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海外で外国人の遊び友達を作る方法

海外での友だち作りは難しいがコツがある
遊びに行くような友達をつくるのって、大人になってからは結構難しかったりして、さらに海外に引っ越して仲の良い友達をつくるのは至難の業であることも多いかと思います。
でも、その試練を乗り越える術を見つけることができれば、世界中を自分の遊び場にできるかもしれません。

今回はアメリカ留学中に、短大卒業(シアトル)、仕事(ロサンゼルス)、4年生大学卒業(ワシントンDC)と、3年半のあいだに3回引っ越しをした経験から見出した、自分なりの解決策をまとめたいと思います。

積極的に自分の置かれている環境を変えていくと、色んなものが見えてきて自分の成長を感じやすくなります!

友だち作りのそもそも論
まずそもそも、新しい人と仲良くなるには平均200時間ほどの時間がかかるそうです。これって ”たまにご飯に行って仲を深めよう" といった感じだとなかなか到達しません。

自分の経験でも、何回もご飯に誘う方法で仲良くなった成功例は長期的にみるとあまりないです。人間は刺激に慣れていくものなので、色んなレストランやカフェを探索するといった面白みを共有できなければ、200時間に到達するまでに飽きてしまいます。

だからこそ、共通の趣味から友達の輪を広げていくことが効果的で、共通の趣味があればそれほど会話がなくても会う回数を楽しく増やすことができ、それにプラスしてご飯などに誘えば、200時間を達成しやすくなります。

こういった理由から出会った人との共通の趣味を見つけたり、自分の趣味が行われている場所に足を運んでみることが、慣れない地で遊び友達を作るためには大事になってきます。

外国人との異文化コミュニケーションは特殊?
価値観や言語、文化の違いがよく注目される異文化コミュニケーションですが、一つの国や文化のなかにも色々な人がいるので、コミュニケーションの取り方にさえ慣れていればそうした違いはそこまで交友関係の構築に影響してきません。

大事なのは情報量!
そうは言っても、とくに海外では人種や育ってきた環境が全然違うということもあるので、よく知らない人に警戒心を抱いたり居心地の悪さを感じるのは当たり前です。
そこで大事になってくるのが第一印象で、初対面の相手の第一印象を大きく左右するのが、情報量なんですね。

”Don't judge book by its cover.(見た目で判断すな)” という言葉が生まれたように、相手がどこ出身か とか どんなタイプの人か は、醸し出す雰囲気が結構物語っていたりします。
警戒心の強さが異文化コミュニケーションでは肝になってくるので、見た目の情報に加えて、外見では判断しにくい内面(感情)に関する情報があると相手も安心するんです。

だからこそ自分の感情が分かりやすく出ているほど相手への印象が良くなる場合が多いんですね。(どんな感情を積極的に共有していくかは、文句ばっかり言っていたり怒ってばかりいる人と友達になりたいかどうかの根本部分ですね。)
ちなみに留学生同士が仲良くなりやすいのも、”同じ境遇にいる人とは感情の共有(海外生活の苦労など)がしやすい” という観点から説明できます。

こういった”共有している情報を増やす” という作戦が、異文化コミュニケーションではとくに役立ちます。

コミュニケーション能力は自分の中のメンタルコントロール能力である
そもそも人間は自分のコミュニケーション能力を低く見積もってしまいがちなようで、”コミュニケーション能力は自分の中のメンタルコントロール能力である” と言われることがあります。

この言葉の真意としては、”コミュニケーション能力が高い人ほど注意をむける方向のコントロールが上手いため、相手の良いところに目を向けがち” ということなんですね。

実際はコミュニケーションを上手くとれているのに、相手の発言ではなく自分の発言にばかり注意が向いているために、自分のコミュニケーション能力を低く感じてしまいます。これは対人不安と言われています。

特に “日本流空気読んで愛想笑い” が通用しない海外では、対人不安を抱えやすくなったり、変に相手の機嫌を取ろうとしてしまいがちです。

これに対する解決策としては、"自分が思っているほど相手は自分に興味はない" と知っておくことです。
誰しも一番興味を持っているのは自分自身であり、外国から来たよく知らない人に最初から興味深々なんてことは少ないです。(日本のように外国人が珍しい国や、外国語を学んでいる人は例外で、そういった人たちは友達にもなりやすいです。)

兎にも角にも、自分がどう見えるかに注意しすぎずに、対人不安を減らすことが大事なんですね。

”we are all a mess, and you are the only one who knows your mess while other people look up you” という言葉は
”あなたの欠点を気にしているのは、あなただけ。” という意味を表していますね。


外国など慣れない環境ではとくに 自分の実力以上を出そうとか、自分をより良くみせようとしてしまいがちなだけに、自分自身にばかり注目が向かないように気をつけることが大事です。

そしてこのマインドは、大勢の前でのスピーチや緊張する場面でも使えます。

自分とは一体何者?
でもここで注意したいのが、”自分らしく自然体でいること” と "受け身で話しかけられるのを待っていること” は違うということです。
とくにアメリカではそれぞれの人間性を重んじる文化があるので、話さない人=話したくない人となる可能性があります。

そもそも人間はあまり他人に興味がなかったりするので、海外では、自分のことを話さない人=魅力がない人になる可能性も大いにあります。

旧友が恋しくなる原理と同様に、 "親近感と安心感" が健全な人間関係にとっては大事なので、フレンドリーに、でも張り切り過ぎないバランスが重要なんです。

このバランス感覚を養う一つの方法としては、色々な環境に身を置いて自分を知る(自分の好き嫌い、得意なことや苦手なこと)ことです。

"自分がどんな人と仲良くなりたいか" が見えてくると、自分を偽らないで生きることができるようになり、等身大で生きていると自然と自分と同じような人が集まってくるんですね。

これは人種や文化の違いを問わずに仲の良い友達を作るオススメの方法です。

外国人との異文化コミュニケーションの難点
海外での人間関係構築において立ちはだかる大きな壁は、同じ言語と文化(何を当たり前としているか)を共有していないことです。

実際、外国人グループの会話で盛り上がりに欠ける時って、好きな音楽を聴いている時にDJがピークで曲を変えるような感じで、楽しみきれないことがあります。
慣れない言語だと最初は理解してもらうことさえ一苦労なのですが、異文化コミュニケーションではとりあえず周りの会話のリズム、テンポに合わせるのが結構大事になってきます。

人間は結局自分が好き
また、アメリカではパーティーや知らない人を含めて遊ぶことも多いので、異なる言語、文化をもつ初対面の人とどうやって打ち解けていくか自分なりの法則を持っておくと役立ちます。

多くの人間は自分自身のことを話してるときに快感を覚えるらしいので、僕の場合はこれを利用します。相手が相手自身のことを話せるように質問をしていくわけです。

自己主張がじつは大事
この時に重要なのが、一つの話題から次の話題へ繋ぐ時に自分のことについても話すことです。

質問ばかりしていると面接みたいになる上に、自分のことについて話せない人=魅力のない人に認識されることがあります。また、自分のことも知ってもらわないと、相手の警戒心をとることができません。

初対面に自分の個性を強く出していく必要はないのですが、多くの人間は他人との関わりの中で何か(楽しい時間やモチベーション、知恵)を得たいと思っているので、自分が相手に与えることができる魅力や価値を表示することが異文化コミュニケーションでは大事になってきます。

とくに相手ができないようなこと、たとえば日本の独特な文化や、自分が得意なことについて説明できると、相手からしても異なる文化や言語を話す他人に対して興味のフックをかけやすいわけです。

相手の話を聞くために自分の話を交えていくと、自然と話題の幅も広がっていきます。

また、異文化コミュニケーションでは同じ事柄に対しても認識が違っていたりするので、事柄ではなく感情に注目して話を聞き、共感できる部分を探していきます。感情の部分は自分にしかわからない部分なので、それを共有すると距離を縮めやすいんですね。

日本人が海外で気を付けた方が良いこと
日本に帰国して感じたこととして、お客様至上主義の中にいると自分が意識しなくても客として立場が上のように感じてしまうことです。

これは海外の人と話す日本人にも良くあてはまり、過度な謙遜や愛想笑いなど初対面の時にへりくだりを続けていると、その文化になじみのない相手からしたら、意識しなくても自分が相手を見下したように感じてしまう場合があるわけです。

これは “対等に話し合える魅力的な人” と仲良くなりたい人からしたらマイナスです。

人間は違いを単に違いとして見ずに優越の対象として見がち(Ethnocentrism) なので、海外では ”見下さず、見下されずに” というのが結構大事で、対等に魅力的になれるような関係構築が大事なんですね。

これは異文化コミュニケーションにおいて日本人がとくに気を付けた方が良いポイントです。

自立も大事

海外で友達を作りたいと思ったときに、最初にすべきことは自分ひとりで幸せを感じられる趣味なり習慣を探してみることです。
これって生まれ育った場所にずっと住んでたり、常に周りにだれかがいる状態だと意外と考えたことがないものです。

これが重要な理由は、他人との関わりに自分の幸せを依存している状態だと、海外で友達が少ない時にストレスがたまりやすいうえに、他人にとってはあまり魅力的にうつりません。
そもそも友情は計画して起こるものではないので、そこに頼りすぎるのはコスパが悪いのです。

自立した人同士でつながる
自分なりに一人でも楽しさを見出せるようになったら、他人と交流する機会をどんどん増やすことが大事です。

いきなり知らないグループに飛び込んでも良いのですが、それだと短期的な交流で終わってしまうことが多いので、友達の友達に積極的に会っていくことが効果的です。

ギブアンドテイクのギブを増やす
交流の場ができたら、積極的にギブアンドテイクの give (ギブ)をしていきましょう。魅力的な受け身の人はあまりいないからです。

give (ギブ)にも色々な形があって、 
- 会話で聞くだけなのは take(テイク)であり、自分からの情報や考えも積極的に発信していく。(バランスが大事)
- 相手の共感できることや称賛できること、感謝を積極的に言っていく。
などかあります。

逆に、正論や否定的な発言、求められていないアドバイスなどの give(ギブ)は感情で生きる人間には好意的でないので注意が必要です。

自分からの発信において間違えることが恥ずかしければ、間違えることが当たり前な分野(言語など)でたくさん間違えを繰り返すことが効果的です。

繰り返していくと慣れていくので、間違えることへの抵抗感を徐々に下げていきます。自分の中の「経験済みライン」を少しずつ広げていくのです。

ギブアンドテイクのギブを増やすことの難点
そうはいっても、give (ギブ)の一番の大敵は、頭の中にあるネガティブなシナリオ空想です。

”~になったらどうしよう” とか "理解してもらえなかったらどうしよう" とか思うのは普通の反応ですが、実際、他人は自分が傷つけられない限り他人の行動など覚えていないです。

そもそも、世の中全体的に変な人ばかりです。変な人でいることはそんな珍しいことではなく、変な人も世界のどこかでは受け入れられるんです。

日本のような単一民族の国では、文化や慣習と価値観を共有していることが前提になっていて、変な人は目立つし、変な人は変な目で見られます。

でも、貧しい人も金持ちも変な人も正義感の強い人も不真面目な人もいるのが世界であり、人間の均一化を図ればどんな社会問題も解決しないです。変な人が一人間としてリスペクトされなければ、日本で起こってるような突発的で悲惨な事件や高い自殺率もなくなりません。

誰にもでも何にでも良い部分と悪い部分があり、その悪い部分しか見れないのは、その人の責任なわけで、”自分の変さ”のせいじゃないんです。

このマインドセットは脳の片隅に置いておくと最強です。

でもやっぱりギブアンドテイクのギブを増やすべき
世界が変な人ばかりであるとすると、変わり者であることや間違えること、”~になったらどうしよう” とか "理解してもらえなかったらどうしよう" とネガティヴに考えるのは、ただの自分の中の言い訳になってくるので、とりあえすアウトプット、give (ギブ)の機会を意識的に習慣的に増やすことが大事です。

過去のトラウマが行動意欲をなくすのではなく、行動しない理由をつくるために不安という感情を利用しているようなので、行動してからそこで生じた不安に対応するようにすると対応力もつき、モノの見え方が変わってきます。

後書き
アメリカで試行錯誤して見出した自分なりのコミュニケーション攻略法をgive (ギブ)しましたが、人間は気まぐれであり、完全攻略などあり得ません。

でも、コミュニケーション能力が上がると世界の見え方が変わります。至る所であるパワハラも避けれるし、自信がつくし、人に優しくなれる。

今やYouTubeなりGoogleなりで、勉強して実践すれば身につけられる能力がたくさんあるので、世界中の子どもたちが憧れるような大人を目指してこれからも頑張っていこうと思います。

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