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絵本で教育のすすめ Sophia

読み聞かせの時間を利用して、手軽に出来る知育の取り組みをご紹介します。

■数え方を学ぶ「なーらんだ」

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1、2…とカウントすることが出来るようになったら、ぜひ取り入れてもらいたい取り組みです。たとえば、鉛筆を見て「一本二本」馬なら「一頭二頭」箸は「一膳二膳」など、それぞれに合ったものの数え方をお子様のお耳に入れているでしょうか?

小学校受験などを目指さない限りは「子供が自分で数えられるようにしよう!」とあまり頑張る必要はなく、いろんなものの数え方を聞かせておこうという感じのユルさで取り組んでみるのが良いと思います。

「なーらんだ」の絵本はとても良くできています。いろんなものがバラバラの状態で描かれており、次のページで一列に並ぶというシンプルな絵本なのですが、登場するのは、蟻(一匹二匹)、鳥(一羽二羽)、クレヨン(一本二本)、車(一台二台)、服(一着二着)、人(一人二人)と、すべて助数詞が違うものなのです。この細やかな配慮に気づいたときは、一人で感激してしまいました笑

普通に読んで楽しむ→一列に並んだページを開いた時に、指で列をまっすぐなぞって遊ぶ(運筆のファーストステップにもなる遊び)→並んでいるページで数を数えて、例えば蟻のページであれば「1、2‥9。蟻が全部で9匹いたね。」といったように、ひとつずつ指差しをしながらカウントした後に「○○が全部で○羽(本,台…)いた/あったね」と話しかける。(数を数える様子を見せたあとに、正確な助数詞を含む丁寧な文章を聞かせる。)

我が家ではこんな段階を踏んで「なーらんだ」を楽しみました。

 

■野菜の知識

野菜の断面図を尋ねる問題、小学校受験では定番だということは知っていたのですが、中学受験でも出題されるんですね。最近それを聞いて驚きました。普段家事をしていると知っていて当然だという感覚ですが、案外子供は知らないものなんですよね。幼い頃から絵本で楽しみ、お手伝いで体験してから学習すれば、こういった知識はすんなりと身に付けられるのではないでしょうか。野菜の知識をつけるのにもってこいな2冊をご紹介します。

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「やさいのおなか」

野菜の断面図の絵本としては定番ですね。「これなあに」という文字と共に、白黒の野菜の断面図が描いてあり、ページをめくると何の野菜の断面図かがわかるようになっています。シンプルな文章と実物に近い絵で、とてもわかりやすい作りになっています。赤ちゃんのうちはシンプルに読み聞かせ、台所でお手伝いが出来るようになったら、料理のついでに実際の断面図を見せてあげると良いと思います。その後で寝かしつけ前の読み聞かせ時間にでも、この絵本をクイズのように読んでみましょう。

 

「やさいさん」

この絵本もとても人気がありますよね。絵本作家のtupera tuperaさんの作品です。文章が少ない仕掛け絵本で、小さなお子さんから楽しめます。可愛らしい絵なので野菜に目がいってしまうと思うのですが、茎や葉も実物の特徴をよく捉えて描かれているのです。出来れば絵本を読むだけではなく、実際に野菜の葉を見たり触ったりする経験があると良いと思います。その後で絵本を見せると、絵を通じて、野菜の葉や茎の特徴がよく理解出来るはずです。

小学校受験の試験問題で、野菜が畑にどんな状態でなっているか?を描かせた学校があると聞いたことがあります。受験対策の教室に通っている方は、畑になる野菜の絵を子供に練習させた経験がある方もいらっしゃるかもしれませんね。

写真などを見せて、突然「はい、これを参考に描いてね」と言われても子供は戸惑うと思います。大人でも写真を見ながら絵を描くのは難しいのではないでしょうか。 

わたしが畑になる野菜の絵を練習させるとしたら、この絵本を使います。(もちろん畑に行って実物を見て触ってからですが。)まずは一通り絵本を読みます。その後、2〜3個の野菜を選び、土に生えている状態の絵を見ながら「そっくりに描いてみよう」と、一緒に絵を書きます。「にんじんの葉っぱは、細くてワサワサした感じだったね。色も緑というよりは、黄緑色に近かったような気がするね」なんて、感想を言いながら。

絵が苦手な人って(わたしもとても苦手です)、特徴を理解していたとしても、それをどのように表現すれば良いのかがわからないんですよね。この絵本は、色や線の細さや全体のバランスなど、参考にしやすいと思います。すんなり真似して描ける子には「ちょっと工夫するとしたら、どこをどうする?」なんて聞いてみると、よりオリジナリティのある絵になっていくはずです。 


■続きはどうなる?

これはどの絵本でも遊べます。絵本を読み終えたら、親子で続きを考えてみましょう。

子供に自由に話してもらっても良いですし、親子でリレー形式にしても、それもまだ難しそうであれば親が話して聞かせるだけでも楽しんでもらえると思います。絵や工作で表現しても良いですし、寝かしつけの前に絵本を読み、お部屋の電気を暗くしてから「続きを考えよう!」としてもOKです。

話の続きを考えるのは、お子さんにとっては比較的難しい取り組みです。内容を理解して、絵本に出てくるものや人、登場人物の性格、話全体の流れなどを考えた上で、不自然にならない話をつなげていく作業をしなくてはならないので。読解力のドリルに取り組むのも良いですが、そればかりでは疲れてしまいます。お菓子でもつまみながら、リラックスして寝転がりながら、お気に入りの絵本の話の続きを考えてみるのはいかがでしょうか。読解力だけではなく語彙力や表現力も、楽しみながら養えます。


親子で楽しく、無理なく知育あそびを続けましょう!


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