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GDPミッション・ビジョンとそれらを実現するうえでのValue策定までの道のり

グロービスのGDP部門におけるWAY見直しからValue策定までの道のりについて、ピープルサクセスチームのメンバーが組織の熱量もあわせてお伝えします。

1. GDPとピープルサクセスチームの紹介

2016年4月、グロービスではデジタルテクノロジーの新規事業部門として、エンジニア組織(グロービス・デジタル・プラットフォーム、通称GDP)が立ち上がりました。現在はグロ放題UnlimitedGLOPLA LMSフレッシャーズeMBA2.0と企業や個人向けに「経営を学べる良質なデジタルサービス」を「経済性がある形」で多くの企業や個人のみなさまの可能性を広げるプロダクトの提供とサポートをしています。

設立時はメンバーも20名程度でしたが、5年が経過して現在は150名規模のエンジニア組織となりました。組織としても、事業が成長フェーズから拡大期へと入る中で、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)とW(ウェイ)の見直しや、組織全体が一体感を持って、より高い視座をもって挑戦する組織へと変革する必要がありました。

そのうえで、2021年4月に部門人事としてピープルサクセスチームが立ち上がりました。メンバーは、GDP部門長の井上陽介、チームリーダーの本田と私神澤3名です。

ピープルサクセスチームの設立背景
①5年で事業成長をしGDPの成長フェーズが変わった
②設立当初の20名程度のメンバーが在籍していない&組織としても150名規模にまで拡大した
③MVV(W)の見直しの必要性を認識した
④経営陣もピープルサクセスが重要ミッションであると認識した。

ピープルサクセスチームでは"All for One, All for our Mission"をスローガンとして掲げています。その1つの取り組みとして部門のWAYが5年ぶりに改められ、GDP全体に共通価値観が共有されている、とのチームミッションのもとに取り組みを進めています。

このピープルサクセスチームの取り組みをもとに、メンバーが今よりも一段高い視座、広い視野で全体を見渡し、組織全体としてもチームやユニットを越えて、互いに協力しながら、新しいことに果敢に挑戦する組織を目指しています。

我々はピープルサクセスチームとしては、チームミッション(=GDPのミッション)を実現するうえでも、一般的にはMVV策定は時間がかかるところを、グロービスWAY(3SCH)に基づき、早期にまたスピーディにこのミッションのアナウンスと浸透を進めていきました。チームメンバー一同、GDPのミッション学びの未来をつくり出し、人の可能性を広げていく」、ビジョン日本発、世界をリードをする Edtechカンパニーになる」との実現に向けて、"あらためてメンバーのみなさんと再スタートさせて組織一体化の醸成を目指す" との心持ちで取り組んでいるまさにその渦中でもあります。ですのでまだ完成はしていない段階ではあります。

2. WAYが5年ぶりに改められた様子

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2-1. GDP全体会議でのアナウンス

2021年5月GDP全体会議にて、ピープルサクセスチームの認知拡大としても、あらためてチームとしてのミッションを紹介して、 チームミッション(=GDPミッション)実現に向けたプロジェクト "GDPの歴史と継承と決別を意識したWAYの見直し”のアナウンスを進めました。

"GDPの設立背景や歴史、ミッション・ビジョンや現存WAY" 、"今後の組織としてもこれまでの歴史の継承との決別を意識して、みなさんとスタートさせる" との位置付けを、チームリーダーから熱く伝えました。

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2-2. GDP全体会議直後にてアンケート開始(今後のスケジュール)

GDP全体会議終了直後にその熱意が冷めないうちに、メンバーにアンケートを行いました。メンバーのみなさまにご協力をいただきました。社員に限らず、組織に貢献してくださっているメンバー全員に送付し、結果としてほとんどのメンバーから回答をいただけました。

また余談ですが当時のSlackでのやりとりとしては、かなりウェーイを多様して、カスタムレスポンスとしても Slackbotから”ウェーーイ”が返ってくるというのがよくみられており、かなりエモさがある、ダイナミックでとてもよい組織状態でもありました。

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そのあとも下記のようなプロセスのなか、メンバーの積極参加のもとWAYの見直しが進められていきました。

3-1. 全体アナウンスと現行WAYに対するアンケート実施
3-2. 票やコメントを公開(全体)
3-3. TLでワークショップを開き大枠を決める
3-4. 決まったものを経営陣にて再度議論をして決定

このプロセスについて、それぞれ順を追ってお伝えします。

3. MVV再策定までのプロセス

3-1. 全体アナウンスと現行WAYに対するアンケート実施

GDP全体会議でのアナウンスのあとSlackにて、雇用形態に関わらずGDP部門の全員に、現行WAYの見直しに関するアンケートを行いました。内容を抜粋して以下にご紹介します。

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現行のWAYにて承継したいものを2つあげてください。
現行のWAYにて残したくないものを2つあげてください。
新たに加えるべきキーワードを記載してください。
WAYのキーワードは何個が適切だと思いますか?

3-2. 票やコメントを公開(全体)

アンケート終了後に結果を共有しました。簡易集計したデータだけでなく、Googleアンケートからのデータをもとに、Data Portalで可視化をしました。その後、匿名のもと、誰でも閲覧ができるように開示を進めていきました。また結果については各チームにて一度議論したのち、チームリーダーが代表としてその意思を引き継いで、翌月のワークショップに参加するという流れでした。

アンケートの結果は、以下のようになりました。個人的には、とても興味深い人事データを集めることができた初手であったのでは、との思いがあります。

GDPはユーザーセントリックやアジャイルを大切にしているエンジニア組織である
職種、役職、性別に関しては、チームによってもその特色がよく現れており、現行WAYが7つあったことからも、どの階層や職種、性別の方が、何を大切に仕事を進めているのかを理解するのにも役立つデータである

また、経営陣のみなさまにはワークショップ前のMTGでも活用いただけるものでありました。私としては職種や役職の人事データをもとに職種別の特色を見出せました。

「事業グロースとしても貢献できたのではないか?」という思いもあり、うれしかったです。
学生時代から憧れていたピープルサクセスやアナリティクスの仕事ができていることは今振り返っても驚きですが、特にWAY見直しというとても貴重なタイミングの仕事に関われたことは、とても充実感がありました。

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3-3. TLでワークショップを開き大枠を決める

3-4. 決まったものを経営陣にて再度議論をして決定

2021年6月末に事前に経営陣の意見交換をした上で、7月初旬(※1)にチームリーダとのワークショップを開催しました。

これまでコロナ禍ということで在宅勤務が中心となっているため、30名超のメンバーが集まったのは久々の機会でした。もちろん、三密とならない程度に、またワークショップではマスク着用などの感染症対策も行いました。
少しいつもとは違う光景ではありましたが、久々にメンバーが集まったことは、お互いの士気を高めるうえでもとてもよい機会であったかと思います。

チームリーダーMTGやその後の経営会議での議論については、以下の部門長のメッセージ(※2)からもお分かりいただけるように、事業としてもあらためて一体感をもってこれからも継続してグロースをしていこう!という気概をもてたとても良い場になりました。

※1 : 緊急事態宣言が解除されていたタイミング

※2 : Value策定あとに、部門長・井上陽介からGDPメンバーにメッセーをお伝えいただきました。当時の熱量の高さが分かる内容でもあり、Value策定までのプロセスや議論の様子、またValueに込めた想いがお分かりいただけるかと思います。(以下掲載)

Value策定あとに部門長がメンバーに伝えた想いと
メッセージ

ミッション:学びの未来をつくり出し、人の可能性を広げていく(To expand people's horizons by creating the future of education)
ビジョン:日本発、世界をリードするEdtechカンパニーになる(To become a leading global Ed-Tech company, born in Japan)

ミッション、ビジョンに向けた際に、我々が持つべき共通価値観を改めて言語化していく必要があるだろうと判断し、GDP Way見直しの議論を進めてきました。

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我々はミッション、ビジョンに向けて、そして、人の可能性を広げるために、新しい教育の境地を広げるためにも、現状肯定ではダメで、現実を直視ししつつも、挑戦の姿勢を持ち、インコースギリギリ、スピードを速めて攻めていく必要がある、そして、その中で勇気ある失敗を歓迎し、挑戦者を称えるような文化をつくっていきたい。

その思いが体現されていく価値観が描かれていくことを目指していきたいと考えました。

その中で、経営会議メンバーとの議論ではもっとも良い言葉として、「Take Risks」が合うのではないかということでその段階ではまとまりました。

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ただ、この言葉が我々が未来を見据えた際に、最後まで本当にフィットする言葉なのかしっくりこない感も残りました。

言葉として普通感があるということもあるのですが、僕なりになぜしっくりこないのか、考えてみました。
それはリスクという言葉から「危険や、悪いことが起こる可能性」のニュアンスが醸し出されるからしっくりこないのではないかと考えました。

本来、バリューで言いたいことは、「もっとポジティブな未来のために、現状を変え、大胆に突き進んでいく」感覚が伝わる言葉が欲しいと感じました。

そこから、我が家にある本を漁りながら、また、ネットリサーチをしながら何かフィットする言葉がないか悶々と考えました。

その中で、僕なりにこれが良いのではないかと思ったのは、

「Push the Limits!」

という言葉です。

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この言葉は、新しい絵画領域を切り拓いていったとある画家の言葉です。

「Push your Limits.(限界を超えろ) “I am always doing that which I cannot do, in order that I may learn how to do it.(私はいつも自分の出来ないことをする。どうやればいいのかわかるからだ。)“」

我々が日本発、世界をリードするEd-Techカンパニーになるためには、現状に留まっていてはいけないと思っています。新たな領域を切り拓く姿勢を持ち、果敢に向かっていくことが必要です。今見えている境界や、リミットを広げていく姿勢を持ち、大胆に前に突き進んでいく。

振り返れば、グロービス学び放題にしろ、フレッシャーズにしろ、GLOPLA LMSにしろ、Unlimitedにしろ、目に見えない限界の枠に囚われずに踏み込んだからこそ、ユーザーに響き、新しい価値が実現されてきたわけです。
常に現実の難しさはある。でもそれに満足するのではなく、限界を突破してく姿勢を持つ。
そんなことが現れる言葉ではないかと思います。

ちなみに、Push your Limitsにあるようにyourという呼びかけになっています。
それよりは、theとしてしまい、あらゆるLimitsに向き合っていく。
教育のLimit、グロービスのLimit、GDPのLimit、チームのLimit、個人個人のLimit、、、これらをプッシュし超えていくということです。

このPush the Limitsについてさらに調べてみたら、知らない人も多いかもしれませんがEnigmaに当たりました。Enigmaはこの言葉と同様の曲を作っていますが、彼らも伝統的な音楽とダンスミュージックを融合し、新たな音楽のあり方を生み出し存在でもあります。

そんな先人たちにも触れ、この「Push the Limits」に絞り込みました。

それ以外に3点報告・共有です。

もうひとつ、GDP Wayという言葉で進めてきたプロジェクトだったのですが、最終的にはこのPush the Limitsは「GDP Value」としたいと思います。

また、Valueはミッション達成の上での価値観、判断や行動の土台・基礎になるもの、と定義されており、我々として判断軸や行動の基礎にPush the Limitsを置くことは、我々として正しいことだと思っています。

二つ目は、そもそもGDP Wayは必要なのか、ということも健全に議論してきました。グロービスウェイがあるからいいではないか、という声もあったのですが、やはり必要だと考えています。もちろん、グロービス人としてのグロービスウェイは土台として不可欠。ですが、「非連続な成長」を、「チャレンジャー」として目指し、「多様な組織構成」を持つGDPにはなんらかの共有価値観を持ちたいと思っています。従い、Push the Limitsを共通に認識したいGDP Valueと位置付けたいと思います。

三つ目の共有は、運用についてです。
もちろん、様々な方法を通じてコミュニケーションをしていく際にPush the Limitsを活用するとともに、MBOにおいて、行動目標をセットし上長と振り返ることを繰り返していくことを検討中です。ぜひ、2QのMBOが動き始めているので、取り組めるところは実験的にはじめて行ってください。
これ以外にもリーダーの皆さんとより良い運用について議論をする場をPeople Successでセットしていきたいと思います。

以上です。色々と書きましたが、新たなGDP Value「Push the Limits(リミットを超えよう!)」とともに、ミッション、ビジョン、OKRに向けて頑張っていきましょう!

まとめ

グロービス(GDP)では5年ぶりにWAY再策定があり新たなValueが策定された。

一般的には1年ほどかかるMVV策定を、2ヶ月という短期間でスピーディーに展開できた。

Value策定より、"Push the Limits"として、いま我々が捉えている境界線や、 我々自身がおいてしまっている枠や限界を超えて挑戦することを推し進める共通価値観をおいた。

今回のアンケートよりグロービス(GDP)のエンジニア組織としては、ユーザ視点やアジャイルを重視して事業推進をしていることがファクトとしても分かった。


次回はValue浸透にあたる運用議論や社員意識の変化についてお伝えします。

それでは!

参考図書

ウェイマネジメント
GLOBIS学び放題 経営戦略
GLOBIS学び放題 達人の一冊/ファンベース
GLOBIS学び放題 達人の一冊/恐れのない組織


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