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アレルギーに対する適切な受け答えを、何度だって考える。

小麦アレルギーと軽々しく口にしたら自分が傷つくことを認識したときのおはなし。
学生とはいえ医療を学んでいる人なんだから理解ある対応だったのでは?
という一般的な連想を打ち破る私の体験その2です。

お相手は前回と変わらず某大学薬学部に通う同級生(当時4年生)のAとBです。

小麦アレルギーであることを話した次の瞬間の店の提案が
モスバーガーとミスドのコラボ店・モスド
という破壊力のある発想をもつ同級生Aと、ひたすらAをかわいいと言って
愛でる同級生B.

*へんな幻想を抱かせるといけないので注記をすると、A,B,私ともにびっくりするほどモテない子たちです。Aは私が知る限り24歳まで彼氏ができたことはありませんでした。

とくに理由も意識せず3人でつるむことが多かったのですが、小麦アレルギーだと知らせてから半年たたない頃には「私だけ誘われない」という経験が散見していました。

何がしんどいかというと
「みてこれ~~~」「こんなことがあったの」の類から始まる会話で、最終的に「Bと行ったの」
で落ち着くパターンの知らない話。
これを毎週1つか2つ程度される。

いやいや、誘ってないならもはや私に言う必要なくない?
と思ったのですが、Aの無神経さと自分の周りしか見ない技能を修正したいという気持ちもなく、ただ思いを伝えてもAフィルターによってかなり曲げられ、伝えたいことと違う方向へいってしまうことを懸念。
本人に伝えても欲しい解決策は得られないと思った私は、AのそばでほほえむBに相談することに。

しかし、
「私のことを誘ってないならばせめて話を隠す程度の配慮をしてほしい」
というBへのお願いは、辛辣な一言できられました。


「めんどうなんだよね、小麦アレルギーって。お店選びとか」


…回答になってなくない?
誘わない理由を伝えるその行動は誘っていないことに対する罪悪感がないことのアピールなのか。

打たれ弱い私は、何も返せませんでした。
後日同じことが繰り返されても、黙ることしかできませんでした。
AとBの好きにさせていました。

そして、だれかとごはんにいこう、そのカジュアルな誘いは自分からできなくなくなりました。

この人にも面倒がられてしまう

そんな恐怖からくる遠慮しかわかなくなったから。

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自身の小麦アレルギーとの付き合い方が定まるまでの約1.5年間は、私のなかではかなり内向的だった時期となります。

それでも当時の自分を思い返してもほめてあげたいのは、
そんな恐怖から逃れるための対処法を必死で考えて、努力したこと。

だから事実の受容に至ることができて、今こうして文章を書くことができている。

その1と2はアレルギー発症前からの知人だったので、次は「初対面の人が小麦アレルギーを見たときの反応」について書きますね。

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