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最近の冒険はマシュー・マコノヒー

【今日のマシュー・マコノヒー】
「TRUE DETECTIVE」シーズン1 全8話(2014)

8時間かけた映画のようなドラマ。
相変わらず一気に見てしまった

最後の病院のシーンは若干蛇足感があったけど、まあ、テレビドラマと思えば、というところで収まるかな、と。

ーーストーリー(ワーナーの公式サイトから引用)
1995年、ルイジアナ州の小さな田舎町で若い女性の全裸の変死体が発見される。手足を縛られ、頭上には王冠のような鹿の角がかぶせられていた。捜査を任された2人の刑事ラスティン・コールとマーティン・ハートは、何かの儀式のような現場の状況と残忍な手口から連続殺人鬼の凶行と判断。僅かな手がかりをもとに、犯人の行方を追っていく。時は移って2012年。かつての殺人事件と酷似した死体が発見されたことから事件の再調査が始まり、今は引退したコールとハートが警察署に呼び戻される。果たして、これは同一犯による犯行なのか、それとも模倣殺人なのか。そして、この17年間で2人の間に何があったのか。
ーー

17年という長い時間を追うクライムサスペンスドラマなんだけれど、17年前、最初に変死体が見つかったときのルイジアナの警察官は白人がほとんどという配役、もちろんこの事件を追いかけるラスティンとマーティンも白人、そして17年後改めてこの事件の再調査しているのは黒人刑事が中心という配役、アメリカ南部の変化の時間の流れもよくわかる。そして、ハリケーンアンドリューの後に変死体が最初に発見、ハリケーンリタの後に同じような殺人事件という時間の流れ、いずれも証拠となる書類などがハリケーンによって失われているということも、一つのポイント。

出てくるロケ地がいずれも興味深い。
捜査の折に、バイユーの地域を車が走るシーンも散見される、、調べてみると、クレオール・ロードという道っぽいのだけれど、これがめちゃくちゃ意味深で美しい。
あと、最後の最後に真犯人を捕まえるシーンに出てくる場所が気になる。。どこか。。収容所のような。。要塞っぽい場所も意味深。
このドラマのロケ地巡りをするだけでアメリカ南部の歴史も知れるんじゃないだろうか。。。

それとこの手の欧米のクライムサスペンスを観るときは、もう少し白人の宗教の背景とか、例えばこのドラマだと主人公がバインミー屋さんに立ち寄るシーンがありベトナムに関するセリフも多くみられることもあり、やっぱりアメリカを見るときはベトナム戦争の背景なども、もう少し頭に入っているともう少し深い部分まで楽しめるのかもしれない。

それでも、ただただ猟奇連続殺人事件を追うドラマとしても、地味に面白いし、現地の温度とか湿度とかが伝わってくる映像も面白い。

この事件を追いかけているラスティンとマーティン、ラスティンは麻薬侵入捜査をしたり、犯罪心理学にもたけている優秀な頭脳派刑事で一匹狼的な人物設定、かたやマーティンは優秀な刑事でもあり、周りのみんなにも好かれていたり、家族にも恵まれているはずの、女好きのカーボーイ的な人物設定。

あるとき、コカイン売買の覆面捜査に入っている相棒のラスティンを助けに行くマーティンのTシャツが、確か、ピンクフロイドの赤いTシャツだった。薬物事件の覆面捜査に慣れている相棒のラスティンが、これ着たら?と自分のTシャツを貸したという設定か?もしくはマーティンの持ち物の中で、これがいいよ、とラスティンが指定した設定か、もしくはマーティンがこういう事件現場ではどういう服装がいいかと考えた末にこのTシャツだったという設定なのか、、、いろいろ想像したりするのもちょっと楽しい。やっぱり映像やこういうクライムサスペンスドラマでは、細かなアイコンや記号が大事だなあ、と。

これから観るなら、ドラマというよりも、大作映画を観るつもりでテレビの前に座るほうがいいかもしれない。
ユーネクスト登録している人なら見れますよ。



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