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GW最終日、大真面目に公開ファンレターを書いている -HALF 女王蜂-

聴けば聴くほど最高です。
『HALF』(女王蜂).

Official Music Videoが公開から1週間で130万回再生を超え、伸び続けています。
※2018/5/6 15:30現在、144万回再生


他の女王蜂の動画と比べて再生回数の桁が一つ増えているので、
さすが人気マンガ「東京喰種:re」のアニメ版エンディングテーマソングといえる結果でしょう。
タイアップの効果でブーストかける今後も楽しみ。

でも、今の私が書きたいのは数字の話じゃなくて、
ビッグネームのタイアップにも関わらず、自分の美学を徹底的に表現したアヴちゃんの身のこなしの美しさ。

通常アニメ、ドラマ、CMのために書き下ろし!などタイアップ曲は
それ以前より好きだったファンからすると気抜けする歌詞が多い中、
アヴちゃんは見事に過去から繋がる今の自分を貫いたまま、アニメを包み込んだ。

たぶん、既存ファンを少しがっかりさせてきた曲と何が大きく違うかというと、
「寄せる」
ではなく
包みこむ
表現ができたこと。

以前からの女王蜂ファンから見てもアヴちゃんらしさが少しも損なわれていないから嫌悪感を抱きにくく、
初めて女王蜂を知る東京喰種ファンから見ても世界観を美しく表現した良曲と捉えてもらいやすいのではないでしょうか。

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少し昔話になりますが、私の中で強烈に残っているアヴちゃんの強さを感じたエピソードを紹介します。

「さぐりさぐり」というnylonでの水曜日のカンパネラ・コムアイ が務めるフリー対談連載に
アヴちゃんが出演したときのこと (今見直したら 2016.06.09更新でした)。

話題がエゴサに及んだとき

私と褥を共にして、
「気持ちよかった?私」
って聞くのって違うじゃん?

エゴサして好きなツイートにはいいねを押しちゃうと吐露するコムアイに、

やっだー素敵。贈り物?

と返す。

自分の表現意義を「褒められること」に依存する多くの人たちとは異なる強さ。
しかしそれと同時に

私、自分のこと空っぽだと思うの

(同音声コンテンツ内より)

と語る脆さ。

『HALF』ではこの2つが一曲の中にまとまり、東京喰種の世界観も包み込んでスケールが一気に広がった感触を与えてくれました。

MVではハイヒールで地を踏みしめるイメージが描かれていますが、
私はアヴちゃんの翼が羽ばたいたような風圧を感じています。

1番では

試されてる いつもいつでも 恵まれているかどうかを

自身が外国籍とのハーフ(HALF)として扱われて生きて来た経験とアニメストーリーをかぶせた切なさを的確に表現し、

2番では

誰かのせいにはしたくないよ 生まれてみたいから生まれて来ただけ

まさかの圧倒的自責感を繰り出してくる。

思春期に関わらず、人のせいにしがちな状態の人にもれなく聴かせたいですね。
仕事中の私とか。ええ。

この自責スタイルは過去曲『失楽園』でも表現されていて、リリース当時「これぞアヴちゃん節!」と唸った経験のある人も多いのでは。
以下、サビを抜粋

禁断の恋は報われない?やってみないと判らない

自ら挑戦する目線にゾクゾクしたあの日を忘れないし、
アヴちゃんの変わらぬ姿勢と美しさに、これからも惚れていきたい。

ちょうど1年前のGWにも似たような惚れ込み記事を更新していましたが、気持ちは一層増すばかり。
ファンにとってこんなに嬉しいことはないですね。

バンドとして売れることも楽しみですが、自分が表現する目的から目をそらさないアヴちゃんの表現が予算を持ったらどう羽ばたくのか。


新曲でさらに好きになれるなんて、なんて幸せなんだろう。


現在ツアー中の彼らですが、7月のZepp Tokyo公演が楽しみでたまりません。
ただバンドがそこにいて演奏するだけ、を超える表現を期待しています。
※ライブ観るのは初めて。



さて、最後に紹介した『失楽園』の気になるメロディはありがたいことに以下Youtubeで確認できます。


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