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ソーシャルメディア依存症

Appleの創業者、スティーブ・ジョブズは、あれほど自社のiPadをあれだけ絶賛していたにも関わらず、自分の子供には持たせなかったそうです。

また、ある本には、フェースブックの初代社長ショーン・パーカー氏も、

『ソーシャルメディアは人と人と、人と社会の関わり方をすっかり変えてしまう...そしておそらく思いもつかない形で生産性を低下させることになるだろう。子供たちの脳にどんな影響を与えるかは神のみぞ知る...』。

と語り、

同社の副社長だったチャマス・パリハピティア氏も
『(ソーシャルメディアのフィードバックループは)人間関係の土台を蝕みつつある。...唯一の解決策は、ソーシャルネットワークというツールを使わないことだけだ』

と言います。

それだけ、ソーシャルメディアへ「依存」することが、重大な問題を引き起こす可能性があるということでしょう。

依存症の人は、苛立ちやすく、自分が置かれた状況への不満を募らせるそうです。面白いことに彼らは『実は苦しみを求めてい』て、苦悩は、彼らの欲求を満たすために必要らしいのです。例として、ギャンブル依存症の人は、勝てない状態に依存しているのではなく、負けるかもしれない不安感
に依存していることが挙げられています。

それと同時にネットでは、ユーザーの好みに合わせた情報(製品、ニュース)だけを表示させることから、世の中が「自分好み」に脚色されていることに気が付かない。現実社会との乖離に気が付かないため、お互いを理解することが不得意な人が知らず、知らずに増えているのが現実です。

多くの留学生たちは、実は日本にいてもテレビも見ません。母国とのソーシャルメディアの中で生きている人が多い。

日本に住んでいても、日本で生きていないことになります。

日本で専門学校や大学に通っても、全くコミュニケーションが取れない留学生たちは、たとえ優秀でも期待通りに「日本文化の理解者」であるとは限らないと考えた方が良いでしょう。

課題は、言葉だけではありません。


島崎ふみひこ
異文化コミュニケーション研究所(R)
https://www.globalforce.link/
日本企業のダイバーシティ教育、高度外国人財の採用・活用

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