見出し画像

<後編>【イベントレポート】GLOCAL SHIFT PROGRAMME 2022 体験会(1DAY短期プログラム)

こんにちは。高校生プログラム「Glocal Shift Programme」の1日体験版、短期プログラムレポート前編に続き、後編もインターンの三谷&みぞがお届けします!

▼前編の様子はこちら(チェックイン・熟議・提案まで取り組んでいた様子)

後編のメインは提案発表!

ドキドキしながら発表に望んだ各チームの発表内容をお楽しみください^^

チーム名:Team.SWITCH
【英語のスピーキング能力を伸ばすためには?】

ミッション
[日本人のスピーキングの英語力を挙げるために、どのような方法が最も有効だろうか?]

<内容(一部抜粋)>
解決のテーマ:日常的に英語を使う場面を作る!
★解決案①英語onlyのお店を作る:メニュー表、店員さんとのやりとりも全部英語でするお店。
▼メリット
・海外の人も気軽に入店できる。
・日本人の人が海外から来た人と友達になれる。
▼デメリット
・お店を作るのに費用がかかる。
・英語になれていない人にはハードルが高い。

★解決案②英語で観光客のガイド:京都に来た外国人観光客に英語で観光地案内する。
・京都市内、市外問わず京都へ観光客がたくさん来ることに着目。
▼メリット
・京都の魅力を英語で話せるようになる
・英語以外に様々な外国語を学べる
・勉強・学校での英語よりも汎用性が高く、いろんな場面に使える。
▼デメリット
・使う英語が観光向けでビジネス英語には慣れない。
・英語圏以外の外国人も訪問する。言語が英語だけではない。

★社会人フィードバック
・強制的に話さないといけない状態を作る策はとっても良い
・やらされるような形ではなく、面白がりながら日常的に使えるような提案で良かった。
・日常的に活用するという切り口が明確な部分がすごく良い。
・+a 的に考えて欲しいのは、今回の案は英語を伸ばしたいという人が来る前提で考えられている。英語を使わなくても良いと思う人も巻きこめる考えまで仕掛けられたらより良くなる。

Team.SWITCH 【英語のスピーキング能力を伸ばすためには?】

チーム名:ひょっこりぺっとぼとる♪
【個別最適な学びはどうすれば実現できるのか?】

ミッション
[ネット上の教育リソース(Youtube等)を利用して、個別最適な学びを実現する学校の授業のアイデアを考えよう]

<内容(一部抜粋>
★グループメンバーが感じている学校の現状
・授業ペースについていけない人がいる
・授業中に質問ができない
・わかりにくい分野があって、おいてかれてしまう人がいる(孤独を感じる)


★アイディア:孤独と感じてしまう個人に焦点を当て、ネット(AI)にサポートをしてもらい個人学習の最適化を狙う!
・AIを活用することで個々に合わせた苦手な部分・先生に指摘された部分を徹底的に学習を行う。
・個々の学習がめんどくさくなってやらなくなる場合を想定して、ご褒美制度を設置。
→良かったところのポイントやプレゼン等の評価で、学生の応援ができるものをプレゼント。
Ex)コンビニの商品や文房具、飲み物、お菓子を提供
・学校では集団で学習する良さを残しつつ、個別の学習する時間を作るために、インプット(学習する内容や情報)は学校や先生が教える形、アウトプット(宿題や自主学習)の形を作る。
個別最適な学びとは、個々が取り残されたと感じない仕組みづくり。

★社会人フィードバック
・先生の役割とAIの役割が整理されて提案がまとめられていて素晴らしい。
・AIにはできないけど、先生にはできることは、高校生の表情や姿勢を見て、わからないところや改善するところ。ご褒美制度は、AIにできない高校生の気持ちをサポートする面で、とっても良いアイディア。
・自分が実際に受けたいと思う授業でしたか?
・人間がなぜ必要?→レールから外れた人や、やり方がわからない人に寄り添ってレールに戻す役割を担う。
・自分のやり方がいい人とは逆に、集団だからできるという人もいるので、選択肢を作っておくことは1つの案。

ひょっこりぺっとぼとる♪【個別最適な学びはどうすれば実現できるのか?】

〇チーム名:あいんしゅたいん
【学力以外の力をどうやって測定するか?】

朝の情報番組のように紙をめくってキーワードを見せるなど見せ方の工夫まで!

<内容(一部抜粋)>
★グループメンバーが取り組んだきっかけ・想い
大学入試は学力だけで自分たちの合否を決められるのは嫌だ!
・コミュニケーション能力も評価項目に入ってくるのでは?

★ではなぜ測定する?
・学力は数値化できて平等に判別は可能
・コミュニケーション能力は評価の人の主観などで判断されるため、測定が難しい。

★コミュニケーション能力の定義(クイズ形式で発表!)
・伝える力(臨機応変にその場に合わせて対応する力)
・表現力(他の人に伝えるために自分の意見を伝える力)

★解決のアイディア:入試当日をモニタリングします!
・日常のある人部分を切り取られて見られている。この時は学力以外の能力を見られているのではないか?
・試験の日は、その日に作られた自分を用意するだけ。本当の中身を見られない。
・入試当日ハプニングを仕掛けて、その場で話し合ってもらい、個々が持っている本当の対応力を見る。
Happening Ex)火災、地震、不審者などのアナウンスをする

★モニタリングを導入すると見える世界とは?
・学力だけでは測れないものをはかる。偽りのない本当の自分の本質を見てもらえる。

★社会人フィードバック
・プレゼン素敵。
・コミュニケーションを測る・人が人を採用するという場面でもニンゲン観察されている。有名企業重役を引き抜く時など、食事に連れて行ってどんな行動を取るか見られている場面がある。聞きながらやり取りをして人の能力を評価する点でまさに的を得た提案である。
・「モニタリング」「人間観察」という多くの人が知っているもので興味をひかせるのはすごく良い。
・驚いた時、トラブルがあった時の自分は本当の自分なのか?
・提案は力があるものでした。
・ワクワクするようなプレゼンの工夫が素敵だった。
・【高校生から社会人へ逆質問】逆に何で測定されたいですか?→点数で評価をされる/する派。(社会人)
→自分は日常の姿「自分自身、私を見てください!」(高校生)

あいんしゅたいん【学力以外の力をどうやって測定するか?】

〇チーム名:じしゃくとおばけ
【校則はどうやって決めるのが良いのか?】

▼内容(一部抜粋)
テーマ:「生徒贔屓の校則」
★課題:なぜブラック校則が問題になっている?
・校則の存在の理由が明確ではない。
・校則の基準が違う。
・先生それぞれで感覚値が違うことをメンバーが経験

★解決策:先生と生徒の意見を混ぜて中間点を見つけて新しい校則を決定する。
①アンケートを取る
→校則の何のどこが不満なのか
②議会に持ち込む
→議会→策定→生徒の意見(アンケート)を繰り返す
③議会でまとまった意見を先生に提出
④生徒が確認
OKなら校則へ、だめなら①へ戻る

★解決策の問題点
・生徒贔屓の校則
→先生側の反映するべき意見が薄れる
→校則について重要視している人とそうではない人の違いがあるため、生徒の意見がまとまりにくい。

★この解決策の面白いところ
・多様性を売りにしている学校が多くなってきている
→生徒の意見が通りやすい、学校に縛られないため人気。
→生徒の入学促進を狙うなら、「多様性」を重視
・教師と生徒で意見を混ぜているのでお互いに納得のできる校則ができる
→どちらかが納得できない部分があることや一方的に勝手に決めることがあると、学校側に縛られて学校生活を送ることになる。

★社会人のフィードバック
・先生の立場で、「守らなければ」という場面もあるのはたしか。しかし、それを変えていくことが今からの時代で求められるもの。
・実際に先生と生徒が話して、校則を変えていくプロジェクトがある。
・お互い過ごしやすいような環境を作り上げていくという点は最高。
・京都府立の学校は今年度中に校則を公表しないといけない指令が出ている。
・時代にあった提案で素敵。
・校則を変えたという実績を広報に使うことも手段。
→校則の変更の影響で人気になったら先生も変えるマインドに変わるかもしれない。
・ブラック校則は前からあったのに、なぜ今は糾弾されてる?
・半年に一回校則を破るDAYをつくるとか面白そう。半年に一回ある日のために校則を守ってもらうというアイディアも面白そう。
・何がブラック校則なのかは人によって違うので、この部分を考える余地はありそう。

じしゃくとおばけ【校則はどうやって決めるのが良いのか?】

🥕高校生がプログラムに参加してみての感想・振り返り(一部抜粋)

高校生はどんな気持ちでとっても長くて濃い1日を過ごしたのでしょうか?

▼印象的だったこと

・ばらばらの学校、地域から複数人が集まって探求学習をすること。
・解決策を話し合う時、他のチームの付箋の使い方。
・全員の話し合う力がとても大切だと感じたところ。
・課題解決案を出す時は時間を決めて進めていくこと。意見がまとまらなくても一旦置いておいてあとから考えたり、付箋を使うことであとからのアイデアに合わせたりすることが出来たこと。
・話し合いを始める前にアイスブレイクがあったこと(空気感が和んで話しやすかった。
・スタッフのサポートがあって話し合いが進めやすかったこと。
・熟議パートで話を聞くだけじゃなくてアンケートとか診断テストとかがあって、適度に参加型であったこと。

▼午前中のワークで (熟議パート) 学んだこと(一部抜粋)

・面白いと思うかどうか&全てにおいて面白がれるか。
・5教科と探求の違いは答えの有無。
・解決策を考えるだけでなく、課題自体に疑問を持つ視点も大切!!
・人との打ち解け合い方、探求活動の意義。
・私は答えがない時はそれこそ自分から沢山のアイデアや現実的では最初こそなくてもそこから、より解決に近づいたものを出していけるのだと考える事が出来ました。
・勉強する理由が強くあるよりも、楽しんで行う方が大事であることを学んだ。
・社会に出たときに生きることを想定して学校に通わない方が良い。
・目立つことじゃなくて役立つことをやろう。
→社会課題の解決、ボランティア(社会課題を解決する仕事って凄い)。

▼午後中のワークで (課題解決策提案) 今日学んだこと

・アイデアは質より量!!
・思いつきが大事!!
・意見を尊重し合うと意見を言いやすくなる。
・アイデアに前例があるならそれも参考にする。
・解決策を考えるだけでなく課題を見つけることも大切。
・いっぱいアイディアを出して仲間と共有する!
・初めて学校外で探求学習をする事で学校のように周りとの今まで&今後の関係などに左右されず自分の意見をはっきり話せた事で、多くの意見を言うことに対しての大切さを感じた。
・相手の意見に乗っかって考えることがとても楽しいと思った。
・同じ班にいた人の良さを盗んで自分の足りないところに活かしていきたい。
・現状を理解し課題点と改善点を洗い出すのが大切だということ。
・話しながら頭の中も整理する。
いろんな視点を考える初めて取り組む内容ですごく難しかったが、グループのみんなと話しているうちにたくさん話が出てきた。ちゃんとまとめてから最後に発表ができたことが良かった。
・他の人の発表を見て、会場の人達を巻き込んで、聞き手の興味を聞けるような発表の仕方を真似したいな〜と思った!

🥦インターン三谷がこのプログラムを終えての感想

この写真は、プログラムの最後に、楽しかった度合いを指の本数(多い方が楽しかった)で表してもらった場面のものです。1日を終えて高校生から楽しかった様子が伝わってきて、このプログラムを実施して良かったと思いました。

この1Dayプログラムで私が一番良いなと思うところは、学校の垣根を越えて1つの場に集まり、普段学校で日常的に取り扱う機会が少ないテーマについて探求を行っていることです。
今回、「京都市内、京都府南部、京都北部、大阪府」の地域に通う高校生、そして「府立高校、市立高校、私立高校」と学校の特色がそれぞれ異なる高校生が集まっていました。
そんなメンバー間での会話に「○○にギャップがあって面白い」という声がちらほら聞こえたことが、嬉しかったです。(例えば:校則の課題を取り扱っていたグループでそれぞれメンバーの校則が異なる部分など)

良い意味で大人が持っているバイアスが高校生にはないので、柔軟で自由な発想がたくさん生まれ、どの提案も面白かったです。また、提案内容について突っ込まれても、しっかりとした質疑応答をこなすことや細かいところまで考えこまれていることにも感心しました。

プログラムをきっかけに「課外活動に取り組みたい」「またグローカルで活動したい」という想いを抱いて、自分の興味関心を広げつつ、これからの活動に繋げていってほしいです。

参加してくれた高校生の皆さん、見学やサポートをしてくださったみなさんありがとうございました。

▼半年間かけて活動する本編、高校生プログラムのレポートはこちら


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?