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海外にお金を持っていく時に数万円以上損したくない人必読!

【5/26/2020更新】

(本日の写真: Vienna, Austriaの路上を走るMarc Jacobsのキャンペーン車)

本記事のターゲット読者
【渡航先】全世界

どうしても合わせ技が必要となってくる

海外に移住する際に結構頭を悩ますお金の持っていき方。
これだけで本1冊書けてしまえるトピックですが、本記事ではまずおすすめの方法の概要を書きます。
渡航先の国や、滞在期間にもよるものですが、お金の持っていき方は以下の方法が考えられます。
(※以降「日本円」と書いてありますが、原則はどこの国にいても変わらないので「自分の住んでいる国の通貨」と読み替えてもらっても構いません。

A. 日本円で持っていき、現地で両替
B. 日本で現地通貨に両替して持っていく
C. 日本でT/C(トラベラーズ・チェック)を購入
D. 日本のクレジットカードを使用する
E. 日本で取得した以下のどれかのカードで現地のATMから現金を引き出す。
 a. クレジットカード
    b. 国際キャッシュ/デビッドカード
    c. プリペイドカード
F. 海外送金をする

それぞれにメリット・デメリットがありますが、結論から言うと基本的に「C. 日本でT/C(トラベラーズ・チェック)を購入」を除いた上記選択肢の合わせ技となります。(トラベラーズ・チェックは取得コストが高いし使えるところも少ないのでオススメ出来ません。)
どうしてもある程度の現金は必要ですし、かといって現金オンリーだと安全面等に支障が出たり、使用できる額に限度が生じてしまうからです。
そして軽重の付け方は渡航先によります。
でもどこに行くにせよ大事なのは安全面や実用性と費用のバランスです。

費用とは為替差分のこと

為替について既にご存知の方はすっ飛ばして頂いて構いませんが、念の為簡単に説明します。

詳しい説明は他サイトに譲りますが、両替というのは言い換えれば異なる通貨の売買です。
だからもし円をアメリカドルに両替するのであれば、それは手持ちの円で米ドルを買っていることとなります。
この時のレートを専門用語でTTS (Telegraphic Transfer Selling rate)と言います。
銀行などの両替をしてくれる人が顧客に外貨を「売る」のでSellingになるんですね。
逆がTTB (Telegraphic Transfer Buying rate) です。
そして中間値であるTTM (Telegraphic Transfer Middle rate) がTTSとTTBの平均値になり、実質値の為替レートとなります。
銀行などの両替業者はTTSやTTBとTTMの差分で稼いでいることになり、それはつまるところ顧客が払う費用となります。

■ 例
対米ドルのTTSが110円、TTMが100円、TTBが90円
- 米ドルを買いたい人は1米ドルにつき110円を支払う
- 米ドルを売りたい人は1米ドルにつき90円もらえる
TTMが100円なので、ア.の場合「本来の値段(市場の取引価格)」の10%増しで払っているのと同じこととなるので、それが費用となります。

従って上述のどの手段においても、この差分をいかに小さくするかが費用の節約に繋がります。

渡航初期は使える場面ではクレジットカードを使おう

上記のお金の持って生き方A~F全てのメリット・デメリットを羅列していくと冗長になるので、1~3ヶ月以下の短期留学とかであれば話は違ってきますが、以下私のおすすめする方法です。

まず欧米諸国や上海などの国際都市など、渡航先でのクレジットカードの普及率が高いのであれば、また例えそういう都市でなくても使えるところではとにかくクレジットカードを使いましょう
クレジットカードに抵抗を持つ人も少なくありませんが、クレジットカードには以下のメリットがあります。

- クレジットカードは後払いという特性上、不正利用とかがあってもその分を払わなくて済むことが多い。また盗難や紛失の際にもカードをストップすればいいだけで被害額は最小限に抑えられる
- 使える残額を他手段ほど気にしなくてもいい
- 持ち運びしやすい
- カードにもよるが、実質の費用は1~3%

どのクレジットカードが良いかについてはまた後日別記事でご案内しますね。

現金は間違いなく必要だが額はまちまち

北欧諸国のようにほぼキャッシュレスの地域でも現金が必要になることは得てしてあります。
例えば現地到着後の移動手段やチップなどです。
渡航先や渡航目的にもよりますが、1~5万円ほどは日本で両替しておきましょう。
なお銀行は基本的にレートが良くありません。
関東圏にお住まいの方にしかオススメ出来ませんが、私が一度両替した時は新橋のNewしんばしビル内のお店や丸の内のExchangersがレートが良かったように記憶しております。

後は日本円を持っていき、現地で両替するのが良いでしょう。
ドルやユーロなどの国際通貨であれば日本と現地のレートはそんなに違いはありませんが、それ以外の通貨は現地の方がレートが良いことの方が多いからです。

現地到着後、即銀行口座を開設して送金をしよう

当然そんな少額での現金だけで現地の生活はおろか、生活の基盤を整えるのは難しいでしょう。
従って現地到着後一番最初にやるべきことの一つが銀行口座の開設になります。
(これについては国ごとにまた別途記事を書きたいと思います。)

そして開設後すぐに日本/出発国の口座から送金しましょう。
この際おすすめのサービスがTransferwiseです。

全ての手続がオンラインで解決するのはもちろんのこと、何よりも費用が安い!
通貨にもよりますが大体1%内に収まります。

初回送金を無料にする方法

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なお日本でこのサービスを利用する際はマイナンバーカードの取得が必要となります。

まとめ

海外に長期滞在する際のお金は

A. 基本クレジットカード払いで
B. 多少の現金は必要なので日本と現地で両替する
C. 現地到着後速攻銀行口座を開設して送金をする
D. 必要に迫られたらクレジットカードや国際キャッシュカードで現地ATMから現金を引き出す

のがベストです。
え?「銀行口座開くのって必要?難しそう/めんどくさそう/無駄じゃない?」って思ってます?
私は個人的には強くおすすめします。
そこらへんはこちらの記事に詳しく。


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