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外国人従業員と人種差別問題

アメリカで、白人警官が黒人男性を「8分46秒」も首を抑え続けて殺害するという痛ましい事件がありました。どう見てもあれは殺人です。一人間として、あの映像を見るたび胸が締め付けられる気がします。

あの事件を発端として世界中で人種差別反対のデモが勃発していますが、どの国の人も本当に心優しく、人を思いやる気持ちがあることに感動と勇気をもらった気がします。

国家権力とは、放置しておくとどんな非道なことでも正当化することができてしまうので自制を促す仕組みを私たちは持たないといけません。

振り返って日本を考えてみると、戦前は中国人、韓国人を差別していました。今となっては恥ずかしいことですが、当時は日本人の誇りはそんな後ろ盾があったような気がします。そしてその反面、欧米人から私たちは差別を受けていたと感じていたようです。

現代は、日本では『上と下』的な「差別」という意識よりも、『内と外』的な「区別」という意識の方が強くなっているような気がします。差別はもちろん良くないですが、区別も良くありません。

しかし、これを取り除くことは、人にはできないということも事実だと私は考えます。

人は自己・自我という視点から、他の人を見る動物ですから、心の奥底では自分は優れた人間であると信じています。そのため、他の人はどうしても自分より劣っている人と言うことになり、大なり小なり「差」を見つけ出し「別」のものとして位置づけしたくなるためです。

ですから、性(さが)として私たちはその罪深き意識を内包していることを認めることから始めなければ、問題を解決することができないと考えます。

日本国内の日本企業で、外国人を雇用する場合、その性をどう抑制しつつ、お互いの尊厳を大切にする組織にしていくのか、常に心に光を当てる意識を持つ仕組みを持つ必要があります。

放置すればカビる場所でも、定期的に光を当てれば、常に新鮮な空気が流れるものです。人種差別のカビが生えてこないように、皆で心に光を当てていきましょう!

異文化コミュニケーション研究所(R)
https://www.globalforce.link/
日本企業のダイバーシティ教育、高度外国人財の採用・活用

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