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青井
2024年1月28日 12:34
世界は美しい暗号に溢れている。そのとき見ている景色に、もう一つ別の、どこかの、いつかの景色が重なることがあった。それは過去に行ったことのあるどこかであったり、ネットや雑誌で見かけたことのある景色であったり、まったく情報も知らず行ったこともない異国、もっと言えば「ここ」ではない、地球にはないどこかの景色であったりした。アート作品や器、音楽、鉱物もそうだ。美しいものは景色を呼び起こし、重ね、
2023年5月25日 07:39
希望を語る者は、絶望を知っている。おそらくは、もう立ち上がれない、すべて放棄してしまいたいと願うほどの絶望を。暗く冷たい、孤独な、深い深い絶望の淵を。希望を語る者は、絶望を知っている。いまこの瞬間にも、それが足元を漂っているのを知っている。気を抜けばとりこまれてしまうのではないか、という色濃さのそれ。希望を語る者は、そこがたとえ地獄のようなありさまであっても、信じることをやめない。諦めない