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コロナ禍で面会禁止!出産直後の孤独入院

前回の投稿では陣痛が来て来院し、入院手続きが終わったところでおっとりさん(夫)と離れ、助産師さんにすがって出産したり、明るい照明の下で陰部を褒められたり、予期せぬ形でアナル処女を失った話を書きました。

この投稿では出産後の入院期間を面会不可の状況下でどう過ごしていたのかを記録します。
コロナ感染症の影響を受けるのは分娩だけじゃなかった...。


出産後0日目(出産当日)

陣痛12.5時間、分娩2時間。
かかった時間は平均的と称される出産を終えたのは夜。

出産後胎盤を掻き出され、股を縫われました。この2つの処置だけで40分ほど。意外とかかるんですね。
「30分後に検査のためにまた来るね」と言い残され、安静という名の放置をされました。
痛み止め早くこないかな〜と思いつつ、助産師さんに頼んで枕元に置いてもらった飲むゼリーで約14時間ぶりの食事を済ませます。
最低限の水分補給と食事を終えただけのわたしの元に、助産師さんが必要な処置を済ませた赤ちゃんを見せに来てくれました。

赤ちゃんはしわしわで赤黒くて、思ったより人間ぽくて「こんなに大きいのがさっきまでお腹にいたのか...」と感慨深かったです。わたしのイメージだと赤ちゃんって人間より、だいぶ猿寄りだったんだよね。

助産師さんはきっと良かれと思って「目のあたりがお母さんに似てますね〜」と言ってくれたのですが、わたしは内心「えっ、わたしこんなに瞼むくんでるかな」とよぎりました。

更に助産師さんは寝転がっているわたしの脇に赤ちゃんを添えてくれました。わたしの二の腕に赤ちゃんの頭を乗せただけでもちょっと重かった。わたしが自分の手で抱きかかえるまでの元気はなかったです。みんなそんな感じなのかな?そういえば知らないな。

印象深かったのは赤ちゃんの頭が重いことと、全然泣かなかったこと。
「泣かないんですね」と言ったら
「さっきまでずっと大泣きしてましたよ!ママの力ですね〜」と返されました。
そうかーママになったのかわたしー。

枕元に置いてもらっていたスマホで撮影を依頼。
赤ちゃんのソロと2人一緒の写真。助産師さん、角度を変えながらがんばって15枚ほど撮ってくれていました。
とりあえず、のテンションでカンガルーケアを希望していたのですが、ちょっと赤ちゃんの具合が良くないと。
「ちょっとカンガルーケアは危ないからやめとこうか。元々カンガルーケアは希望してませんでしたよね?!」
「いや、希望してましたけど、こだわりはないのでダメならいいですよ」と伝えて赤ちゃんとはさようなら。

すぐ後にされた出産90分後検査では、微熱を指摘されただけで終わり。
続いて検査が終わるか終わらないかのところで産科医が枕元にやってきました。
わたしの様子を見にきたのではなく、「赤ちゃんの血中酸素濃度が低い」と告げられました。
よくある原因は、羊水が少ない中で出産したので羊水中の胎便を赤ちゃんが飲んでしまい、それが気管にも入ったこと。その場合、胎便を取り出すことはできないので、時間とともに胎便が消えるのを待つしかないそうで。
とりあえず通常の空気よりも酸素の多い(酸素濃度30%)保育器に入れたら安定したから、大丈夫とは思うけれど一晩様子を見る必要があると。
分娩時にモニターがビービー警告音を鳴らしていただけあるなぁと思いつつ、わかりましたと返事をしました。待つしかなかろう。

医師・助産師が退室し、また一人になったのでおっとりさんに赤ちゃん画像を送ったところ「ふやけてる!」のコメント。
ちなみにこれは後で聞いたところ「ちょっとあの写真では可愛いと思えなかった」そうで。
産んだわたしですらあんまり実感が無いのだから、未だ赤ちゃんに会えていないし、わたしが何時に産んだのかもわかってないおっとりさんの状況ではそうだろうなーと思う。
赤ちゃんの血中酸素濃度が低いこともメッセージで伝えて、とりあえず終わり。

前回の検査から1時間が経ち、トイレに行きたくて仕方なくなったところで出産2.5時間後検査。ここでも微熱あり。この時はわたしも微熱がある感覚があったので、それも併せて伝えました。

6時間以上ぶりのトイレは自分ひとりで、検尿カップに尿を入れるところまで出来ました。それだけでも陣痛時と比べると回復を感じた夜。

よたよたながらも陣痛時よりはスムーズに歩き、酸素濃度高めの保育器に入った赤ちゃんを見せてもらいました。
最初に見た時は服を着ていたけれど、保育器の中ではオムツ一丁だったので、肩〜腹、足があらわに。
肩がでかくないか?と思い、そのまま伝えるとその場にいた助産師さんのうち一人は「そうかな?」でしたが、もう一人は「わたしもそう思います」と返事が。
おっとりさんは肩幅がなさすぎてブランドによってはXSサイズを着る人だし、わたしの親族も肩幅がでかい人は思い当たらず。肩幅の大きい子になるのかしら?と想像を巡らせました。

助産師さんにタオル清拭をしてもらい、下着を着替えたら院内の設備を教わり、入院部屋へ。この時既に深夜。
当たり前に消灯しているので、声をひそめてベッドの上半身調整ができるのか、など気になったことをとりあえず質問。
そして約2時間後にまた検査に来ることを伝えられ、ビビる。それまで寝てていいとは言われましたが。

更に、赤ちゃんを酸素保育器に入れていたが回復しないため、朝になったらNICUに行くことが決まったと告げられました。Oh...
その決断自体が翌朝になるのかと思っていたよ。
とりあえずその事実をおっとりさんにもメッセージを送り、しばらくしたら寝落ちしていました。

3度目の検査で起こされ、検温など。ここでようやく熱が下がっていました。
ただし熱が下がってから24時間が経過しないと赤ちゃんには会えないので、明日(日付変わって今日)1日はまるまる赤ちゃんに会えないと。
既にNICUに行くと聞いていたので、どのみち赤ちゃんにはほとんど会えないしな、と思ってサクッと受け止めました。
そしてまた寝る。産褥ナプキンは見た事ないくらい大きくて、股から出る血の量もこれまた見た事ないくらい多い。


出産後1日目

朝ごはんを完食し、意外と元気だなーとひとり満足していました。
今日は赤ちゃんにも会えないし、病棟しか動けないので病院内のコンビニすら行けない日。

定期検診で子宮の戻りを見るために下腹部を押されたり、乳管の開きを見るために乳首をつねられるのが思いのほか痛くてびっくり。
股間はまだまだ痛いので、ドーナツ形の座椅子を借りて過ごす。

ずっと家にいるおっとりさんは赤ちゃんがNICUに行ったと聞いて気が気じゃないらしく、そわそわ。
とりあえず電話だけでも!とお願いされ、お昼ご飯の後にアポを。とはいえ今日どこかで小児科の医師から説明を受ける予定なので、それを聞かないとなんとも言えないんだよなぁ。
「医師の説明に同席したい!」と申し出がありましたが、そもそも面会禁止の状況なのでそれが叶うはずもなく。彼は「(俺は)出禁の人...」とショックを受けてました。かわいそうに。

電話ではその時点でわかっている情報をできる限り正しく伝えました。
胎便吸引について調べたりしていたようで、彼が全力で心配している様子が伝わってきてほっこりしちゃいました。そんな場面じゃないんだけど。
メッセージだけよりは状況がわかったようで、少し落ち着いてくれたおっとりさん。通話はあっという間に30分ほど。
お互い会いたいねとなり、夜に荷物を持ってきてもらうことに。

15時頃、医師からの説明を受けて、サマリをおっとりさんに送信。
産科医の予想通り胎便吸引症候群であり、時間経過で良くなる見込みであること、退院予定が生後10日頃になる等を聞いて安心したようでした。
今思えばわたしはおっとりさんを安心させることに意識が強く持って行かれて自分が赤ちゃんを心配するのは二の次だったせいか、元々そんなに不安がってはいなかったです。

18時の夕食を終え、19時頃におっとりさんが荷物を届けに来てくれました。
内容はデジカメや髪ゴムなど、NICUにいる赤ちゃんに会いに行くために急遽必要になった物がメイン。NICUにスマホは持っていけないので、写真を撮りたかったらデジカメが必要なんです。

荷物の受け渡しの際に少しだけ会話。
赤ちゃんに会えなくて寂しいし不安だけど、昼の電話でだいぶ安心できたそうで。
会うときに髪の毛を梳かして行ったら、ちゃんとしてると褒められました。まだ昨日からシャワー浴びれてないんだけどね。

アレルギーが多い(グルテン、大豆、桃、ココナッツ他)ため、どんなゲテモノが出てくるのかと怯えていた病院食は、出汁の効いた意外と美味しい味付けで出てきました。助かるー。

おっとりさんと別れたあと、その日最後の時間枠で2日ぶりのシャワーを浴びる。
出産で汗だくになっていたので、はーすっきり。
消灯が21時と早くてびっくりしました。


出産後2日目

日中は搾乳と痛み止めの薬のことくらいしか考えていませんでした。
意外だったのは悪露の減るスピードが早いことくらい。
新生児室の片隅で搾乳しながら、知らない人の赤ちゃんを遠目で眺めるというシュールな時間を過ごしました。

コロナ感染拡大防止のため、NICUで赤ちゃんに会えるのは決められた時間の1日30分までと決められていました。母が入院している場合の面会時間は夜。

夜まで暇かなーと思いきや、人形で沐浴指導を受けたり、入院手続きをしたりと地味に動き回りました。

平常時は母だけでなくパートナーも沐浴指導を受けられるそうで、「ここにパパママが、産まれたての我が子をきゃっきゃ言いながら沐浴させる光景があったかもしれないのか...」と想像しようとしても難しかったです。うーむ。


それ以外はベッドでradikoのタイムフリー機能を使ってラジオをだらだら聞いたり、出産前に購入した寝かしつけに関する育児本を読んだり。

赤ちゃんの成長に伴って何度も読み返して実践していこう!と鼻息を荒くしても、赤ちゃんには会えない。

とうとう時間になり、いざNICUの面会へ。
勝手がわからずノロノロしていたら、別のママさんに「初めて?」と声をかけられました。そのままうっすら導いてもらい、やっとこさ入室。
薄暗いでは足りないくらい、かなり暗くて小さいベッドとモニターがたくさんある部屋。
自分の赤ちゃんを探してフラフラしていたら、ナースが「こっちだよ」と教えてくれました。

最初はモニターの大きさがだいぶ大きいことにびっくり。赤ちゃんは保育器の中でたくさんのチューブに繋がれていて、スヤスヤ。
産んだ直後より可愛くなっていて嬉しかったです。

ケースに覆われているので触ることもできず、やれることがないので久しぶりのデジカメで写真を撮っていました。
ナースは忙しそうに動き回っており、何もわからず、ただぼーっと赤ちゃんを眺めていました。
途中で泣いている様子が見えたのですが、ケースの中なので声はあまり聞こえず。
泣いても、何もしなくともしばらくすると泣き止むことにびっくり。
改めて見ると、産んだ直後に大きい!と思った肩はそんなに大きいと感じませんでした。足が少し細めかも?と思いましたが、ほかの赤ちゃんがわからない。

20分ほど経った頃ナースが来てくれたので、オムツ替えの見学と、哺乳瓶でのミルクあげを体験。

オムツ替えの際、足を上げてオムツを脱がせた時におしっこをして、ちんこが上向きだったためおしっこが自分にかかり、びえーーーー!!と泣いていたのが面白かったですね。
そして、ここでやっと赤ちゃんの泣き声が聞けました。透き通った高めの声。かわいい感じで安心しました。

NICUという場所柄、すっごく小さかったりぐったりした子が多かったので「うちの子元気じゃん」の印象を持ったところでご対面は終了。
全然「我が子!」の実感がない。

余談ですが、この時初めて我が子のちんこを見ました。
たまたま出産前に「ちんこが夫そっくり」エピソードを見ていたので、そうなのかなと期待して覗き込みましたが、特にそんなことはなく。
沐浴体験でほかのお母さんの赤ちゃんを見た時も我が子と似たような形だったので、このエピソードは「そもそもこの人の夫のちんこが新生児ちんこと同じ比率なんだな」と捉えることにしました。

長さ比は"竿:玉=1:3"でした。


戻ってからは夕ご飯を食べてシャワーを浴びたらもう消灯。夜になった途端やることいっぱい。
夜の搾乳ではやっと10mlくらい母乳が出るようになって達成感に包まれました。

おっとりさんからは夕ご飯を作ったよ報告を受けてほっこり。
わたしからは先ほど書いたちんこの話を含めた赤ちゃんの報告をして、就寝。

この夜、一本だけ残っていたわたしの親知らずが痛み始めました。まじか。ここで来たか。


出産後3日目

朝起きて「明らかに元気になってる...!」と自分の回復を感じました。
担当のナースに、昨晩から親知らずが痛み始めたので同じ病院内の口腔外科に行かせてくれとねだり、産後から院内で行方不明になっているわたしの外履きの捜索を依頼しました。余裕が生まれてきた感じありますね。

4人部屋にわたし含め3人が入院していたのですが、そのうち1人がつわりが酷く入院しているようで、時間を問わず大音量で吐く人だったんですよ。おかげで夜中や明け方に何度も起きてしまい、寝不足。
そんなわけで眠すぎて午前中はずっとうっすら寝ていました。寝ちゃって午前の退院指導をすっぽかしたので、午後に移してもらったりも。

午後の退院指導では出生証明書について何も言われず。あれ?と思い問い合わせたところ、無事にもらえました。
項目をひとつひとつ見ても、やっぱりあんまり実感がない。なんならこれを出したら産んだ事実が刻まれるのが怖いくらい。

あ、行方不明になっていた外履きは無事に分娩台の近くで発見されました。2回ほど捜索トライしたが見つからなかったらしく「ほかの荷物に紛れてないですか」「旦那さんが持って帰っちゃってませんか」など疑われましたが。粘って良かった。

夕方には着替えの受け渡しでおっとりさん来院。
一緒に出生届を確認・記入して預けました。

夜には赤ちゃんと面会!
この日は保育器から出れていて、繋がれたチューブの数も減っていました。見た目の回復は感じたのですが、ずっと寝ていたし、ちょっとぐったりしていました。
昨日まで居た酸素濃度が高い保育器と比べ、普通の空気だとまだ安定しないそうで。

初めてオムツ替えと授乳を経験。
おっぱいはあまり口に含んでもらえず、15分くらい触って、やっと最後に正しさに近い吸い付きをしてもらえたところで終了。
搾乳で10-30mlくらいは出るようになってきていたので、ちょっと寂しかったですね。直後の哺乳瓶にはすぐ吸い付いてたのに。くぅ。

抱き方と授乳の正解を知ることができたので、まぁ良しとしました。
赤ちゃんを片手で抱いてみたら結構重かったので、将来くるに違いない肩こりが不安になりました。きっとわたしもたくましくなっていくんだろう...。

明日からはGCU(新生児治療回復室)に移動できると聞かされました。

GCUとはNICUから出られるようになった赤ちゃんのうち、まだ退院できない方たちを収容し、治療と看護を行う施設

引用元:京都医療センターHP
https://kyoto.hosp.go.jp/html/guide/medicalinfo/pediatrics/gcu.html

だそうです。今回の出産を経て初めてGCUの存在を知った。

わたし同様、赤ちゃんも回復してきてるんだなーと思い、満足度上昇。

夜はお祝い膳!鯛!


出産後4日目

午後に口腔外科行けますよと言われて、それを楽しみに過ごした日。
だって歯が痛いのはずっと気になるんだもん...。

朝イチで身長体重・血圧測定。
本当に朝起きてすぐ身長を測ったら、見たことの無い数字でびっくりしました。普段より1.3cmくらい高い。思えば朝起きてこんなにすぐ身長測ったことないわ。
1日で2cmくらい縮むっていうのは本当だったんだなぁと噛みしめました。

さて、午前中はベッドの上でストレッチをしていました。だいぶ元気。
わたしはもっぱら読書をして過ごし、おっとりさんからは出生届を提出したと報告を受ける。
なんやかんや産んでからやる事があったので、この日が一番のんびりしていました。

読んでいた本はこれ👇

育児系図書を読まねばと思いつつずっと後回しにしていたので、出産してから思い腰をあげるやつですね。モンテッソーリ。

母乳がじゃばじゃば出るようになり、じゃばじゃばぶりを楽しんで搾乳していたところ、わたしの分娩を担当してくれた助産師さんがご挨拶に来てくれました。
ありがたい。よく考えたらわたしが探しに行かなきゃいけなかったよね、ごめん。

出産時、頭が出た瞬間に手をバンザイさせられたのに驚いた話をしたらちょっとウケました。
「身体を出す時にいきんじゃうと母体に悪いので...。あれはお母さんのためなんですよー」とのこと。

この時だけじゃなく、入院中何度も聞かれる「お産はどうでしたか?」質問。
なんて答えるのがいいのか正解は見つからず。

「次は無痛がいいな」くらいしか思いつかなかったんだけど、みんなどうしてるんだろう。「生命が誕生して感動した!」とか言うのかな。

15時頃、待望の口腔外科からのお呼び出しがかかり、歯のレントゲン撮影と受診。
しかし残念ながら"自粛期間中は骨を削る可能性のある手術はしない"と告げられました...。抜歯後はいろんなものに感染しやすい身体になるためだそうで。ぐぁあああ!
「抗生剤処方しとくねー膿んでないから大丈夫だよー。自粛期間が終わってから、顔が腫れてもいい時にまたおいで」と言われて終わり。こんなところにも影響があったのか。くぅ。

夜はまた赤ちゃんと面会。
予告通り、GCUに移動していました。良かった良かった。

昨日よりも明らかに元気な赤ちゃん。
オムツ替え、授乳、哺乳瓶でのミルクあげをさせてもらいました。
昨日から数えて2回目の授乳チャレンジで、見事成功!がっつり吸ってくれました。

笑顔こそないけれど、ミルクを飲んだ後の満足げな表情、あくびなど色々な表情が見れて嬉しかったです🌸
目が開いている写真を希望されていたので、頑張って目が開いたところを撮った写真をおっとりさんに送ったら、そのうちの1枚が「ガッツ石松に似てる」とコメントいただきました🥊

途中、省略しましたが2回栄養士さんが来て、食物アレルギーについてヒアリングされています。
入院前の伝え方が足りてなかったり、後から「やっぱりこれもやめてほしい」と言ったりしていたせいです。普段自分が買わない豆類が出てきちゃったりしたので、「そういえばこれもダメだわ!」と後から気づくパターン...。アーモンドとかナッツ類は大丈夫だけど、いんげん豆はだめとか。ややこしい。
2回目のヒアリング後は尽くす手が無いと判断されたのか、入院食はほぼずっと同じ味付けで出ていました。
わたしが普段やっているような、「このメーカーのこの商品なら大丈夫!」といった柔軟な調味料選択はできないから仕方ないってわかってるんですけど、飽きる。うぅ。

やっと生活パターンにも慣れてきたところで明日が退院!


出産後5日目(退院日)

わたしの退院日。赤ちゃんはもうしばらくGCU滞在。

昼過ぎまでに退院すれば良い、ゆったりスケジュール。荷物をまとめ、会計をしておっとりさんの迎えを待ちます。
おっとりさんは午前休をとって迎えに来てくれました。
病棟のスタッフさんたちにお礼とお別れのご挨拶をして、病棟を去る。

ここで面会禁止の恐ろしいところ。
わたしは退院直後、そのまま昼に決められた面会時間があるので赤ちゃんに会いに行く。おっとりさんは赤ちゃんに会えない。
つまり、病院を離れる時間に差が生まれます。
ゆっくり待てる場所もない状況下なので、おっとりさんは一人自転車でわたしのそこそこある荷物を背負って帰宅したのでした。本当に荷物運びだけの往復。かわいそうに。

おっとりさんに荷物を渡したあとは赤ちゃんと面会。
またひとしきり写真を撮り、オムツ替えと授乳のほか、初めて沐浴をさせてもらって終了しました。
生後5日にして、初の着替えと沐浴です。

沐浴では赤ちゃん空腹でギャン泣き。大きい声で泣けるくらい元気になって良かったね!
沐浴の作業自体はナースに手際が良いと褒めてもらえました。
しかしこの時、わたしの頭をよぎったのは薬学部在学中に薬理実習で行ったラットへの麻酔注射の経験でした。あの時も暴れるラットに問答無用で麻酔注射する手さばきを褒められた...。

赤ちゃんとさよならし、帰宅してお昼ご飯を食べたら、もう搾乳の時間。
搾乳器はあらかじめ買ってあったのですが、滅菌など処理をせねばならず、初めてのことにわたわた。
いろんな「やらなきゃいけないこと」に追われて、バタバタのままあっという間に1日が終わりました。
フルリモートワークでおっとりさんは家に居たのですが、午後になっても全然仕事にならないと嘆かれました。すまんて。

おっとりさんは赤ちゃんに会えていないため、全然実感がないそうで。どこまでも蚊帳の外に置かれてかわいそう。

わたしはあと1週間以内に赤ちゃんが退院できそうなので、のんびり構えていました。明らかに日に日に元気になってました。
産まれていきなり保育を頼んじゃって悪いねぇ〜久しぶりにゆっくり寝られてありがたいわぁ〜。くらいの感じでした。
実際、妊娠後期から長時間寝られない状態が続いていたので、途切れなく7時間睡眠がとれたのがめちゃめちゃ嬉しかったです。

🧚‍♀️🧚‍♀️🧚‍♀️

面会禁止に加え、赤ちゃんがNICUに入ってしまったため、ただただ一人で療養する期間であった入院。
他の人の赤ちゃんを「産まれてから4日でこんなに顔が変わるのか〜」と眺めたり、新生児によって泣き声が違うことを知ったり、泣いていてもほっといたら勝手に泣き止むことが多いことを知れたりと、初めてづくしでなかなか面白い経験でした。
病気の入院とはまた違った雰囲気のある産科病棟での入院。
産まれてくるであろう赤ちゃんへの期待と不安や、産後の母たちの頭のネジが緩んでる感じが入りまざる、不思議な場所でした。
まあでも、母子ともに元気でいられる幸せ!これが一番ですね!


次回、赤ちゃんがとうとうお家にやってくるぅ〜!!!


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