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2021年のグロービスの開発組織

メリークリスマス!グロービスVPoEの末永(@sue738)です。
こちらはグロービスアドベントカレンダー25日目の記事です。

アドベントカレンダーがグロービスの開発組織の振り返りになってきているのですが、今年も1年を振り返っていきたいと思います。

これまで書いてきた過去の振り返り記事もあわせてどうぞ!

5年で開発組織はついに100名を突破!

去年のアドベントカレンダーを確認すると昨年74名だった開発組織(テクノロジー系人材)も、今年はついに100名を超える規模にまで成長が進んできました。世の中的にDX化が叫ばれる中、採用状況は厳しいと感じる事も一層増えてきましたが、人事のみなさん、プロダクトチームのみんなでのスカウト、発信活動、チーム横串の採用努力などもあり、今年も規模拡大を進めてくる事ができました。改めて、チームの皆さんの努力に感謝します。ありがとうございます。

人数構成比などについても会社紹介資料のDeckに載せています。会社紹介の資料がとてもいい感じに仕上がっていたりするのですが、そのストーリーは併せてこちらをご覧ください。

会社紹介資料より抜粋

明確に人数をKPIに組織規模を拡大してきたわけではありませんし、グロービスにおける採用にはカルチャーマッチを非常に重視しています。それでもこれだけの規模の開発組織にまで成長してくる事ができたのは本当に皆の努力のおかげだと思います。

改めて過去の資料を漁ってみると、入社してまだ組織規模が20名程度の小さな組織だった頃、2022年には100名の規模にまで成長するぞ!と意気込んでいました。以下は2017年のRubyWorld Conferenceの資料の1枚です。前倒しにてそれが実現できている事には感慨深いものがあります。

RubyWorld Conference 2017での登壇資料

入社した当初はチームもたったの5人で小さな円卓テーブルでMTGができていた状況でしたが、今ではビジネス、オペレーション、業務委託の人数も合わせると合計で180名の部門になりました。DX、EdTechを推進していく部門として、新しい可能性にしっかりと挑戦していく土台ができてきたと思います。

Mission, Vision, Valueの大胆な書き直し

2021年のトピックは何と言ってもMission, Vision, Valueの書き直しです。経営チームや今年新設をしたPeople Successチームの皆さんとMission, Vision, Valueを改めて見直し、書き直しを進めてきました。今年改めて制定したMVVが以下です。

Mission
・学びの未来を作り出し、人の可能性を広げていく  
 To expand people’s horizons by creating the future of education.

Vision
・日本発、世界をリードするEdTechカンパニーになる  
 To become a leading global Ed-Tech Company, born in Japan.

Value
・Push the Limits!(リミットを越えよう)

Missionはシンプルにわかりやすく、我々が社会に提供したい価値を定義しています。Visionは我々日本から世界に向けた大胆なチャレンジを規定しています。

特に世界をリードするEdTechカンパニーというのは個人的な思い入れも強いワードです。以下は2017年のRubyWorld Conferenceのスライドの1枚ですが、部門のVisionとして明文化する以前からアジアNo. 1のEdTechカンパニーになる、というのを掲げて発信していました。

RubyWorld Conference2017登壇資料より抜粋

グロービスは国内で圧倒的な実績、ブランドを持つ社会人教育を主軸とする企業です。ここにテクノロジーのナレッジ、推進力が加わる事でより大きな事が実現できるのではないか、教育という営みを大きく変革する事ができるのではないか。その思いを持って5年前に内製開発組織のなかったグロービスに入社をし、組織を立ち上げてきた背景があります。新しいMission、Visionをもとに、EdTechを推進していくプロダクト開発組織を今後もしっかりと成長させ、社会に価値を作っていきたいと思います。

Mission、Visionを達成する上で大事なのはValueの刷新です。これまで7つあった GDP Way というもの書き換えてたった1つのValue(Push the limits!)に書き換えを行いました。元々7つは多い、という声もちらほら出ていた背景があった中で大胆にも1つに、シンプルに絞りました。

Push the Limits!は我々が向き合ういかなるLimitsを超えていこう、というものです。世の中には、そして我々自身の中にも勝手に限界だと思いこんでしまっているものも多いと思います。チャレンジを大事にするEdTechの部門であるからこそ、常識を覆し、挑戦というものを改めて意識し、ポジティブに向き合っていきたいと思います。

Value 策定のストーリーはこちらも併せてどうぞ!

新しいプロダクトが芽吹いた2021年

プロダクトとしても新しい展開が進んだ1年でした。

  • GLOBIS 学び放題は顧客基盤を一気に伸ばし有効会員の方が20万人を突破するまでに成長しました。

  • GLOBIS UnlimitedというGLOBIS 学び放題の海外向けプロダクトの個人向け展開が本格的に開始しました。

  • GLOPLA LMSという新しいLearning Management Systemを法人顧客向けに提供を開始し始めました。

  • プレスリリースは出していませんが、新規の学習サービスの展開も始まっています。

2021年は新規のプロダクトが複数立ち上がってきた年だと思います。海外向けの新しいマーケットでの挑戦や、法人顧客向けの新規プロダクト展開というチャレンジが待っています。

GLOBIS 学び放題も完成したプロダクトではなく、もっと進化を追求しているプロダクトです。既存プロダクトをしっかり良いものにしていきつつ、新規の芽を芽吹かせる。今後も引き続き挑戦を進めていきます。

GLOBIS 学び放題は本当に良いプロダクトなので皆さん使ってください^^

Scrum@Scaleが全開発チームをカバーし、自己決定する組織に

グロービスでは大規模なスクラム開発を組織全体で実現していくのにScrum@Scaleのフレームを前提とする進め方を実施しています。

Scrum@Scaleは2019年からスモールにスタートしてきた取り組みなのですが、2021年、ようやく全てのプロダクト開発チームをカバーできるところまで拡大してきました。

全てのプロダクトチームの状況が毎日のデイリーミーティングで即座に横連携され、少なくともWeeklyで全プロダクトチームの状況が経営チームにまでエスカレーションされます。エスカレーションされた先にも、経営チームが介入するのではなく、基本的には現場で課題解消、横の調整が進む動きを推奨しています。組織全体をアジャイル化にし、チームを自己決定の組織にしていく上で大事な取り組みだと思っています。

また、大きいのは横の動きを盗みやすくなる事です。毎日の営みがチームを越えて共有されるので、各々のチームの良い動きが即座に横展開されます。

「バザー形式のスプリントレビューをやりました」「デプロイ頻度を高める動きをしてます」「顧客の声をエンジニアが聞きに行く動きをしてます」など各チームで本当に良い動きを自分たちで考えて進めてくれています。横連携は本当に大きな価値を各々のチームに与えています。

キャリアラダーを明文化し、自分のキャリアを自分で考える組織に

評価制度の中で今年はキャリアラダーというもの制定し、全メンバー向けに公開しました。キャリアラダーに関しては別途詳しく書こうと思いますが、全メンバーに各職種、タイトル、ステップ感にあった期待能力を明文化したものです。

グロービスにおいて大事にしている考え方で、私も好きな考え方の一つに「自由と自己責任」というものがあります。グロービスでは上からキャリアや目標を上意下達の形でマネジメントする事はありません。グロービスは自身のキャリア開発も自由と自己責任の原則が適用され、メンバーが主体的にキャリアを開拓していく事を良しとします。

一方で、期待役割を自分で判断し自分で目標を考えなければならないのは難しいし、期待値がずれる事があります。専門性を伸ばしたいのかマネジメント領域に行きたいのかで伸ばすべき方向性が変わります。将来キャリアを変えてプロダクトマネジメントやデザイナになりたい、という声も聞いています。

各職種、各タイトル、それぞれのステップ感に応じた期待能力を一定提示する事で多様なキャリア開発をメンバー自身が自分で考えてもらいたいと思っています。それがメンバー自身の大きな成長、そして大きく成長していく組織においては重要と考えています。

今後のさらなる成長に向けて

比較的良い事ばかり書いた?ようにも見えますが、もちろん組織を拡大していく事は簡単ではなく難しい事も多いです。組織の拡大に併せてチーム間連携の難しさは増しますし、新しいマーケットでの挑戦はまだ十分な結果が出ているわけでもありません。5年も経ってくると技術的な負債も増え、アーキテクチャ刷新のプロジェクトを大規模に進めてくれているチームもあります。

一方で、我々としては、ようやく世界に挑戦していくだけの組織体力、体制、プロダクトを持てた実感があります。まだスタートラインに立ったばかりで整っていない部分ももちろんありますが、改めてライバルはグローバルEdTechカンパニーで、「日本発、世界をリードするEdTechカンパニー」になっていくんだ。そして「学びの未来を作り出し、人の可能性を広げていく」ミッションを実現していきたいと思います。まだまだ規模感としては海外勢は強いですが、信じて突き進んでいきます。

そんな世界に挑戦していきたい方、学びの未来を作りたい方をグロービスでは積極募集中です!

年明けに EdTech Meetup も開催予定なので EdTech やグロービスに関心をもたれた方はぜひお話しましょう!


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