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外国にルーツを持つ高校生に向けた、動画を活用した進路支援プログラムを高等学校・支援団体へ無償提供開始

将来の為、納得のいく選択肢を自分自身で掴み取るきっかけづくりを。


外国にルーツを持つ若者にむけたキャリア教育とコミュニティ創出事業を行う特定非営利活動法人glolab (グロラボ)(所在地:東京都新宿区、代表理事 柴山智帆)は、外国にルーツを持つ高校生・若者のためにキャリアコンサルティングの技法に基づいた包括的かつ実践的な進路支援プログラムを開発しました。2022年度は東京都立六郷工科学校(東京都大田区)を皮切りに全国の高等学校・支援団体に無償提供を開始します。

文部科学省の「日本語指導が必要な児童生徒の受入状況等に関する調査(令和3年度)」によると、高校生等の中退率は、5.0%で、全高校生に対して5倍と以前高い状況です。また、進路状況では、大学等高等教育機関に進学した生徒は、全高校生と比較し21.5ポイントと低く、就職者における非正規就職率は、全高校生の 12 倍、進学・就職共にしていない者の率は2.8倍という結果が出ています。

glolabは、2020年に外国にルーツを持つ若者や教職員にアンケートを実施し、この厳しい状況の要因分析を行いました。その要因は、進路に関する情報取得の難しさ、ロールモデルとの出会いの場の不足、日本社会への適応の課題、保護者の進路選択に対する理解不足等複合的な要因があることがわかりました。こういった状況を鑑みれば、外国にルーツを持つ生徒たちが自分の努力だけで、進路を切り開いていくには限界があり、進路を主体的に選択していく力(キャリアオーナーシップ)を伸ばす機会や支援が必要であることが明らかです。

そこでglolabは、キャリアオーナーシップの醸成を目指す自己理解、仕事理解、みらいプランニング(開発中)の3つのコースからなる進路支援プログラムを開発しました。

この度、第1校目として、東京都立六郷工科高等学校定時制に当該プログラムを導入することとなりました。進路講話やホームルームの時間を活用し、1、2年生と3年生と2つのグループに分け、少人数かつ各学年に応じたキャリア教育の機会を提供・実施予定です。

1、2年生は「自己理解コース」を実施し、今の自分たちと向き合い、自分への理解を深め、最終的には彼ら・彼女らが自己肯定感や自己効力感が高まっている状態になることを目指します。3年生は卒業後の進路選択に対してより実践的な内容になるよう「仕事理解」に加えて、参加生徒が希望する就職を支援するために「仕事理解&就職準備コース」を実施し、なぜ仕事をするのかなんのために仕事をするのか考えながら、最終的に就職に向けた準備をしていきます。
 
義務教育終了後の外国にルーツを持つ高校生に向けた進路支援プログラムは、日本国内ではあまり例がないプログラムです。更に本年度は六郷工科高等学校のみならず、他の東京都立高等学校定時制、滋賀県立高等学校、東京都内の中学校でも、このワークショップを無償提供し実施をサポートしていくこととなりました。

現在日本国内は少子高齢化、人口の減少に伴う労働力の減少等により、産業現場では人手不足が恒常化している状況にあり、外国人労働者の受入れが拡大しています。外国人労働者数は過去10 年間(2011-2020年)で約 2.7 倍に大きく増加、就業者に占める割合も 1.0%から 2.6%となり、外国人労働者の労働市場に占める存在が年々大きくなっています。そのような日本の現状、そして社会全体が多様化している現状を踏まえると、外国にツールを持つ高校生・若者たちは今後の日本に必要とされる「未来ある人材」となり得る可能性の高い存在です。glolabは、彼ら・彼女らが自分の人生に希望を持ち、主体的に進路を選択できるよう教育機関と共に進めてまいります。

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