る。不規則な食生活と不慣れな食文化で、おなかの減り具合がばぐりはじめた(痛いわけではない)。
今日の宿「Hotel Finn」はヘルシンキ中心地にありながら、ひとり50ユーロ(9000円)ちょっとと周辺のホテルよりかなり安かった。古い建物ではあるが、その雰囲気がよかった。そして、湯舟はなかった。日本から持って行ったバブは使わないままスーツケースのなかでお守りとなった。
来たる最終日に向けて作戦を立てて、眠る一行であった。

(続く)

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